チームビルディングしたい?よろしい、ならばボドゲだ

kommy
FiNC Tech Blog
Published in
6 min readAug 21, 2018

皆様こんにちは。FiNCデータ分析グループのこみぃです。

FiNCデータ分析グループが業務にボードゲームを積極的に利用しているのは周知の事実かと思いますが、今回もその例をご紹介していきます。

今回は、グロースチームの新体制のキックオフにボードゲームを取り入れてみました。

新体制のキックオフで必要なこと

さて、新体制のキックオフでまずやるべきことはなんでしょうか?

これについては様々な意見があると思いますが、我々が最初にやらなければならないのはチームメンバー同士の信頼を築くことであるという結論に至りました。

何故かというと、チームで成果を出すために最も大切なものがメンバー同士の信頼だからです。

つまりこういうことです。

  1. メンバー同士の信頼感があるからこそ隠し事や政治を抜きにした活発な議論が生まれる
  2. 活発な議論の結果導き出された方針はメンバーが責任感を持って取り組むことができる
  3. 責任感を持って取り組んだ方針だからこそ、すべてのメンバーがチームの結果に関心を持てる
  4. 結果的にすべてのメンバーがチームで成果をあげることに最大限の努力をする

ということで、まずはメンバー間の信頼を築くことを目的に、キックオフミーティングの段取りを考えました。

キックオフの段取り

今回のキックオフミーティングの段取りは以下のようなものになりました。

  1. ボードゲームをする
  2. お互いに信頼し合うことがなぜ大切なのかという話をする
  3. マイヤーズブリッグス性格診断による自己認識を行う
  4. 各自が自己紹介をすることによりメンバー同士の理解を深める

ここで、ボードゲームはアイスブレイクであると同時に、それに続く「お互いに信頼し合うことの大切さを説明する」ための導入である必要があります。
なので、ゲームはそういうデザインのものである必要があります。ここからはゲームマスターの腕の見せ所ですね。

キックオフに最適なボードゲーム「Project Insanity」

そんなわけで、今回は前述の趣旨にあったボードゲームを作りました。
「狂気山脈」というゲームを会社で実施するように改良したもの、と説明すれば伝わる人には伝わりますかね。

ルールとしては、以下のような感じです。

  1. 2チームに分かれて6サイクルの作業の合計点を競う
  2. 1サイクルは準備フェイズ、スプリントフェイズ(メインフェイズ)、振り返りフェイズに分かれる
  3. 準備フェイズでは各自に手札と狂気カードを配布する。手札はメインフェイズでお題をクリアするために使うカードであり、狂気カードはメインフェイズでの行動を強制もしくは制限する
  4. メインフェイズではお題をクリアするように協力して手札を出し、クリア状況に合わせて点数を得る
  5. 振り返りフェイズではプレイヤーはそのサイクルの振り返りを行い、次のサイクルでの各自の行動をどう改善するかを話し合う

文字で書いてもわかりにくいと思うので実際に使ったカードを見せると、以下のような感じになります。

手札となる工数カード。企画、技術、デザインの3つの分野のカードが存在する。
狂気カードはコミュニケーションを阻害したり、出せる手札を制限する。
最も凶悪な狂気カード。誰か1人のまとめ役に頼っていると痛い目にあう。

実際の風景

ここからは実際の風景を交えて紹介していきましょう。

狂気カード「挙動不審」により机の周りをうろつき出すメンバーたち
狂気カード「突然の失踪」により机から完全に離れて目をつむるメンバーと、残されて唖然とするメンバー
振り返りフェイズで各メンバーが狂気カードを見せあい対応策を話し合う風景

5サイクル終わったところまではよしみチームの大幅リードでしたが、獲得する点数を2倍にした6サイクル目にてまさかの大逆転。ゆつどうチームの勝利となりました。

2018/8/19の巨人を彷彿とさせる大逆転
恒例のドヤ顔枠

実際にこのゲームをやるとわかるのは以下のことです。

  • 自分の持っている手札や狂気カードの状況を正確に他のメンバーに伝えることが非常に重要であるということ
  • 各サイクルでの結果を受けてしっかりと振り返り、次のフェイズで改善することを繰り返す必要があること
  • 狂気カードという妨害要素を受けたとしてもなんとか周りとコミュニケーションを取らなければならないということ

これらの要素はメンバー同士の信頼、活発な議論、結果への責任感といった、チームビルディングで重視すべき要素でもあります。
それらの大切さを伝えるための導入としてはよいゲームに仕上がりました。

また、決められた時間で振り返りを行いしっかりと結論を出して次のサイクルに取り組まなければならないという要素は、PDCAのやり方や必要性を理解する一助になりそうです。

ボードゲームを終えて

ボードゲームを終えて、なぜこのゲームをやったのか、なぜメンバー同士が信頼し合うことが大切なのかということの説明をしましたが、ゲームが導入になっていたのもあって普通に話をするよりはよく伝わったように思います。

その後は性格診断からの自己紹介を実施。各メンバーの意外な一面なども見られ、メンバー同士の理解は進み、チームとしての結束力は非常に高まったと実感できました。

最後に

今回のゲームはこれまでに作ったゲームの中でも割りとよい出来でした。

コミュニケーション、アクシデントへの対応、短い時間での振り返り・PDCAといった仕事で大切な要素が詰め込まれたゲームなので、若いメンバーへの導入などにも良いかもしれません。

もしこのゲームを使ってみたいという方がいれば、実際につかったカードの内容などの詳細をお教えしますので、ぜひご連絡ください。

そういうことで、今回はこのあたりで。

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