面白法人 広報から、独立します。

Kayo Matsubara
Hamonia
Published in
4 min readOct 9, 2015

「面白法人と名のつく会社で広報とブランド構築の仕事をします」

10年前、それを言ったときの周りの反応は、

「面白法人って何?」「自分で面白いって言うって・・・」そういったものが大半でした。

正直実家の両親も、知人も、おかしな会社選んだね、という目で見ていました・・・(よね?)

その当時、確かに客観的に見ても会社組織としてはおかしな会社だったと思います(サイコロで給料を決めるし、みんなで数ヶ月イタリアに支社をつくって行ってしまうし)。でもだからこそ、入社しました。

ブランドをつくる仕事をしないか、と話をもらった時、この面白法人が10年経っても、100人を超えてもこのまま居続けられるのか、その挑戦だと思いました。それを一番近くで見て伝えて行けるならきっと面白い、そして自ら一緒につくることができるなら、もっと面白い。そう考え入社したのはつい最近のことのようです。

気づけば、面白法人も20人から200人の会社となり、昨年末にはマザーズに上場、一部では知られる存在となりました。ライフステージが変化する結婚と出産もこの会社にいる間に経験しました。広報なのに、なぜかWebサービスを立ちあげたり、事業責任者も経験しました。

そして今年、決断したのが独立という道です。

「面白法人」の考える「面白い」に対峙してきた10年でした。次の10年はわたし個人が思う「面白い」ことのブランディングとPR、そしてものづくりに挑戦するために。

ただ、面白法人の定義する「面白い」=「この世の中にはなく、新しくユニークなもの」は、自然とわたしには馴染んで、自分が感じる「面白いの」根底となりました。おそらく今後も、それは変わりません。※この件については、後述します

世の中に(いまは受け入れられなくとも)新しい気づきを与えるような、モノや考え方や働き方を応援していきたいと思っています。また新しい技術で新しいモノを生み出せるひとを応援していきたいと思っています。

私たちの暮らしは、インターネットの技術やちょっとした着想でまだまだ豊かにハッピーなものになると思っています。ゆえにその技術や着想、それを発信するひとと一緒に歩み、社会に伝え、やさしく浸透させていけたらと願います。

独立に際して会社をつくることにしました。社名は、ハモニア。

語源となっているハルモニアはギリシア神話で調和(ハーモニー)を司る女神とされています。パートナーと一緒に心地よい和音を奏で、社会にその和音を響かせ、暮らしを潤していきたいという思いを込めて。抽象的なので、何をやるかをちょっとだけ書くと、企業広報の支援およびブランド構築、PR視点での事業推進、そして、自分でもWebを活用した事業をやろう、と思っています。

社名を決める時、PRをなぜ入れなかったか。なぜ自社事業の開発運営をあえて定款にも入れたか。これについてはまた改めてまとめたいと思っています。

社会人となった15年前、漠然といつかは経営者になりたいと思っていました。自分で事業をつくってみたいと思いました。自分の手にスキルが欲しいと思いました。

とはいえ、そこまでの道も手法も知らなかった。思いありきで、手探りで突き進めるほどの根性も、度量も、才能もありませんでした。そんな私に道を示し指導してくれた先輩がたくさんいました。

そして、そこへ至るための経験と、幾度もの挑戦の機会を与え、そのたびにする失敗を、面白法人は許してくれました。それに感謝をしつつ、一歩外へ踏み出して、新しい挑戦をしてみたいと思います。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

株式会社ハモニア 代表取締役(兼 面白法人カヤック 広報) 松原佳代

以下、後述。

面白法人は私の「面白い」の根底となっている。そういった理由にて、面白法人は、私にとってはいまもなお面白い存在であるため、広報職は継続いたしますので、どうぞ引き続きよろしくお願いいたします!

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Kayo Matsubara
Hamonia

(株)ハモニア代表取締役 兼 (株)カヤックLiving代表取締役。広報、Webメディア編集、ライティング、Web事業開発が主戦場。コンサル→編集→面白法人カヤック→独立 そして 縁あってカヤックLiving(現在地) http://www.hamonia.jp/