発達障害者が活躍する道ー空前の人手不足と中小企業ー

空前の人手不足を迎える日本社会

https://www3.nhk.or.jp/news/business_tokushu/2018_0228.html

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20181030-OYT1T50047.html

今、日本経済は空前の人手不足を迎えている。9月の有効求人倍率は、1.64倍と44年7ヶ月ぶりの高水準に達した。多くの企業が、内定者の確保や人材の確保に追われている。特に、以下の業種で不足しているとされています。 IT、介護、医療、建設などの分野では人手不足が深刻である。また、昨今の人手不足に加え、少子高齢化が深刻である。単純労働を含む外国人労働者の受け入れを拡大する入管法か、法案審議が開始された。

しかし、外国人労働者の受け入れに慎重な声があること、外国人の受け入れの前に女性や障害者の活用や生産性の向上が必要不可欠ではないかとする声もある。特に、中小企業では人手不足が深刻であり、発達障害者の活用について注目が集まっている。

中小企業家同友会が考える障害者雇用

http://www.doyu.jp/topics/posts/category/normalization

中小企業家同友会では、障害者問題の部会が設置されている。筆者も中小企業家同友会の障害者問題を話し合う部会に数度出席した。中小企業の側からは、

「人手不足が深刻」

「なかなかスキルの持った人がなかなか採用できない」

といった声が寄せられている。中小企業の人手不足が深刻である。英語やプログラミング、会計などのスキルを持った障害者を受け入れたい、という声が多くあった。法定雇用率としては、障害者の採用義務がない会社でも発達障害者や精神障害者をスキル面で評価し雇い入れる会社もある。従業員が十数人のIT企業の経営者の方は、

「弊社は、十数人規模の会社で法定雇用率の義務は課せられていないが、精神障害者を会社に向かえた。会社自体も風通しがよくなった」

という感想を述べていた。精神障害者を受け入れるとこで、ワークライフバランスに配慮した職場環境やコミュニケーションの風通しが良くなったとのことであった。

語学のスキルのある発達障害者を翻訳職として積極的に受け入れている翻訳会社もあり、話を聞くと、語学スキルを持った従業員を維持するために、女性や障害者が働きやすいようワークライフバランスや環境整備に取り組んでいるとのことであった。障害者採用は、福祉というよりは、語学スキルを持った従業員を雇うための積極的な戦略とのことであった。発達障害を勉強しているうちに、自身も当事者ではないか、と感じる方もいた。

障害者問題の部会に参加していたある人材紹介会社さんの方は、次のように語る。

「東京都だけで中小企業同友会に参加する2200社あります。発達障害は、それぞれ個別具 体的に違う障害なので、ありとあらゆる職種がある中小企業家同友会こそ対応できる強 みがあります。オーダーメイドで対応できます。」

別のIT企業に強い人材紹介会社の担当者は、

「今、IT企業では積極的にインド人を受け入れていますね。外国人労働者は、文化が違う ため空気が読めないし、暗黙の了解は何もわかりませんが、スキルで評価されます。

発達障害者も、外国人労働者と同様、空気は読めませんが高いスキルを持っている方いらっしゃいます。そういう点で、私たちは、外国人労働者も発達障害者も同じだと考え ています。」

との語る。

とはいえ、中小企業ならではなの発達障害者にとって不利な面もある。十数人〜数十人規模の会社だと、オーダーメイドで障害に配慮できる反面、内部で人間関係がうまくいないと居場所がなくなるという問題もある。人間関係につまづきやすい発達障害者にとって厳しいと考えることもできる。

実際、私の知人の発達障害者の当事者の中には、Webデザインを職業訓練として勉強し、就職できたのは良いが、人間関係につまづきやすく数社転職しているということを訴える方もいた。どうやって発達障害者を受け入れていくかが課題であろう。

社長たちにセミナーすると・・・・

先日、あるジョブコーチの方と意見交換した際に、以下のことを語っていた。

「発達障害者の受け入れについてセミナーをすると、多くの社長さんは共感してくれます。スキルがあるなら良いのでは?と考えたり、自分も発達障害者の感覚がわかると共感したりします。

けれども、いざ、発達障害者を受け入れるとなると、揉めるのは経理や総務の人が多いという感触があります」

セミナーに参加した経営者の多くは、利益を上げてくれるのであれば勤怠に目を瞑っても良い発達障害者を雇いたいという声や発達障害者の優れた能力に共感する声がある。また、経営者の中には、空気が読めない、行動力がある、一つのことにずば抜けた集中力があるという発達障害の特性に共感するケースも多くあった。自身も発達障害ではないか?と感じた方もいる。

一方で、経理担当者や総務担当者と揉めやすいと語っていた。職場実習で、社長が発達障害者の優れた面やスキルを評価しても、勤怠が不安定な点や人間関係の問題から、総務担当者や経理担当者が採用に反対するケースが比較的あるとのこと。勤怠が不安定な点、人間関係のトラブル、提出する書類のミスの多さなどから、発達障害者を嫌がるとのことであった。

ジョブコーチの方は、社長ならば優れた発達障害者の成果を理解すれば、受け入れに賛同しやすい反面、いかに社員全体に理解してもらえるかが課題になる、とおっしゃっていた。社員全体が受け入れられるような啓発活動が課題とのことであった。

ギフテッドワークスは応援します!

ギフテッドエージェント は「偏りを活かし合える社会」づくりを目指している。それぞれの偏りを活かして活躍する社会だ。それぞれの能力やスキルが評価され、活き活きと働き当事者にとっても社会にとっても幸せになる、そんな社会だ。

発達障害者に関わってみて、感じることは、

「こんなにすごいことできるんだ」

と感じさせる場面は本当に多い。語学、絵画、美術、専門知識、共感能力などなど人によっては違うが、オンリーワンで輝くものがある方も多い。

中小企業は東京都だけで2200社あり、多くの業種が存在する。個人の特性を活かして、オンリーワンで活躍できる企業もあるかもしれない。中小企業に就職することのメリット、デメリットはあるが、考えてみはいかがだろうか。

そして、それぞれの発達障害者が社会で輝いていけるように、ギフテッドワークスは支援していきますので、ぜひ一度お問い合わせください。