馬路村から世界へ飛び出した「monacca」

高知県にある馬路村(うまじむら)をご存知だろうか?

馬路村は、高知県35市町村で人口が2番目に少ない村で、幾度の市町村合併の機会も、村民の反対多数によって合併協議を離脱しており、村民の自立意識が高いのが特徴と言われている。

人口もたったの941人(2012年12月1日時点)しかいない限界集落で、「日本で最も美しい村連合」の一つ。

馬路村(うまじむら)は、森林面積が村の96%を占める全国屈指の「森の村」で、銘木「魚梁瀬(やなせ)杉」に代表される良材の木材産地として、古くは豊臣秀吉の時代、そして土佐藩となった以降も土佐の林業を支えてきた古くから林業の盛んな地域。

昭和32年に魚梁瀬ダム建設に伴い廃止が決定するまで「森林鉄道」が走っていた場所としても有名。

当時は、この国内最大規模の森林鉄道に載せられて、川下の街まで材を運び出し、どの山も1,000mを超える険しい山ばかりで、作業技術・搬出技術は「日本一」とも称されていた。

しかしながら、時代の移り変わりとともに、馬路村の林業は大転換期を迎えていきます。

400年前から受け継がれてきたこれらの技術、山への想いを絶やさないよう、

馬路村は、平成12年に新しい林業のシステムづくりを担う第3セクター「株式会社エコアス馬路村を設立。

社名の由来となった「明日きっとエコロジー、いつか生態系循環の永遠の森につながるように」のポリシーの基、

「森を育てる」「森を集める」「森を加工する」「森を販売する」「森への還元」をまるごと実践しているオールインワンの林業会社を設立。

「植林」「育林」に始まり、木材生産の「伐採」「集材」、そして森から伐り出された木材を「加工」まで全て一つの会社で出来てしまう。


山で木を伐る山師。

住宅用材の加工場、土木工事用の丸棒加工場、木の鞄やテーブルなどを作る工場で働く、加工職人。

伐り出された木材を大型トラックに積んで走る、運送会社のおんちゃん。

木のぬくもりを活かした家づくりを手掛ける、大工さん。

昔ながらの技術で曲げわっぱなどの雑貨を作る、おじいさん。

山で起きた崩落などの災害復旧や、山の林道を整備する、土木マン。

馬路村の森づくりをPRするために全国中を飛び回る、営業マン。

エコアス馬路村は「森の仕事」に携わる多くの人で成り立つ森の仕事人集団というわけだ。


「monacca(モナッカ)」で世界の馬路村に

そして、エコアス馬路村の加工職人さん達は相当高度な技術の持ち主で、数々の木製品を生み出しています。地元産材もふんだんに活用されているのが分かる。

http://www.ecoasu.co.jp/

中でも「工業デザイナー:島村卓実氏」のデザインによって生み出された、スギの間伐材を使った木製品ブランド「monacca(モナッカ)」は馬路村を世界へ強烈にPRしたプロダクトの代表作です。

都心の店舗やメディアで見たことのある方も多いのではないでしょうか?


最後に

馬路村は新たな林業システムを構築し、地域活性を推進できている好事例。一次産業の「付加価値」付けがとても上手です。

フィッシャーマンジャパンの「トリトンプロジェクト」もシステム構築が肝になっていますが、エコアス馬路村と共通して言えることは、

「一次産業の復活には単一ではなく、複合的に捉えた地域ごとの新システム構築が欠かせない」

ということだと思います。

そして、

「システム化されれば、monacca(モナッカ)のような海外アプローチも形になるかもしれない」

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