Function X : Hash Out 2022年1月号

Japan - Nanna
Function X
Published in
11 min readFeb 1, 2022

EVM(EthereumVirtual Machine)、Web3アプリ、およびFunctionXテストネットをMetamaskに追加する方法とその解

Dear Function X Members,

EVMと互換性のあるf(x)Coreのアップグレードが間近に迫り、EVMの概要と、MetaMaskでそのテストネットネットワークをセットアップする方法を紹介したいと思います。これは、分散型アプリケーション(dapps)と呼ばれることが多いWeb3アプリケーションとのやり取りをはじめるための初心者向けのガイドです。以下トピックについて説明していきます。

  • EVM-compatible(互換)とはなにか簡単な説明
  • MetaMaskとEVM-compatibleブロックチェーン
  • MetaMaskにf(x)Coreテストネットを追加する
  • DappsにMetaMaskウォレットで接続する
  • DappsとMetaMaskウォレットの接続を切断する
  • Dappsにf(x)Walletで接続する
  • Dappsとf(x)Walletの接続を切断する

EVM-Compatibility(互換)について

EVMはEthereumVirtual Machineの略で、このことを理解する最も簡単な説明は、Dapps開発基盤が、スマートコントラクトを展開するために使用できるソフトウェアプラットフォームにあるということです。つまり、EVMとの互換性により、Solidityで記述されたスマートコントラクトをそのネットワークに展開できることになります。また、開発者は既存のイーサリアムクライアントとツールも使用できます。これは、イーサリアムおよびその他のEVM互換チェーン上にある既存のDappのほとんどを、f(x)Coreにも移植できることを意味します。

MetaMaskについて

MetaMaskは非カストディアンウォレットのひとつです。つまり、ユーザーは自分の秘密鍵を自己保持し、自分の資金を完全にコントロールできます。これは、Webブラウザおよびモバイルデバイス等で使用することができ、EVM互換のブロックチェーンとやり取りができるクリプトウォレットでもあります。ユーザーはブロックチェーンノードを実行せずにブラウザなどでdappsを実行して操作できるというものです。

MetaMaskをダウンロード、インストール、およびセットアップするには、ステップバイステップガイドのドキュメントまたはMetaMaskWebサイトにアクセスしてお読みください。

MetaMaskにf(x)Coreテストネットを追加

執筆時点では、f(x)Core テストネット(testnet)での使用が可能ですのでそれで行いますが、メインネットの場合でもプロセスフローは同じになります。 f(x)Coreネットワーク上に構築および展開されたdappとのやり取りするには、ネットワークをMetaMaskに追加する必要があります。手順は次のとおりです。

1)ネットワークの選択ドロップダウンより、[Add Network]をクリックします。

ネットワークドロップダウンよりネットワーク追加

2)以下のようにフィールドを入力します。

Network Name: Fxcore Dhobyghaut
New RPC URL:
https://testnet-fx-json-web3.functionx.io:8545
Chain ID: 90001
Currency Symbol: FX
Block Explorer URL:
https://testnet-fxscan.functionx.io/

3)セーブ/Saveを押す。

ユーザーは、ネットワークドロップダウンリストでf(x)CoreのDhobyghaut-Testnetにダイレクトに切り替えられるのを確認します。上手くいけば、ユーザーがf(x)Core Dhobyghaut-Testnet NetworkをMetaMaskに正常に追加できたことになります!

追加に成功!

MetaMaskウォレットをDappsに接続

ネットワークがMetaMaskでセットアップされたので、ユーザーはMetaMaskを使用してDappsとやり取りできるようになりました。以下の手順では、例としてやり取りするDappとしてTestnetでフォークされたUniswapを使用してみます。プロセスは、他のDappも同様です。

⚠️ 信頼できるWebサイトにのみ接続してください。 URLが正しいことを常に確認し、定期的にアクセス/使用するDappをブックマークしてください。

1)「Connect Wallet」または「Connect to a wallet/ウォレットに接続」をクリックします。 一般的に他のDappにも、ユーザーがウォレットを接続してアプリケーションの使用を開始するための同様のボタンが用意されています。

