伝える広報ではなく、つくる広報でいるための5つのルール
「広報とは、どんな仕事ですか?」
昨年、あるインタビューで最初に問われた質問です。仕事を楽しんでいる人に、『その仕事はどんな仕事なのか?』を問うインタビューだったので、問われて当然な問い。それにも関わらず、いざ改めて聞かれると自分の言葉で解にするのに、悩みました。
wikipedia によると・・・
広報(こうほう)とは、企業だけでなく行政や各種団体の活動内容や商品などの情報発信を行う業務、またはその担当者や部署。広告と混同されることがあるが、広告が新聞や雑誌、テレビなどの広告枠を買って商品や企業の宣伝を行うことであるのに対し、広報とは情報を受発信することで、新聞や雑誌などの媒体に記事として取り上げてもらったり、従業員や株主、消費者などのステークホルダーに活動内容などを理解してもらうことを含む
企業活動の情報を発信し、理解してもらう仕事。ということです。
私の思う広報の仕事は
「ブランドメッセージ、そしてストーリーをつくり、伝えること」
伝えることが仕事、と思われがちですが、実は前半の「つくる」プロセスが広報の仕事の醍醐味だと考えるし、伝えるよりも、一緒につくれる広報でいたいと常日頃、思っています。
そのために5つのルールをつくりました(なお現時点のもの)。
1.共に目標に向かう、仲間となる
2.面白くないものは、面白くないと言う
3.NO!と言ったときには、必ずアイデアを添える
4.それも広報の仕事ですか?いや、職種に領域はありません
5.自分もつくり続けること
1は、そもそも大前提。できるだけ長く深く共にお仕事をしたいので、目的やビジョン、そして人柄をよく理解したいと思っています。
そのために決めているのが、2(面白くないものは、面白くないと言う)と3(NO!と言ったときには、必ずアイデアを添える)。
正直、もしかしたら、伝えたその時は、受け入れてもらえないかもしれないけれど、それをいつか思い出してくれることもあるかもしれない。何かのきっかけになるかもしれない。うまく伝われば、目標を達成するために、よい方向へと導けるかもしれない、と思いながら、言っています。
でも、そうしたときに代替アイデアを出せるだけの知識や頭の柔軟さを持ち続けないと、ということで、この2つはセット。
※補足ですが、昔CUPPYという会社があって、そこの経営理念が「YESの数だけNOを言う、NOの100倍、案を出す」というもので、私はその理念に惚れ込んでいました。ゆえに、自分の仕事姿勢に取り入れさせてもらいました。
そして、4番目。
面白法人で働いていたときに、たまに聞かれました。「それも広報の仕事ですか?」って。Webディレクターをやってたことや、ライターや編集やってたことや、事業責任者やってたこともあって、もし人手が足りず、そしてそれが面白いなら、参戦します。企画書書いたり、ワイヤ書いたり、記事書いたり、テストしたり、営業したり・・・。そのほうが、きっと楽しいから。
最後に5番目のルール「自分もつくり続けること」。
これは、やっぱり大事なのではないかと。広報は経営者や事業オーナーと常に対峙していく仕事です。自らも主体的に事業やサービスをつくり、育て続ける当事者となっている事は、共に走る際に、情報のキャッチアップや共感度の面でプラスとなると思います。
というわけで、創業時、自分でも事業やサービスをやる、ということを決めました。2016年はこれもスタートしたいなと思っています。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。