Function X Hash Out 2022年2月号

Japan - Nanna
Pundi AIFX
Published in
Feb 28, 2022

リファインされたEGFグラント申請プロセス

Function X Foundationは、新しくリファインされたEGF助成の為の申請プロセスフローと一連のガイドラインおよびEGFグラントプログラムの一部を補うため、コアチームデベロッパーで構成される委員会を開始させます。これにより、グラントつまり助成制度への申請者の透明性と公平性の向上をより促進したいと考えています。
(*EGF: エコシステムジェネシスファンド)

現時点でパブリックバリデーターが十分なFXマネージメントしていない時に、内部および組織のバリデーターが中立性を維持するために投票していない場合、定足数に達するなどの問題に対処する必要があり、Function X Foundationとして、委員会によって代表されるチームの上位3つのバリデーターを通じて間接的に投票権を行使することになります。
以下詳細:

  • 任命/Designation: スキルセットとプロジェクトの規範に基づいて委員会を形成する3人の関連コアチームデベロッパーを任命。
  • 割り振り/アサイン/assignment: Foundationは、各委員会メンバーに対し、上位3人のバリデーターを指名。
  • 委員は各自独立して行動することとします。

ガバナンスですが、特にEGFの提案に関してコミュニティからフィードバックを受け取った後、EGFに基づいて提案を提出するための要件がより明確になっているはずであるとうかがえます。そのため、コアチームは、より明確なガイドラインと、透明性と説明責任を高めるために助成制度申請者の進捗状況をトラッキングするコミュニティ向けのダッシュボードを使用することにより、EGF申請のプロセスの改善に努めてきました。

そのプロセスは以下:

  1. コアチームに問い合わせを開始、問い合わせフォームに記入してプロジェクトについて詳しく知らせる。プロセスに不慣れな方のために、フォーラムでテクニカルサポートを提供。
  2. 次に、Function Xコアチームは、単なる財政的サポート以外のサポートを検討(たとえば、ビジネスプランのメンター、開発者など)。
  3. 財政的支援が必要であるとされた場合、プロジェクト提案者は正式な提案を提出。
  4. githubのリポジトリをフォーク
  5. フォームをコピーする
  6. プルリクエストを作成
  7. *正式な提案については上記と同じプロセスですが、フォームに示されているように、より多くの情報が必要になります。
  8. 資金調達の決定に達する前の評価+技術面接
  9. *資金は、完了したマイルストーンに応じて支払われます。

金額は段階的に設定されているため、提案者は要求できる最大金額を知ることができます。 次のカテゴリに最大金額が設定されています。:

  • 個人: $10,000
  • 小規模チーム/スタートアップ: $50,000
  • 企業/実績が$ 100,000(ソフトキャップ)以上のファンデーション

私たちは包括的な調査から数字を考え出しました。Web3 Foundation(w3f)Uniswap(UGP)Ethereum Foundation(ESP)、およびGitcoinからの助成金に対する要求された金額についての情報は以下のとおり:

  1. 企業が3つの財団全体で要求できる最大金額は、$100,000
  2. 3つの助成金で要求された金額の中央値は$25,000

展望する注目すべきプロジェクト(複数年のタイムラインに取り組んでいる確立されたチーム)ケース:

  1. Uniswap (ESP): $50,000+120ETH in 2018 (about $120,000)
  2. Ethereum on ARM (ESP): $20,000
  3. Turbo-Geth (ESP): $25,000
  4. V3 python wrapper (UGP): $20,000
  5. Web3API — “UNI.js SDK” (UGP): $16,250
  6. WalletConnect (Gitcoin): $124,565

ユニスワップ助成プログラム(UGP)の応募者の成功率について(2022年1月27日現在の情報):

  1. 申請 Applications for wave 5: 84
  2. 7日で拒否 Rejected in 7 Days: 45 (54%)
  3. 保留 Pending: 17 (20%)
  4. 面接 Interview stages: 20 (24%)
  5. 承認 Projected approve: 2 (2%)

これらの統計からわかること:

  • 複数年のタイムラインに取り組んでいる確立されたチームといくつかの注目すべきプロジェクトの制限は$ 100,000ですが、エコシステムに多くの価値をもたらしている。
  • 助成金申請の成功率は低い。
  • 承認される申請の全体的なタイムラインは長い。

新しく改善されたガイドラインについては、透明性と説明責任の向上とは別にいくつかの主要な焦点があります。 :

  1. プロジェクトがFunctionXエコシステムにどのように役立つか
  2. チームメンバーが誰であるか、そして提案を実行し、実績と技術的専門知識に基づいて提供することができるかどうか
  3. プロジェクトの現在の開発状況。 概念実証だけでなく、すでに何かを開発しているプロジェクトは、成功する可能性が高くなる
  4. 資金支出のための、またプロジェクトの開発の進捗状況を追跡するためのマイルストーントラッカー

最初に成功した助成金申請者(Kronos Research)が助成金申請者のテーブルに追加され、コミュニティは成果物の進捗状況を追跡できます。

改善されたEGF付与プロセスが明確さをもたらし、成功率を改善して、優れた開発者/ビルダー/パートナーがより透明な方法でFunctionXエコシステムを成長できるようになることを願っています。

日本の方へ,日本からのEGFへの申請も歓迎しています。世界への扉は開かれています。また、法に準拠しながら日本国内での活動も可能です。是非ご検討ください。

Originally published at https://medium.com on February 28, 2022.

--

--