これからのリーダーシップ!

Nairu Nomura
Furuhashi(mapconcierge)Lab.
5 min readJul 22, 2018

世界がものすごい勢いで変わっていく中これからリーダーはどうやって生まれていくものなのか。

私は小学校から高校生までサウジアラビアとエジプトでインターナショナルスクールに通ったことで様々な人種や文化と関われることで自然と自分の中にリーダーシップのような力が付いたのだと私は思う。しかし、それは自分が自己中で思い通りに物事が進まないと気が済まない性格からリーダーシップのような形へと波長していった。リーダーシップを発揮できる人は基本自分勝手な性格からの延長線的な要素があると私は思う。

私はエジプトで高校生の時に学校のサッカーチームのキャプテンを三年間任せられていた。 サッカーに熱狂的なエジプト人をまとめることは本当に難しいことだった。さらに、チーム プレーではなく個人プレーを基本的に好む人たちばかりの中でキャプテンの仕事はたくさん あった。まずは選手一人一人の能力を分析していた。練習中や 試合中はしっかりとチーム 一人一人を意識しながらプレーしなくてはならなかった。チーム意識をどうやったら根付か せるかを必死で考えた結果、紅白戦で1つのチームは個人プレー重視でもう一方はチームプ レーでゴールを決める良さを比較させた。

エジプトの文化的にどれだけカッコよくゴールを 決められるかなどを求める人が多かったことが問題だと気づき、チームプレーをする大切さ を選手に意識をさせていくかを考えながら練習中に選手 1 人ずつに声をかけながら進めて いった。しかし、もちろん初めからうまくいかないことばかりだったので少しでも成功をし たら私だけが褒めるのではなくこと選手同士で互いを意識しながら言うことができるかを重 視した。私は監督とも仲が良かったので独裁的に無理やりルールを作ってチームにやらせる ことはできた。しかし、それではチームとして私がいないと機能しなくなる。私は初めから キャプテンなんかいなくてもチームは成り立つと思っていたのでそれを一番に成し遂げるた めに努力をしていた。

当然、この形を実現させるためには私自身も結果を出さないと信頼も得られなかった。私は学校で唯一のアジア人で中東・アラブ地域の文化としてアジア人は皆同じ分類がされ、メイドやドライバーとして雇われる出稼ぎアジア人のイメージが強く根付いていたため私はかなり初めの方は蔑まれていた。たとえエジプト人の血が混ざっていおうと向こうではアジア人顔として目立ってしまうため私はサッカー以外のところでチームメートから信頼を得るのに大半の時間を費やした。遊ぶ時は頭のおかしいアジア人としてみんなを笑わせ練習中には硬い空気を作らずにみんなを気遣える人としてチームを作り、みんなが遠慮をせずに意見や対策を言い合える環境も作ることができた。

このようなことを日々つづけて来たことで中東のインターナショナルスクールが全て参加する大会で見事3位になることができた。

大学で日本に来て私の培ってきたリーダーシップの概念が全く通用しない壁にぶち当たった。というのは、日本ではあまり発言がでないため私は積極的に意見を出していくと「出しゃばっている」「ものごと自分だけで決めすぎ」などと批判が多くカルチャーショックを受けた。全く日本でのリーダー像が一人一人によって違いすぎることに私は戸惑った。日本の文化にあまり慣れていなかった私はこの独特の文化を理解するのに苦労した。

日本人に欠けていることは多くの人は自分が誰だかわかっていないことであると私は思う。 自分を探すのに、恐怖や他人の意見左右されない空間で、誰かに話しを聞いてもらう必要が ある。皆、他人にどうにかしてもらうが最後になって意見を言ってぐちゃぐちゃになってし まうこともよくあると私は思う。私自身も無意識のうちにこのような考え方になっていた日 本は「空気を読み過ぎて、枠を超えられない」ということ。「自分はまだ若手だから、発言 を控えよう」「なんか喋りたそうだから、ここは引いておこう」このように自分のポジショ ニングを意識し過ぎて一歩が踏み出せなくなると、リーダーシップは発揮されづらくなると 私は思う。

リーダーシップは「目的に向けて、人を動かす力」だから対人関係スキルという 側面が強く必要なのが日本の文化には強く根付いている。どこかの本で私は読んだ言葉で “日本人は対人関係力、特に対人感受性が高い、という特徴がある”という。授業でも行った ように日本は諸外国と比較して「ハイコンテクスト文化」である、つまり「行間」を大切に したコミュニケーションをする文化である。人を動かすためには、対人関係力、対人感受性 は非常に重要であることを数年日本の社会にいることで知ることができた。

これらを踏まえて私はリーダーになるためにはまず自己認識を高め、「自分らしくある」ことが できるようになること。しかし、それだけでは足りない、チームで成果を出すには、メンバー に寄り添い、安心な場作りのベースとなるコンパッションもセットで必要であると私は思う。 TED トークでも有名な Simon Sinek の言葉を借りると“リーダーというのは 権威や権力の座 にある人です でも導く人というのは 皆を動かすのです。 個人であれ組織であれ 我々が導 く人に従うのは そうしなければならないからではなく そうしたいからです。 導く人に従う

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