パブリッシャーに優しいMediumを目指して

Medium Japan
for Shirusu
Published in
7 min readApr 8, 2016

by Medium

Medium では日々利用いただいているユーザーの方々やパブリッシャー(パブリケーションを開設している方)に向けて、Medium ネットワークを介したこれまで以上のディスコースとエンゲージメントの向上に向けて努力しています。Medium で読まれている多くのストーリーやアイディアは素晴らしいパブリケーション内で生まれることが多く、それも特定のジャンルに限定したパブリケーションではありません。本日、そんなパブリッシャーの方々に向けて新しい機能を解放致します。その名も「Medium for Publishers」です。Medium に閉じず、ウェブを横断したツールとしてパブリッシャーの方々がベストを尽くせるような環境を提供致します。

Medium を居心地が良い家に:パブリッシャー向けカスタムツールのご紹介

嬉しいことに、Medium は既にネット上で多く執筆されている方々にとって家のような存在になっています。パブリッシャーにおいてはそれ以上に、本来の家のような居心地の良さを感じてもらいたいと思っています。それはつまりパブリケーション上で自由に、自己表現ができることを意味しています。そして今回、パブリケーションの新しいブランディング・ツールとしてパブリケーションの各種配色やレイアウト、そしてナビゲーションが自由に変更できるようになりました。

上記で挙げたパブリケーションのブランディング・ツールはご自身が編集するパブリケーションの編集ページよりカスタマイズすることができます。

現在のウェブではパブリッシャーは多くの時間と労力をコンテンツ・マネジメント・システム(CMS)の運用にかけていることと思います。リソースが多く費やせられるリデザインは結果として変化が激しい技術革新の流れに追いつくことさえ難しいでしょう。Medium ではパブリッシャーがパブリケーションのすべての管理権限を持っています。結果、CMS の管理や運用に注力するのではなく、本来であるコンテンツそのものや新しいユーザーを獲得するために注力できる環境をご用意しています。

今回の発表で新しくリニューアルしたパブリケーション例:The Awl, Electric Literature, and Pacific Standard.

既に一部開始していますが、上記に加えて既存ブログやウェブサイトを Medium に簡単に移行する仕組みも提供しています。Medium に魅力を感じつつも、既に運用を始めているブロクやその他 CMS からの移行を懸念しているユーザーも多くはありません。そして今回、我々はその移行をいとも簡単に成し遂げることができるソリューションをご用意しています。しかも、カスタムドメインも設定することができ、ゼロから新しい自分だけの空間をつくりはじめなくても良いのです。

移行方法についてはこちらをご覧ください。

既に多くの有名なパブリッシャーが Medium への移行をはじめています:The Awl, Pacific Standard, Electric Literature, Franklin Leonard’s The Black List, Femsplain, FilmSchoolRejects, The Bold Italic, Monday Note, NewCo Shift, The Banana Boat (by The Infatuation), MEL, Above Average, The Kicker など。

他にも現段階で移行を検討中のパブリケーションも多く存在しています:Time Inc.’s Money and Fortune Medium-native offshoots, The Hairpin, Women and Hollywood, Go Into the Story (by Scott Myers), War Is Boring, and The Evergreen Review.

収益化に向けたβ版プログラム:Medium で収益を得る2つの方法のご紹介

Medium は創業して以来、ウェブ環境における執筆活動をよりよいものにするために努力して参りました。そして本日、パブリッシャー向けに収益を得るためのβ版プログラムを公開いたします。

まず1つはプロモーション・ストーリーです。意味性及び独自性に長けるオリジナルのコンテンツが提供可能なパブリッシャーないしはブログ執筆者を選定し、特定のブランド・パートナーによるストーリーをパブリケーション内でホストすることができるようになります。現在のブランド・パートナーには Bose, SoFi, Nest, Intel, そして Volpi Foods が名を連ねています。これはまだ初期段階として、ブランドとパブリッシャーを Medium という空間内で結びつけ、価値のあるパートナッシップを生み出せると考えています。今後はこのプログラムをさらに拡大し、更なるコラボレーションが生まれる仕組みを検討して参ります。

Medium を楽しむ読者観点から見ると、プロモーション・ストーリーにはその旨が掲載されるようになります。例えば下記のように:

2つ目は有料コンテンツ制度です。現在 Medium では特定のパブリケーションを開設し、メンバー会員のみがコンテンツを閲覧・投稿できる空間を提供しています。読者は月間の会員費を対象のパブリケーション、発行者に支払う形式になります。現在その対象となっているパブリケーションは Serious Eats, True Magazine, そして Great Jones Street などです。

上記2つのシナリオはあくまでもパブリッシャーが自身が提供するコンテンツを介して利益を得ること、そしてパブリケーションの更なる進化に寄与するための情報を提供することです。β版プログラムへの参加方法など詳しい情報は別のストーリーをご覧ください。

まだ、あります!

我々はあなたにとって Medium が、投稿したストーリーのその後の旅路が無限に広がっていく様子のスタートラインとなるような役割になりたいと思っています。そのため、今後は Facebook の Instant Articles や Google の Accelerated Mobile Pages(AMP)ヘの対応を検討しています。また、英語圏以外にはまだ対応していませんが、Medium のショーケースなどを束ねることができるコレクションも随時展開して行く予定です。

いつものように、Medium は執筆者とパブリッシャーが我々のネットワークを活用することでこれまで考えることができなかったアイディアが生まれていきます。ぜひ試してみてください。そして思いついたいいアイディアがあれば、yourfriends@medium.com までメールください。

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