MediumのPublishing API

どこからでもMediumを

Haruo Nakayama
for Shirusu
8 min readOct 29, 2015

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by katie zhu

(意訳:Mediumさん、10/7の発表でAPIも出るの?)

Ben Werdmullerさん、可能性はかなり高いんじゃないかな。

今日という日を迎えられたことを本当に嬉しく思っています。ついに、MediumのPublishing APIを一般公開することができました。

Mediumに用意されている文章作成ツールは、すでにすばらしいものです。ですが、それ自体がMediumを使う一番の理由、価値になるわけではありません。Mediumとは、なによりもまず、人々や発想をつないでくれる場、ネットワークであるからです。

本日公開されたMediumのPublishing APIを使えば、どこからでも自由にMediumにストーリーを投稿できます。つまり、誰かにあなたのファンになってもらう場としてMediumを使うのが、すごく簡単になったということです。Mediumには、すばらしい発想や視点をもとに書かれたストーリーが日々投稿され続けています。それらを読むことが、もっともっと有意義で楽しくなってほしい。そのために、ありとあらゆる書き手がちゃんと書ける手段を、Mediumではいくつも用意したいと考えています。

例えば、すでに何かを書いて公開する場をお持ちの方であれば、Publishing APIを使うことで公開済みの文章をMediumにも簡単に投稿できるようになります。

そして、文章を転載することで、Medium独自の「やり取り」機能がその文章をめぐって行われるようになるのです。Mediumのユーザーコミュニティによって、いくつものハイライト、レスポンス、リコメンドがあなたの文章につくことになるでしょう。

Mediumに投稿されたストーリーを読むことは、ほかのサイトでは得られない経験です。というのも、「読む」という行為がここでは1人黙々とおこなうものではなくなるからです。リニューアルされたiOSアプリAndroidアプリでも、なにかを読んだあとに反応を残したり、やりとりしたりできるようになりました。つまり、Medium上でフォローしている人たちみんなと一緒に読める、ということなのです。そうすることで、前後の文脈や行間を読みとることもぐっと簡単になるでしょう。

MediumのAPIを使ってみたいなら、まずは開発者向けガイドに目を通してみてください。

デスクトップアプリケーションとの連携

このたびAPIをリリースしたことで、ユーザーの皆さんのほうへグッと歩み寄ることができたと感じています。というのも、いくつものソフトウェアやサービスにMedium連携機能が導入されることとなったからです。協力していただいた開発者の方々を紹介しましょう。

Byword

Bywordは、簡単に使えて、しかも効率的に作業ができるテキストエディタです。用意されている各種の機能を使えば、Markdownやリッチテキスト形式の文章をスラスラと書けるようになります。

Bywordを使えば、Markdownで文章を書くことがきっと楽しくなるはずです。各種のブログサービスとも連携しており、Bywordから直接投稿できるようになっています。そして、Medium連携については、iOS版とMac版の次のバージョンで導入される予定です。そうなれば、どこにいてもどんなときでも、「書くのはByword、投稿するのはMedium」が実現するでしょう。

iA Writer

iA Writerは、iOS、Mac、Androidで使える最も純粋な執筆作業環境と言っていいでしょう。ただただ作業に没頭できるよう、きちっと設計されています。

iA Writerを使えば、Mediumのエディタと同じように書くことに集中できるようになり、一文字一文字に気を配れるでしょう。なお、Medium連携については、近日中にリリースされる予定です。

Ulysses

上品な仕上がり、けれど機能は盛りだくさん。それがUlyssesというテキストエディタです。ワープロ、作業机、書斎、図書館、出版プロダクション、文章作成のトレーナーと、1つのアプリケーションが6つもの役割を果たしてくれます。その便利さゆえに愛用者も多く、ジャーナリスト、ブロガー、コピーライター、小説家、劇作家、ノンフィクション作家、研究者など、世界中で様々な人たちに使われています。

作家やブロガーは、セルフパブリッシングの手段としてもUlyssesを活用しています。Ulyssesに実装された出力機能を使えば、PDF、ウェブページ、ePubといった各種フォーマットをとてもきれいに作成できるからです。そして、その出力機能がMediumにも対応することになりました。Mac App Storeに近日中にリリースされるバージョン(訳注:2015年10月10日にリリースされたバージョン2.2でMedium連携機能が追加されています。)を使えば、Mediumアカウントの初期設定もあっという間に済み、すぐに下書きをMediumに直接投稿できるようになるでしょう。

(@IFTTT Medium対応はいつ?)

gwui IFTTTのMedium連携、今日から!!

IFTTT

MediumのPublishing APIを活用できるのはデスクトップアプリケーションだけなの?いえいえ、そんなことはありません。

MediumのIFTTTチャンネルも、本日リリースされました。IFTTT(If This Then That、「もしこれが○○だったら△△する」の略。)は、ユーザーが作成するルール(レシピ)をもとに様々なアプリケーションを連携してくれるサービスです。現時点で、最新の「Beyoncé GIF画像」をMediumの下書きに保存したり、RSSTumblrBloggerで配信されているコンテンツをMediumにも転載するためのレシピが用意されています。

NPRのAll Things Consideredに投稿された内容をMediumの下書きに保存することもできますので、気になった記事にサッと感想を追記して公開したりもできるでしょう。また、「なにか書く」という週次のリマインダーを設定すれば、毎週土曜日の朝はコーヒーとノートパソコンを用意して、Mediumに保存された下書きのなかから「次に書きたいネタを探す」なんてこともできるようになります。

IFTTTのMedium連携については、まずはIFTTTのTrigger(「If」の部分)として「Mediumであなたが投稿をリコメンドしたら」が、Action (「Then」の部分)として「Mediumに投稿する」が用意されています。どちらも、今後充実させていく予定です。

IFTTTのMediumチャンネルをご覧になって、自分だけのレシピを作ってみてください。どんなものが出てくるか、とても楽しみです。#mediumというタグを忘れずにつけてくださいね。そうしていただければ、中の人が見逃さずにすみますので。

(意訳:WordPressへの投稿、Mediumにも自動で投稿したい)

なんて偶然、Alan Knott-Craigさん。 投稿できるようになりましたよ!

WordPress

ウェブ上で何かを公開するツールといえば、WordPressが真っ先に思いつく方も多いのではないでしょうか。WordPressで作成されたすばらしいブログがMediumとつながるといいなぁと思い、Medium公式のWordPressプラグインを作成しました。これを使っていただければ、ブログに投稿した記事を簡単にMediumにもクロスポストできます。

さて、いろいろと説明しましたが、これはほんの始まりにすぎません。APIそのものについてももちろん楽しみではありますが、なにより待ち遠しいのはその先の話です。このPublishing APIを使って皆さんが何を生み出すのか、その結果Mediumのネットワークがどう変わっていけるのか。考えるだけでとてもワクワクしています。

APIを使っていてうまくいったこと、うまくいかなかったこと、どちらもぜひ教えてください。この投稿へのレスポンスか yourfriends@medium.com 宛のメール、どちらでも結構です。また、Publishing APIについての詳しい情報は、こちらのガイドを御覧ください。

Iheanyi Ekechukwu APIできてたw!!

これは使える!って感じ、もっと出てきたと思いません、Michael Jacksonさん

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Haruo Nakayama
for Shirusu

ex-Medium Japan translator. Trying hard not to get “lost in translation”. 元Medium Japan翻訳担当。