パブリケーションのご紹介
Medium には当時コレクションがありました。それは良きものでした。
しかし、Medium が成長するに従ってもともとコレクションで実現しようとしていた世界は力を失っていきました。キュレーションとして成立する空間以上に、特定の領域に集中した伝統的なオンラインマガジンとしての発展が求められていました。
コレクションが使われている様子を目の当たりにし、当初の目的から進化していると考えました。ひとつひとつのストーリーが複数のコレクションにまとめられ、幾度となく様々な空間より参照されていました。コレクションの編集者は、コレクションに次々と投稿されるストーリーの数に追いつくことがやっとでした。また、コレクションは目的地としても、ユニークかつ質の高いストーリーへの記事と導く約束された経路にもなりえませんでした。そこで昨年、我々はこのコレクションの役割を変えることにしました。
品質の向上、並びに役割の明確化を目指して、コレクションを「パブリケーション」へと名前を変えました。
「…で、違いはなにかって?」
- パブリケーションはより集中に特化している
これまでは、誰もがコレクションに投稿でき、コレクションの編集者はどんな記事でもコレクションに追加することができました。多くを見てきたほとんどのコレクションにとって、この機能はまとまりをつくることに邪魔になってしましました。これを正すため、ストーリーはひとつのパブリケーションだけに所属し、ストーリーの書き手はパブリケーションという新しい空間内にストーリーを公開するためには、先ずはそのパブリケーションに招かれる必要があります。これは、パブリケーションにユニークな性格を持たせることになったと自負しています。 - パブリケーションは見栄えがいい
以前のコレクションは、ストーリーの単なるリストに過ぎませんでした。そこで、コレクションのレイアウトをカスタマイズできるツールを提供し、取り上げたいストーリーや、伝えたいストーリーを選べるようにしました。更には、ロゴ、題字、”about us” の部分など、もっとパブリケーションやストーリーにブランド力をつけられるような機能が存在します。 - パブリケーションは最終地点になる
昨年、Medium では Backchannel、 Cuepoint、 Matter、 The Message、The Nib、Vantageといったパブリケーションを複数同時に公開しました。こうしたパブリケーションは、音楽、技術、写真などに関する充実したストーリーを求める読者にとって、あっという間に最初に読むべきパブリケーションになりました。毎日新しい会社 、大学、アーティスト、作家が自身の得意な領域に特化したパブリケーションを始めています。
パブリケーションの開発や設計を続けることで、Medium の一人一人の書き手のみなさんのネットワークの拡張を約束します。パブリケーションは新しい読者を掴むための優れた方法であり、かつパブリケーションの存在によって Medium 上のつながりが流動的に生まれ、本当にパワフルな力となることを信じています。Medium でのあなたの記事が広く知られるよう、定期的に新しいツール、機能をこれからもつくり続けます。
また、Medium にあるストーリーのキュレーションに関する価値や要望を理解しているので、このための手段も広げていきます。Medium のストーリー内に他の Medium のストーリーを埋め込む新しい機能が提供されているので、多くのユーザーが見つけたお気に入りの記事を使って定期投稿を始めています。
高品質で、かつ多様性があるストーリーを、労なく読んだり書いたりするためにできることをパブリケーションによって実現できることを、心から喜んでいます。ご意見は、yourfriends@medium.comまでどうぞ。
(新しくパブリケーションを開設するにはパブリケーションページの“New Publication”または画面右上の自身のアバターをクリックし、「Publications」画面に遷移後、「New publication」ボタンを押して開設することができます。)