目的志向だけでは生まれない「想定外」

爲廣 慎二
FREE TAM
Published in
3 min readMay 25, 2018

ビジネに不可欠な目的志向

ビジネスやマーケティングでは目的志向のアプローチが必要不可欠です。
無駄を省き効率的に目的一直線に邁進し、目的がぶれないように目的以外のことはしない。

TAMのフレームワーク「PGST」もまさに目的を達成するためにチームの皆が共有できるフレームワーク。
・目的(Purpose):何を達成するのか、何のためにやるのか
・目標(Goal):みんなが共有できる数値目標でどんなKPIを目指すのか
・戦略(Strategy):目的達成のためにやらなければならないことは何か
・戦術(Tactics):具体的にやること、いつ、誰が、何を、どうするのか
このPGSTフレームワークはプロジェクトに限らず、キャリアプランを考えるなどあらゆる場面で使います。

PGSTはTAMの文化であり命でとも言える考え方ですが、目的志向だけで会社運営やチーム運営をしていたのでは、次のステップが見えなくなってしまいます。
目的一直線だけでは、予期せぬ成果やセレンディピティが生まれにくいということです。

「人脈」を作ろう、と思っていては、いつまでたっても友だちはできない

「人脈を作らなければダメだ!」という人は多いですが、人脈を一生懸命作ろうとしてもあまり良い仕事の成果には結びつかないことが多い。
人脈を作る、という目的志向になっている人は「儲けたい!」という想いが前面に出ているので、良い人と繋がりにくいし、そんな人に労を惜しんで協力したいとも思わない。
それはシンプルに「営業」をすべきであって、ストレートに良いサービス(プロダクト)だから「買ってください」と言うべきなのでしょうね。

営業と人脈作りを混同してしまうと、いつまでたっても友だちができません。

ボクも以前はそういう時期がありましたが、下心無しにいろんな人に積極的に会うようになってからは友だちがたくさんできました。
大事なことは「好きな人に会う」こと。
これに尽きると思います。

想定外のセレンディピティが起こる

自分の心の声に従って「好きな人」に出会うことを億劫にならずに積極的に出会いを作っていくと、「うれしい想定外」が起こってきます。
自分と合いそうな人が多く集まりそうなところや、好きな人が参加しているグループなどに積極的に出向いて、下心など持たずに素直に友だち作りにいくのです。
そうすると不思議なことに、前向きな人たちと繋がるとやっぱり前向きなことが起こってきます。

本当に不思議ですが、これを経験すると、下心無しに人に出会うことがいかに大事なことか身をもって理解できてきます。

想定外を起こすことを目的にしてしまうとそれこそ本末転倒になってしまうので、シンプルに「好き」という感覚こそが大事なのだと思います。
「好き」という感覚はこれからのすべてのベースになるのではないかと思っています。

「目的志向」と「想定外」のバランスを作っていくことが、今一番大切なことだと思っています。

今日も良い人と良い話が出来ました!

東京から大阪へ戻る新幹線の中で書いています。

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爲廣 慎二
FREE TAM

プロダクション・エージェンシー 株式会社TAM代表。TAMは「生きる力を鍛える場」として、自由な働き方と個人のキャリアづくりが共存できる組織を目指しています。「自由と厳しさ」を一人ひとりの経験・スキルと目指すべきキャリアに応じて柔軟に両立できる組織でありたいと思っています。