2)MetaMaskを選択します。

3)MetaMask拡張機能により、接続するアカウントを選択するように求められます。 接続するアカウントを選択し、[Next/次へ]をクリックします。

4)MetaMask拡張機能は、サイトが何を要求しているかを示す別のページに移動します。「接続/Connect’」をクリックします。

5)MetaMaskが接続していることを表示し、拡張機能は自動的に閉じます。

6)これで、「ウォレットに接続/Connect to a wallet」の表示が消え、右上隅にアカウントのアドレスが表示されます。

7)これでアプリケーションの使用を開始できます。 また、MetaMask拡張機能を開くと、左上に「接続済み」であることがわかります。

MetaMaskウォレットとDappを切断します

接続しているWebサイトからMetaMaskを切断すると、サイトはウォレット情報を読み取ったりアクセスしたりできなくなります。 dappsを使用しなくなったときに使用することをお勧めします。

Dappsによってはあなたのウォレットを切断するオプションを持っていますが、 MetaMaskを介して切断することを強くお勧めします

「接続サイト/Connected sites」リストから

「接続済みサイト/Connected sites」には、アカウントが接続されているdappが一覧表示されます。

1)「3つのドット」アイコンをクリックします。

2)「接続済みサイト/Connected sites」をクリック。

3)ウェブサイトのURLの横にある「ゴミ箱」アイコンをクリックします。

4)「Disconnect/切断」をクリック。

DappWebページの中で

MetaMaskは、開いている現在のWebサイトに接続されているかどうかを示しています。 Webサイトにアクセスして既に接続しているときに、MetaMaskを開くと、左上隅に「Connected/接続済み」と表示されます。

1)「接続済み/Connected」を選択。

2)「3つのドット」アイコンをクリックします。

3)「このアカウントを切断/Disconnect this account」をクリック。

f(x)Walletの場合について

f(x)WalletはPundi X Labsによって開発され、f(x)Coreブロックチェーン、Pundi Xブロックチェーン、およびERC20トークンなどの非カストディアンウォレットです。 執筆時点では、Binance Smart Chain、Polygon Mainnet、TronMainnetもサポートしています。これらのリンク(iOSおよびAndroid)にアクセスして、モバイルデバイスにダウンロードしてください。

f(x)Walletは、WalletConnectプロトコルを介してdappsとやり取りすることができます。

f(x)WalletでDappsに接続する

f(x)Walletアプリケーションでアカウントを作成すると、Ethereumアドレスが自動的に生成されます。このアドレスは、WalletConnectを介してDappsとやり取りするために使用できます。 以下の手順ではiOSを使用しますが、プロセスはAndroidでも同様です。

⚠️ 信頼できるWebサイトにのみ接続してください。 URLが正しいことを常に確認し、定期的にアクセス/使用するdappをブックマークしてください。

1)「Connect Wallet」または「Connect to a wallet/ウォレットに接続」をクリックします。 一般的に他のDappにも、ユーザーがウォレットを接続してアプリケーションの使用を開始するための同様のボタンが用意されています。

2) 「WalletConnect」を選択します。

3)承認用QRコードが表示されます。

4)f(x)Walletを開き、下部にある青いボタン◎を選択します。

5)メニューでスキャンを選択。

6)QRコードをスキャンします。

4から6までの画面

7)ウォレットは接続されることを表示します。

8)Dappに接続するアドレスを選択します。

9)「承認」を選択します。

7から9までの画面

10)これで、「Connect to a wallet/ウォレットに接続」の表示ではなく、右上隅にアカウントのアドレスが表示されるようになります。

WalletConnectを使用して接続済み

f(x)WalletをDappsから切断する

WalletConnectでは、一度に1つのDappにのみ接続できます。 別のDappに接続する前に、前のDappから切断する必要があります。 使い終わったら、アカウントをDappから切断することをお勧めします。

1)f(x)Walletのホーム画面にタブが表示されたら、それをクリックすると、切断するためのページが開きます。

2)「切断/Disconnect」を選択。

3)もう一度プロンプトが表示されたら、もう一度「切断」を選びます。

Dappは接続されていないことを表示します。

この記事が、別の分散型ウォレットを使用してf(x)Coreテストネットにアクセスする方法とEVMを理解する方法を理解するのに役立つことを願っています。 ご不明な点がございましたら、FunctionXフォーラムまでお気軽にお問い合わせください。では。

Originally published at https://medium.com on February 1, 2022.

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