高松市 中心市街地活性化への取組み(2)

Ken Shirakata
Sep 1, 2018 · 4 min read

それでは前回に引き続き、高松市における中心市街地活性化への取組みをご紹介します。

前回も取り上げました、TMOを含めた街づくり活動が、街の環境整備とその再生について、丸亀商店街の変容を記述します。

現在の丸亀町商店街にあるドーム広場

2007年以降、丸亀町商店街は地域主導と自治体の協力で大きく再開発されました。

その一手段として用いられたのが「定期借地権」による再開発である。定期借地権とは、土地利用と所有者の分離を図るもので、自治体が所有者に対して土地と建物を借用する仕組みである。ほとんどの従来型の商店街では店舗の家主は店舗の二階や奥側の部屋に居住していることが多く、住居兼店舗の形をとっている。

定期借地権を承諾した家主はその土地と建物を一時手放すことになるが、文字通り「定期」借地権なので、一定期間の借用が過ぎれば元の家主に返還され、また更新も可能である。

丸亀町商店街の場合は、定期借地権を60年と定めておりその間、商店街側はその借用したテナントは自由に改修して活用できる。また、今回のケースでは地権者が会社を設立し保留床を取得してテナントリースで運営している。これにより家主を「立ち退ける」というよりも家主は「商店街と一緒になり共同運営する主体」という概念を確立することに成功した。そのため従来いた所有者からの不満は最小限度に収めることができた。

現在SCでは建物を高くして全施設を一つの建造物に収容しているのに対し、丸亀町商店街はイベントスペースを含めA~G街区に分け、再開発を「面」で行ったことが特徴的である。

出典:「高松市多核連携型コンパクト・エコシティ」(高松市)

商店街には、商店街組合による駐車場を運営することで収入源を確保している。もちろん運営資金は商店街のテナントに出資してもらう形をとっており、駐車場の売上は拡大再生産の投資に充てている。

さらに上の地図からもわかるように、A街区にマンションが隣接されている。これは商店街が再開発する際に同時に建てられたマンションである。ここでもSCとは差別化を図り、生活環境も整えた開発といえる。実際、マンションにはセキュリティが完備されている上、24時間営業のクリニックも組み込まれており医療面も充実させた。

さらにテナントの質も大幅に向上させた。

G街区

ZARAやCOACHなど、若年層も立ち寄りたくなる店舗を導入している。

再開発により幅広い年齢層をターゲットに据え、周辺の商店街にも良い波及効果を与えている。かつて隣接の兵庫町や浜町もシャッター街と化していたが今では徐々に人の流れを取り戻している。

次回は、丸亀町商店街が誕生して15年が経つ今、今後の展開について記述します。→「高松市 中心市街地活性化への取組み(3)」

白方 健/Ken Shirakata

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