AppleMusicが6月からロスレス/ハイレゾ開始が衝撃的なニュースだったのでちょいと解説します(Mora QualitasとAmazonMusicHDとの比較も)
遂にApple Musicがロスレス/ハイレゾに対応!!6月のアップーデートが今からとても待ち遠しいです。
で、今回の発表があまりにも衝撃的だったので、ちょっと詳しく解説してみたいと思います。
忙しい人の為にざっくり要約すると「ロスレス基本でハイレゾもやってお値段据え置きとかやばい」です。
Apple Musicの音質がロスレス化&ハイレゾがやってくる!!
オーディオインターフェースを購入し、ハイレゾ対応を謳うスピーカーとヘッドホンを購入したのは以前お伝えした通り。
元々Apple Musicのファミリー会員だったので、Apple Musicがハイレゾ対応してくれれば・・・と常々思っていたのですが・・・5月18日の発表は実に驚きでした。
なんとお値段そのままで、配信音源を全て「ロスレス(CD音質 44.1kHz /16bit)」、そしてまずは100万曲程度を「ハイレゾ(CD音質以上 48kHz /24bit以上)」で配信するとのこと。
- 学生 480円
- 個人 980円
- ファミリー 1480円
しかも、空間オーディオ対応(Dolby Atomos)の音楽も配信されるとか。これは収録の段階で専用の機材がいるので、今後広がるかというと微妙。
いままで配信されていた音源は非可逆圧縮のAACだったのが、全て可逆圧縮のALACとなりCD音質と同等に。(ストリーミングの音質は設定で変更できるので通信料を節約したい人はAACのままにも出来るっぽい)
ハイレゾは最大192Khz/24bitの音源が配信されるとのことなので、他のサービスと同等の96kHz/24bitとか48kHz/24bitの曲と混在になるのだろうなと。曲数は100万曲程度からスタートとやや控えめです。
正直、うちのオーディオ環境(特にスピーカー)だと48kHz/24bit以上の音源の性能を活かしきれないんですけどね。。
このニュースが如何に衝撃的かを以下で紹介します。
ハイレゾ音源再生を巡る旅
ハイレゾ音源が欲しくなって最初に門をたたいたのがAmazon Music HDでした。Amazonで1ヶ月の無料期間を試してみて、次にMora Qualitasの無料期間をお試し。
- Webもアプリも快適
- ロスレスは7000万曲、ハイレゾ対応曲数は数百万曲とかなり多い
- プライム会員1780円(税別)
- 曲のビットレートがよくわからんくて、ロスレスもハイレゾも同じく「HD」表示。
- 192Khz/24bitの取り扱いがある
- Amazon Music HDにはファミリープランがない
- アプリがクソ重い(M1と相性が悪い?)
- 料金は1,980円(税抜き)。プライム会員じゃないならAmazonと同じ値段。
- 曲数は非公開ながら使ってみた感じAmazonよりは少ない印象
- 曲のビットレートがちゃんと表示されていたり、ハイレゾ音源とロスレス音源が明確に区分
- ファミリー会員なし
Apple Musicも同じようにまとめましょう
- アプリはMacもiPhoneも快適そのもの
- 料金は学生480円、個人980円、ファミリー1480円(いずれも税抜き)
- 6月以降、ロスレス7000万曲以上、ハイレゾ100万曲。
- 曲のビットレートはどう表示されるかは不明
- ファミリー会員あり
Appleの発表を受けてAmazon Music HDは値下げを表明(個人会員980円)しており、つまりはApple Musicが先行のハイレゾ音源配信のプレミア価格をぶっ壊した形です。
いずれにしても、今までAACだった配信がALACに切り替われば、いつでもどこでもCD音質聴き放題っていう凄い世界がやってくる訳です。数字で言えば、256kbpsから約800kbps(ロスレス)、ハイレゾだと96kHz/24bitで4.6Mbps。その分ギガが減るのでWifi環境が無いときはご注意を。
っていうか、学生480円でロスレス/ハイレゾ聴き放題とか恵まれすぎww
ロスレス/ハイレゾ配信を迎え撃つために
iPhoneでのロスレス/ハイレゾ再生
ご存知の方も多いと思いますが、iPhoneではBluetooth経由で音楽を聴いても、LDACやapt-Xといったコーデックに対応していないため、ハイレゾはおろかロスレスの再生もままなりません。
AppleはAir Podsシリーズのファームウェアアップデートでロスレス相当の再生に対応させる噂があるので、本当であれば高音質化の恩恵にあずかれそうです。
Lightning端子からヘッドホンを有線接続すれば、一応48kHz/24bit相当で出力可能ですが、残念ながらiPhoneのアンプが貧弱なのでかなり残念な音になります。ということで、音質を気にするならオーディオインターフェースを購入すべきでしょう。
Maktar製の384kHz/32bit対応スティック型DACアンプ「Spectra X」は気になっていたのだけど、僕は外で聴くときはハイレゾでなくてもいいやと割り切っていたのでまだ試しておらず。
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Macでロスレス/ハイレゾ再生
最近のMacをお使いの方は、96kHz/32bitまでMacのDACが頑張ってくれるので、オーディオインターフェース等を別途用意しなくてもある程度Macだけでいけちゃいます。その分、スピーカーやヘッドホンに力を入れる方が良いかと。勿論有線で。
更に良い音を流したい人、或いはWindows機を使ってて音がいまいちと感じている人は「Motu M2/M4」や「Presonus Studio 24C」など音に定評のあるオーディオインターフェースを選ぶのが良いです。
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スピーカーとかどうすんねん問題
でも、192kHz/24bitの音源をしっかり出せてもその性能を生かし切れるスピーカーなんて高すぎて吐血もんなんですけどね。
なので、僕はもうコスパ重視で前回紹介した「Fostex PM0.3H」(周波数特性 110Hz〜40kHz)とハイレゾ対応ヘッドホン「OneOdio Pro-50」(周波数特性 20Hz〜40KHz)を購入。
Fostex (フォステクス) PM0.3H (1ペア)ブラック
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でも、本当はもうちょっといいヘッドセットがほしい。SONYの「MDR-1AM2」は再生周波数特性が 3Hz〜100kHzで32,800円とリーズナブル(上を見るとキリが無いのでこの辺で手を打ちたい)
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さいごに
ということで、今回は6月アップデート予定のApple Musicのロスレス/ハイレゾ対応が如何にヤバいかというお話をいたしました。
ロスレス/ハイレゾ対応がまさかのお値段据え置きという「Apple Music」、是非皆様もロスレス/ハイレゾ受け入れの準備をして6月のアップデートを迎えてください!
追伸:B’zがサブスク解禁されたのが嬉しすぎて興奮冷めやらぬ日々を過ごしております。今度B’zを熱く語る記事を書こう、うん。
Originally published at Hacks for Creative Life!.