Medium の Android アプリを次のレヴェルへ

Haruo Nakayama
for Shirusu
Published in
8 min readOct 23, 2015

by Cara Meverden

MediumのAndroidアプリがリリースされてから(そう、文字通り『野に放たれました』)、まだ数ヶ月しかたっていません。ですが、すでに相当のことを成し遂げられたと実感しています。ストアでの評判はとてもよく(レビューは4.5、ダウンロードは10万件!)、Androidユーザーの皆さんに「ありがとう!」と言いたい気持ちでいっぱいです。特に、熱心にフィードバックをくださるベータテスターの皆さん、ご協力くださり本当にありがとうございます。

さて、数週間前にリリースされたバージョンで、Medium の Android アプリを使って自由に投稿を編集できるようになりました。さらに、このたびリリースされたバージョン2.0では、もっとたくさんのことができるようになりました。順を追ってご紹介します。

ロゴ、フォント、FAB

まず、Medium 自体のロゴが大きく変わりました。お気づきのかたも多いとは思いますが、黒字の M をベースにした従来のロゴに代わって、奥行きと色合いを備えた新しいロゴが導入されています。変更の経緯が気になる方は、『Mediumの新しいロゴが出来るまで』を読んでみてください。

また、フォントや文字の配置も一新されました。アプリ内のボタン等にはデフォルトのフォントが使われており、今回のアップデートで導入された特別なフォントは投稿の本文にだけ使われています。アプリを使っていただければお気づきになるでしょう。もし、こういったことにこだわりがあるなら(フォントには強いこだわりをお持ちの方も少なくないですし)、Medium のデザインチームの投稿をぜひ読んでみてください。

また、アプリの操作が、今回のアップデートでシンプルになりました。アクションバーの高さを低くしたり、利用可能なオプションを減らすなどの変更が加えられています。一方、「お気に入り」については、アプリのドロワー内にあるメニューからこれまで同様簡単に利用できるようになっています。

新たに導入された FAB にはお気づきでしょうか?マテリアルデザインマニアではない方のために説明しておくと、FAB とは「Floating Action Button」のことです。Medium ウェブ版のエディタでできることは、Android アプリ版のエディタでもできるようになりましたので、この「新しいストーリーを書く」ボタンをもっと目立たせることにした、というわけです。

Explore(探索)

今回のアップデートで、Explore タブが追加されました。日々 Medium に追加されていく投稿から、そのときどきのイチ押しストーリーがまとめられているタブです。掲載内容は毎日変わりますし、特集するテーマも読者の評価によって変わっていきます。現時点で特集されているのは、以下のようなテーマです。

  • Trending tags(人気のタグ):不思議の国のアリスに出てくるウサギ穴のように、深くはまってしまいたくなるようなトピックが見つかるかも!
  • Debut authors(注目の書き手):熱心な読者、ファンが増えてきている書き手のストーリーを紹介しています。
  • Conversation starters(会話のきっかけ)Top responses(人気のレスポンス):たくさんのやりとりがうまれ、レスポンスがついたストーリーを紹介しています。
  • 5-minute reads(5分で読める投稿):ほんの数分、ちょっとなにか読みたいな、というときにオススメです。
  • Top stories on Medium(Medium で人気のストーリー):やっぱり気になる注目記事。

ハイライトへのレスポンス

「この一文、いいですね!」という気持ちを筆者に伝えたいとき、とても便利なのがハイライト機能です。でも、もし「ハイライトした文について言いたいことがある」と思ったら、どうすればいいでしょう?そんなときのために、ハイライトした文にもレスポンスがつけられるようになりました。レスポンスは対象の文のすぐそばに表示されますので、あなたをフォローしている人たちや筆者は、ページを行ったり来たりすることなくそのレスポンスを読めるようになっています。

なお、レスポンスがついた箇所には緑色のアスタリスクが表示されますので、中身を見るには直接それをタップするか、ハイライトされた文をタップしてみてください。やりとりが展開表示され、筆者がリコメンドしたレスポンスや、あなたがフォローしている人たちがつけたレスポンスが表示されるはずです。

「ハイライトしたら Respond ボタンをタップ。レスポンスを書き終わったら公開する。」これで気に入った一文に直接レスポンスをつけられます。簡単でしょ?

Medium では、レスポンスはいわゆる「コメント」とは違うものとみなされています。つまり、レスポンスはそれ自体も投稿の一種であり、リコメンドしたりレスポンスをつけられますし、記事一覧や配信されるメールにも掲載されるのです。また、人気のレスポンスが最初に表示されるよう調整してもいますので、真っ先に目にすることになるのは「一番多くリコメンドされたレスポンス」、続いて表示されるのがフォローしている人たちがつけたか筆者がリコメンドしたレスポンス、ということになります。

通知

これまでも、Mediumのブラウザ版では通知が確認できていましたが、同じことがついにAndroidアプリでもできるようになりました。

アプリのドロワーにあるNotificationsボタンをタップすれば、通知を確認できます。なお、新しい通知がある場合は、ボタンの左に緑色の丸印が表示されます。

書き手であれば、アプリで通知を確認できるのは特に便利だと思います。誰が新たに自分をフォローしてくれたのかや、自分の文章についたリコメンド、ハイライト、レスポンスをチェックしてみてください。

メンション

Medium上でユーザー同士がメンションを送り合えるようになりました。Mediumウェブ、アプリの両方が対応しています。メンションをもらえば通知されますし、メンションされたユーザーのプロフィールが文中にポップアップとして表示されるようにもなりました。メンション機能を導入するにいたった経緯が気になる方は、Inside Mediumに投稿されたHey Ev, what about mentions?を読んでみてください。

MarshmallowとJellyBeanサポート

「アップデートはもうおしまい?」いえいえ、もう1つありますよ。今回のアップデートによって、AndroidアプリがサポートするOSのバージョンが増えました。Android OS4.1以上をお使いの方であれば、アプリを使ってMedium上で自由に読み書きしたり、ハイライトやレスポンスをつけられるようになっています。

まだアプリをダウンロードしていなければ、ぜひGoogle Play Storeを開いてみてください。もし、「なんでも一番がいいっ!」というタイプなら、Androidアプリのベータテスターになるのもお勧めです。ほかにも、何かご意見などありましたら、android@medium.comまでぜひご連絡ください。

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Haruo Nakayama
for Shirusu

ex-Medium Japan translator. Trying hard not to get “lost in translation”. 元Medium Japan翻訳担当。