プロダクト改善イベント 「FIX IT WEEK」 の軌跡 — FiNC Technologies
目次
- はじめに
- 開催に至るまでの経緯
- 開催概要
- 開催中の様子
- まとめ
はじめに
みなさま、こんにちは。FiNC TechnologiesでVP of Engineeringをしている清水です。
今回、社内でプロダクト改善イベントを行ったので、その経緯と実際の流れや成果をお伝えするために、こちらのブログを記載しました。
他社様でも、このようなイベントを開催される際のご参考にしていただけるような記事となれば幸いです。
開催に至るまでの経緯
現在私たちFiNCは、事業拡大による人材採用・組織設計の見直し・プロダクトの新規機能開発などを頻繁に行っています。
急拡大する組織では、組織課題が現場の雰囲気やカルチャーに影響を及ぼし、さらにはプロダクト開発にも影響が起こります。
こうした問題を解決するために、以下のような対策でプロダクトチーム全体で行う開発イベントを開催することにしました。
こういった取り組みがないか他社事例を調べたところ、ハッカソンとは少し違う、普段の業務を止めて、プロダクト改善に集中する期間を作ることをやっている事例を見つけました。
これらも参考にしてFiNCでも行ったのが今回の「FIX IT WEEK」です。
開催概要
開催内容
普段なかなか取り組めない
- ユーザーが直面している課題や、
- 社内の課題を、
- 楽しみながら解決/改善する一週間
と定義し、ハッカソンのような数日に渡る社内イベントを開催しました。
開催期間
今回は、2019年11月27日(水)~29日(金)までの3日間で「FIX IT WEEK」を行いました。
ルール
- チームごとにテーマを設定
- リリースまでがゴール ※最終的なリリース判断はChief Product Officer (CPO) とCTO (Chief Technology Officer)が行います。
- 定量的な成果目標を設定
- 最後にチームごとに発表し、投票によって順位を決める
チーム
ビジネス・デザイナー・iOS/Android/Serverエンジニア・QAがそれぞれ1人以上入る5~8人程度のチームを運営で事前に設定。
また、事前にチームリーダーの設定も行いました。
チームリーダーに依頼し、開催日までに、各チームのFIXするテーマと成果目標を決め、初日から開発に入れるように、事前に開発するタスクを洗い出してもらいました。
FiNCではJIRAでチームごとのカンバンボードを作成しました。
開催中の様子
準備中
まずは社内で協力してくれそうな仲間を集めて、事前準備内容や当日の進め方、タスクリストを洗い出しました。
(Scrapboxでポータルサイトを作成し、SlackのChannelで情報共有をしていました。)
社内外に発信することを考え、コンセプトメイキングをしっかり行うこととなったので、デザイナーにコンセプトの作成とポスターや動画、チーム発表のフォーマット作成などをしてもらいました。
この取り組みは巻き込むメンバーも多く、ただやるだけでなくよいプロダクトづくりの文化をつくることが目的でしたので、こういったコンセプトづくりやコミュニケーションの工夫はとても有効でした。
「FIX IT WEEKってなに?なにするの?」といろんな人に事前に興味を持ってもらいかつ知ってもらうことができ、二週間前から徐々に共感し積極的に協力してくれるメンバーも増え、徐々に盛り上がりをみせて本番当日を迎えられました。
開催中 — オープニング
当日はチームリーダーにそれぞれテーマを発表してもらいました。
優勝賞品がお肉と聞くなりみんなテンションが上がりました。
開催中 — ワーキング
朝会をしたり、ランチをみんなで食べたりして和気藹々としていました。
フィードバックタイムを設けて、 CPOの伊藤隆博と当時代表取締役CTO(現代表取締役CEO)の南野に開発の途中経過をフィードバックしてもらいました。
開催中 — エンディング
各チームに最終発表のプレゼンテーションをしてもらい、よかったチームにWEBで投票してもらい、優勝チームを決めます。
そして投票の末、見事優勝したのは….「Team:White」🎉🎉🎉
テーマは「FIX Body」
主な改修は「ホーム画面から記録へショートカット / 無駄機能の削除」という内容でした。
打ち上げ
終わった後は、自社にあるホールで、ヘルシー料理と肉とお酒を飲み食い。
最後に3日間の様子を撮った動画を流して終わりました。
通常業務も忙しい中、たくさん動いてくれた運営メンバーに終始助けられて、なんとか初めての取り組みとなったFIX IT WEEK(三日間)を無事終えることができました。
まとめ
お客様と社内の両方の面で、やってよかったというのが所感です。
- 普段「リソースが足りない」という理由で諦めていたユーザー課題の解決に着手ができた
- 普段より?!スピード感を持って実装ができた
- 交流があまりない人たちとも仲良くなれ、活発に議論もでき、よいチームビルディングができた
- ユーザー目線や当事者意識などを組織として大事にしたいことを短期間でみなが体感・体現できた
というのが主な理由です。
「エンジニアだけ」「普段の開発メンバーだけ」などと絞らず、お祭り感を出しながら部署全体を巻き込んでおこなったことも功を奏したと思います。
普段の業務を止めるので、内輪感が出てしまうと「あそこは何してるんだろう」といったネガティブな意見によりがちになってしまうため、運営チームは特に気を使いました。
開催後アンケートでも、満足度が高い結果となり、開催してよかったと感じます。
思った以上によかった・またやりたいとのフィードバックが多く、嬉しいかつFiNCのプロダクトに関わるメンバーのユーザーの課題を解決したいという想いの強さを改めて感じられた企画となりました。
継続的に開催してよい開発チームの文化をつくっていければと思っています。
みなさまも「チームビルディングをしたい」「開発の細かいところに手を届かせたい」「ユーザー目線のある開発をチームでしたい」と考えている方達は、ぜひチャレンジしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。