力があれば仕事に年齢は関係ない。

爲廣 慎二
FREE TAM
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5 min readNov 25, 2018

サンフランでもロンドンでも、力があれば仕事に年齢は関係ない。

終身雇用という概念がない欧米で話をきくと、「仕事に年齢は関係ない」と聞くことが圧倒的に多い。口を揃えたように同じことを言われる。

プロジェクトに参加して力を発揮できるならそれでOKで、力を発揮できないのであればNGなだけで、そもそも年齢を気にすることはほとんどない。

現場大好きの56歳、自分の場合はどうだろうか!?

50代の自分がなかなか想像出来ない人も多いと思うので、56歳の自分が体感を含めて「力があれば仕事に年齢は関係ないのか!?」を振り返ってみようと思います。

「力があれば仕事に年齢は関係ない」は正しいと思います。

ただこの「力」ということが何なのか、「力」の定義が大事なんだと思います。

「力」とは、「たとえ1人になったとしても、自分で食っていける自信」なんだとボクは確信しています。

自分の仕事を自らの力で常に「オモロイ、楽しい、大好き」な状態にし続けることが、1人になっても食っていく自信を作ると思います。

それは組織に属していようがいまいが、どちらも同じだと思います。

ボクの場合はこんな感じでしょうか。会社を経営しているから特別とも言えますが、1人になっても食っていく自信は大有りです。

・40代後半

現場仕事を愛する自分にとっては、もっとも油が乗っていた時のように思います。パワフルで攻撃的だったと思います。

・50代前半

徐々に現場仕事が減っていき、戦略を考えることが多くなっていきましたが、50代前半はまだまだ自分で取組みを切り開いて行ってたと思います。

・50代後半に入っている今

56歳になるとさすがに現場仕事はほとんどなくなってきました。でも今も「現場こそ命」と思いますし、現場の技術や考え方などに遅れを取らないように日々情報収集していますし、できるだけたくさんの人にも会うようにています、また年に数回は海外にも行って話を聞いています。

新しいビジネスを始めたいと思っています。(世の中のママが働きやすい職場を日本中に作っていく(「半常駐コネクト)ような仕事を始めてみたいと考えています。)
かなりまだまだパワフルです。

起業してから26年も経ちますが、今も、今の仕事が「オモロイ、楽しい、大好き」です。物理的・肉体的にはツライことも多いですし、ストレスもバカでかいですが、それでも、

今の仕事が「オモロイ、楽しい、大好き」です。

・60代前半の計画

新しい仕事もどんどん進めたいと考えています。営業でもなんでもどんどんやりますよ。もちろんマネジメントも、戦略づくりも。
そして「TAMファーム(案)」というのもやりたいと考えています。

・60代後半

半常駐コネクトやTAMファームなどの新しい仕事を精力的にやっていると思います。

・70代前半

ここから先はまだわかりません。
力の続く限り、若い人の迷惑にならないように仕事していきたいと思っています。

・70代後半

仕事していて、「デスクで昼寝でもしてはるのかな~~」、と思って近づいたら「あら、死んでる!!??」というふうになるのがボクの夢です。

死ぬまで好きな仕事できることが一番オモロイ。
後20年あるからがんばるよ~。

「力さえあれば年齢なんか関係なく働ける会社!」これが正解だ。

「力がある」とは、「たとえ1人になったとしても、自分で食っていける自信」のある状態です。
組織に属していようがいまいが、どちらも同じ。

欧米のように、力さえあれば年齢に関係なく働ける会社

それは会社と個人がいつもある程度の緊張感のある会社

これがこれからの会社のあるべき姿だと思います。

そもそも、自分1人になっても食っていける自信があれば、

・会社がその人を手放すわけがなく、

・また、会社のお荷物になるなんてこともないわけで、

両者から見て、ものすごく自然な考え方なわけです。(どちらか片方が辛い状態が長続きするわけがないのですから)

●専門職系の人

  • その道を突き詰めよう!
  • 弟子を育てよう!
  • 仕事を獲得することを覚えよう!

●ゼネラル系の人

  • 時代の方向性や流れを読んで戦略をつくろう!
  • マネジメントはマストになる!(育てて稼いでもらえる体制)
  • 仕事を生み出す力は何にも増して必須だ!!

終身雇用といいう考えに囚われていると不安に陥るだけです。

世の中は自然な流れに近づいていきます。
日本が高度成長期に編み出した終身雇用という考え方は高度成長というある意味自然ではない状態でもっとも力を発揮した仕組みなわけです。

「クビになったらどうしよう!?」なんて非常にナンセンスです。

「たとえ1人になったとしても、自分で食っていける自信」を持てるように自分を設計していくことが大事です。

逆に言うと、力がなければ、欧米と同じようにシンプルに会社は守ってくれない、という認識を持たなければならないと言うことだと思います。

「一生、あなたを守ります。」という会社があればそれはウソです。これは男女が結婚するときの時の白いウソとしてはとても大事な言葉だと思いますが、会社の結婚とはここが違うことをしっかり認識しなければなりません。

そういう認識を持った上で、1人になっても食っていく自信を持ち続けるために、自らの力で仕事を「オモロイ、楽しい、大好き」な状態にし続けることが大事だと思うのです。

会社は「力があれば仕事に年齢など関係ない会社」という、普通に自然な状態を作っていくことが大事だと考えます。

今回のアムステルダム、ロンドンの出張では考えさせられることがたくさんあり刺激的でした。

日本は独自の文化を大事にしながらも、うまくグローバルと調和していかなければならないと考えています。

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爲廣 慎二
FREE TAM

プロダクション・エージェンシー 株式会社TAM代表。TAMは「生きる力を鍛える場」として、自由な働き方と個人のキャリアづくりが共存できる組織を目指しています。「自由と厳しさ」を一人ひとりの経験・スキルと目指すべきキャリアに応じて柔軟に両立できる組織でありたいと思っています。