Yancey Strickler, Satya Twena, Maria Pintoがクラウドファンディングを語る


Power-to-the-peopleの流れが、ファッション業界の新しいアイデアに向けたファンディングで起きている。

デザイナーがこれまで最初のコレクションを行う際に頼ることができたのは友人や家族と限られていたが、Kickstarterの登場によって、何かしらのミッションの一部になりたいと思っているような、オンライン上に存在する非常に多くの人々を頼りにできるようになった。Kickstarterで融資を探している人々は自分たちが何者で、見返りに何を約束するのかをビデオで説明する。十分な数の支援があった場合のみ、プロジェクトは融資対象となる。

誕生から5年半のKickstarterのCEO・Yancey Stricklerはプロジェクトに融資する人々は、新しいものを最初に手にするチャンスに加え、より良い世の中を求めているという。 Stricklerは、「Kickstarterとは人々がアイデアを思いつき、それにワクワクすることができる世界である。支援者は自分たちに投資しているのではない。支援者のモチベーションは金銭的メリットではなく、むしろより豊かで多様性に富んだ世界を創りたいという想いである。」と語る。

テクノロジーを駆使したビジネスであるが、そのビジネスモデルは歴史上存在していた。Kickstarterで行なわれているのは、クリエイターと支援者のダイレクトなe-commerceであり、それは17, 18世紀広く普及していたパトロンシステムと非常に近い。


StricklerはKickstarterで資金調達した2つの会社の創業者を招いてパネルディスカッションを行った。一人はSatya Twenta (http://satyatwena.com/) の創業者Satya Twenta、もう一人はM2057 (http://www.m2057.com/) の創業者Maria Pintoである。


Satya TwentaはKickstarterで25万ドル以上の資金調達を達成し、破産仕掛けていた工場を救うことに成功した。支援した人々は工場を間近で見学するチャンスが与えられた。このプロセスは、ビデオをアップロードすればすぐにお金が集まるという簡単なものはなく、魅力的な背景を持ち、自分がやっていることに共感してくれる人々が存在しなければ成り立たない、非常に多くの労力が必要なものである。
彼女は、どうやって自分をサポートしてくれる人を集め、メディア露出を行うか計画する事が重要だと言う。Kickstarterでの成功は、アイディアに対して明確なコンセプトを持っていた事によるものだと、語った彼女は、一方で、小売業はこのような流れに乗り遅れているとも述べた。

Strickerはいずれは小売業も流れに追いつき、新しいビジネスを求め、協力してくれるだろうと語った。

Pintoは自身のドレスラインの支援金として45日間で27万ドルを調達し、600人の顧客獲得と1,200着の販売に成功した。自分のプロジェクトに好意を抱いている支援者は基本的にドレスを事前発注していたという。Pintoのコレクションはwaste-freeで、不要になった材料は学校に寄付される。Pintoは他にも1991年から自身のラインを保有しており、それはNeian Marcusなどに売却されている。ファッション業界には未だ手探りの部分もあるが、Kickstarterを活用することは素晴らしい機会を生むと語った。


このプラットフォームはすでに大成功を収めていると言えるだろう。 バーチャルリアリティー会社のOculus RiftはKickstarterにより資金調達され、20億ドルでFacebookに買収された。