Singpostがオンライン・オフラインを融合した未来的モールの展開へ

Ayako Shimatani
Fashion-Tech News
Published in
3 min readNov 6, 2015

数週前にドローンを使って配送を行う事を発表したシンガポールの郵便事業会社Singpostが、オンラインとオフラインショッピングを融合したモール展開の計画を発表した。

モールはSingapore Post Centreに、2017年中旬までに完成する予定だ。5階建ての建物内に25,000㎡の小売スペースが設けられ、8スクリーンの映画館も併設する。同社はこのモールが小売の未来だと言っている。モールでは、来店客は店舗で商品に実際に触れて、それからオンラインで注文し自宅に配送する事ができるのだ。(Singpostは配送や物流の点でリソースを提供する)

同社はオンラインとオフラインコマースの組み合わせは顧客とリテーラー双方に利益をもたらすという。

同社の発表によると、

「消費者は店舗で商品を見て、購入し、自宅に直接配送する事ができます。そして、その後大きな荷物を抱えずに買い物を続けるか、映画を見るか、食事をする事ができます。そして、リテーラーは在庫用のスペースがいらなくなるため、コストを削減につながります。」という。

こういったモールは初の試みとなる。一部のショッピングは瞬時の満足感のためや自然発生的に行われ、商品を持ち帰ることが重要となるが、Singpostは、人々は、大きな商品や日常的な買い物には、オンラインで購入し迅速に自宅に配送してもらいたいと考えていると踏んでいるのだ。

Singpost出資者でもあるAlibabaはオンラインとオフラインショッピングの融合のために$4.6billionを投資しており、中国の実店舗リテーラーの巨人Suningの20%を所有している。Alibabaも顧客に見て触れてもらう機会を提供し、Alibabaで購入してもらえるような実店舗展開や、Alibabaで購入した商品の実店舗でのアフターサポートを考えているという。

Singpostは先んじてこのコンセプトをモールで展開していく。現時点で確定しているテナントはシネマのGolden Village MultiplexとコーヒーチェーンのKopitamだけであるが、今後どういった企業がこのモールに出店するか楽しみだ。そして同様のモールが他国に展開していくかにも期待だ。

記事セレクト: Yujiro Numata
翻訳: Ayako Shimatani

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