OKRがFiNCに教えてくれたこと

Mitsunori Nanno
FiNC Tech Blog
Published in
4 min readJun 26, 2017

FiNC CTOの南野です。

FiNC技術陣はOKRという制度を導入して評価を約2年行っています。

きっかけは、技術顧問の及川さんにオススメしていただいたことです。

本当に有難うございます。

https://finc.com/news/6514(FiNCアドバイザリーボード)

本ブログでは運用してわかってきた、以下のことをまとめておきたいと思います。

  1. OKRとは?
  2. 導入して良かったこと.
  3. 導入する時の苦労.
  4. 作成時に気をつける点.
  5. 運用上気をつける点.

◆OKRとは

OKRとは、Objective、KeyResultsの略称です。四半期のプロジェクトのObjectiveを分解し、それぞれの目標毎に達成するためのKeyResultsに分解する作業を繰り返す形で策定されます。

各プロジェクトは、このOKRを作成することで、四半期のやること、やらないことを明確にし、四半期毎に進捗を振り返ります。

ちなみに、FiNCには、プロジェクトOKRと個人OKRという2つのOKRが存在し、プロジェクトのOKRを最終的には個人のOKRに落とし込み個人のやること、やらないことを明確にする作業まで行っています。

OKRについての記事は以下を参照していただけるといいと思います。

https://www.kaonavi.jp/dictionary/okr/

◆導入してよかったこと

導入して良かったことは大きく3点あると思います。

・個人、プロジェクトの目標がわかりやすくなった

個人、組織の目標も同時に作られるので自分の仕事の目標が何でそれに対して自分はこういうアプローチを今していることが明確になりました。導入前は自分がやっている仕事が何のためなのかがわからないといった声も出ていました。

・やることが明確になった

プロジェクトでなにがこの四半期大切であるかが明確になるので、やることやらないことが明確になり、なにをすれば事業を達成するのかがわかりやすくなりました。

・やったことに対する振り返りがしやすくなった

自分が四半期でやったことに対して、ある程度定量で結果が返ってくるので、自分の仕事の内容やプロセスがしっかり振り替えれるようになりました。OKRのような存在がないと、どこで間違ったのかを振り返ることもなかなか難しいと思います。

◆ 導入する時の苦労

最初に導入する時の苦労は、OKRを作る時間と労力でした。

実際、最初にOKRを作るときはかなり時間がかかりましたし、今も時間をかけて取り組んでいます。

事業の目標に対して、それをブレークダウンしたKeyResultsとTODOを作成するのは、日々目の前の仕事に追われている開発部隊では、かなり大変なことでした。

が、これを作ることによるメリットは上記に述べた通りでして、作る時間に対するお釣りは十分来ると思います。

チーム全員が何をすれば勝てるのかを見える化するのはとても大事です。

◆ 作成時に気をつける点

できるだけ、プロジェクトの目標をMECEに分解することが大切です。

KeyResultsを3つ作った時にその3つのレベル感が違ったり、3つの内容が包含していることが多々ありますが、それを如何に排除し、分解できるか、ここの分解プロセスをプロジェクトメンバー、リーダー、経営陣で行うことが最も大切です。

初期のころは、目標を高めに設定しすぎる等のことがあったりしますが、運用していくうちにだんだん精度は上がって来ます。

最初は、形から入るのでも私はいいと思います。まず四半期ごとに目標設定して実行して、振り返る型が手に入るだけでもすごく有益です。

◆ 運用上気をつける点

「毎週振り返る」に尽きると思います。

ここをしっかりやると確実に事業は進捗します!

四半期で作った目標を終了間近で見直すチームも少なくないですが、うまくいっているチームは毎週の振り返りを確実に行っているチームが多いと思います。

決めたことを日々、週毎に振り返る。

これが基本であり、大切なことです。

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