Beckが見る映画「BECK」ー 本気で僕も伝えたいと思った。

北真也(beck)
Hacks for Creative Life!
6 min readSep 11, 2010

AMNの「映画『BECK』劇場鑑賞券プレゼントキャンペーン」に応募したところ、当選してチケットを手に入れることができたので早速映画館に観に行きました。それこそ、軽い気持ちで「ベックがBECKを観に行きますよー」なんてネタにしてたんだけど、その考えが浅はかで、なんとも礼に欠くことだったと反省したし。

公式ホームページはこちら

9月4日(土)公開!『BECK』

例によって僕の書評や映画評は映画の内容の説明や技巧的な面については一切触れない。どちらかというと、僕が全身で映画をどう感じたかをお伝えする内容になるし、デキル限り僕が感じた熱をそのまま残したいから、熟考も推敲もあまりせず、内から突き動かされる衝動だけで書き進めることをお許し頂きたい。この映画を観ると、こんな風に化学反応<ケミストリー>を起こす人がいるんだと思って頂ければ是幸い。

■感想

感想を一言で言うならば

「純粋に面白かった。純粋に熱かった。」

映画の内容も面白かったけど、何よりも、この作品を創り上げようとするエネルギーが、こうしたいというイメージがびしばし伝わってきて、僕の全身を突き抜けていったことを一番に伝えたい。

演技とか、ストーリーとか、演出とかいろいろ批判は出るかもしれない。でも僕は、役を演じていたキャストが、そして、あの映画を本気でいいものにしようとしたスタッフのエネルギーに心からリスペクトを送りたい。

音楽だけじゃない。僕らが触れる誰かが創り上げたものにはストーリーがあり、その人たちの気持ちがこもっている。それはモノやサービスだけじゃなく、職場やチームやクラスなんかもそうだと思う。自分たちが全力で取り組んで、もっと良くしようとしたものには必ず相応のエネルギーが宿る。

勇気とか元気とか、そういう言葉でしか表せないじぶんがもどかしいけど、僕の中にごろりと転がり込んできた「それ」を、僕は僕の想いを成し遂げるためのエネルギーに変えたい。僕はこの映画を観て、ひたすら真剣に、本気で、僕も「伝えたい」と思ったのだから。

■何かを伝えると言うこと、何かを成し遂げると言うこと

自分の内面にある何かを伝えるというのはとても難しい。

素直になれない、言葉に出来ない、感情が邪魔をして苦しくて、痛い。

何かを成し遂げるということはとても難しい。

才能も努力もフル動員して、全力でことに当たらなければいけない。

自分ひとりの力じゃどうしようもできないこともたくさんある。

そして、本当に自分がそれを成し遂げられるのか常に不安に駆られる。

自分がやりたい何かに打ち込むこと。

夢に向かって全力で努力すること。

わかり合おうと必死でもがくこと。

人はどこかでそれを諦めてしまう。僕だってそう、いつしか自分の想いに蓋をして、自分じゃ無理だと勝手に限界をつくってしまう。時には不安の余り、走ること自体をやめてしまうことだってある。

でも、僕が知っているあの人や、あの人も、きっと昔から凄かった訳じゃなくて、努力を重ねて、諦めずに走り続けてきたから遙か先まで進むことができたのだと思う。そして、その道のりは決して楽なモノじゃなかっただろうし、時には辛くて諦めかけた事だってあるはずなのだ。

時に僕らは「凄い人」の凄い面ばかり見て、その人がそこまで至ってきた努力や挫折を知らずに「あの人は凄い。僕らとは違う」と言ってしまうこともある。でも、そうじゃない。そこに至るまでにはストーリーがあって、そのストーリーの中には常に僕らと同じ「人」がいるってことを忘れちゃいけない。

映画「BECK」を観た後、僕はひたすらこんなことを考えていた。

日々生きる中で、僕が忘れかけていたこと、諦めていたこと・・

そういった、自分にとって大切な想いを一つ一つ思い起こしていた。

■僕は何を伝えることが出来るのか?

この質問に入る前に、「何故伝える必要があるか?」という疑問に答えておきたいと思う。重要なのは、ここで言う「伝える」とは、情報伝達<コミュニケーション>ではなく、化学反応<ケミカル>だという点だ。

多くの人がそうであるように、僕は誰かの創った映画や音楽、絵や文章に突き動かされることがよくある。そして、心が感動で震えたときいつも「僕も誰かに感動してもらえることを書きたい」と思う。それは詩的な文章かも知れないし、技術的に凄いことかも知れない。形式はそれほど重要ではない。

要するに僕は自分自身の中で化学反応が起こっているときに、今度は自分が化学反応を起こす側に回りたいと思う質なのだ。みんながみんなそうだと言う気はないけど、少なくとも僕は誰かに何かを伝えたいと心の底から渇望している。では、その前提で再度この質問に戻ってみよう。

僕は何を伝えることが出来るのか?

同じBECKでも、僕は「BECK」ほど多くの人に熱いエネルギーを伝えることはできない。でも、僕はこうやって文章を書き、自分とつながっている人に何かしら伝えることができる環境にある。実際にあって自分の想いを伝えることもできる。

未熟者の僕にできることはそれほど多くないかも知れない。でも、僕は僕の持つ知識と経験を総動員して、足らない部分をエネルギーで補って伝えることができる。それが正解かは分からないけど、僕は僕の想いを言葉に乗せるもするし、自分が書きたいと思ったことが書けるまでしつこく書き続けたい思う。

実際に今取り組んでいる課題、直面している問題はそれほど容易いものではない。実際の所、無理かも知れないと心が折れそうになったことも何度もある。でも、映画「BECK」を観て改めて僕は「伝えたい」という自分の原点に立ち返ることが出来た。実際、精神的にも肉体的にも辛いことが多いけど、それでも僕はやめるわけにはいかない。必ず成し遂げる。必ず、その先へ進んでみせる。

■最後に

最後にまとめておくと、僕個人の評価としては「沢山の感動とエネルギーをもらえる良い映画」だと思います。何かに迷ったとき、大きな壁にぶち当たったとき、心が折れそうなとき、夢に向かうモチベーションが欲しいとき・・・この映画はきっとあなたの力になってくれると思います。

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9月4日(土)公開!『BECK』

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北真也(beck)
Hacks for Creative Life!

横浜在住大阪人。本職SE。ガジェット、文具、手帳、ライフハック、モバイルが大好物なミソジ男性。Hacks for Creative Life!の中の人。アシタノレシピと東京ライフハック研究会を主宰。7冊ぐらいビジネス書とか書いてる著者。