“KIDSASTER” :小学生のための楽しみながら学べる防災イベントの開催

2014/2015年度インドネシアのフェロー Dhypthia, Fauzan, Larasati, Rory, Vina によるアクションプランその2

HANDs! PROJECT
Jun 3, 2016 · 7 min read

Written by Rory Saroso

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KIDSASTER ECUKASIのポスター

2014年/2015HANDs!インドネシアフェローのRory Sarosoです。ソーシャルワーカーとしてスラバヤのYayasan Abdi Asih(財団)に勤務しています。私たちNPOでは現在、主な取り組みとしてHIV/エイズ患者の健康や仕事などの生活改善に向けた支援活動を実施しています。子どもの世界に魅了された大の子供好きですから、私にとって2014年/2015HANDsスタディツアーは本当に楽しい経験となりました。たくさんの子どもたちと出会い、その話に耳を傾け、一緒に遊び、数多くの創造的な活動についてツアーで出会った人たちやHANDsフェローと学び合うことができました。

学校訪問をアクションプランに選んだ理由

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ジャワ島東部にあるムラピ山の2016年1月の噴火の様子

インドネシアでは防災・減災に関する情報が普及しておらず、私の経験上、災害教育を実施する学校はありません。私の幼少期にも、火山噴火、地震、洪水や火災が発生したときの防災・減災の方法を指導する防災教育は全くありませんでした。スラバヤは、ブロモ山やケルート山、東ジャワ州にあるその他複数の活火山から非常に近い場所に位置しています。

災害時に子どもは脆弱な犠牲者となります。災害への対応に関する情報不足で大人がパニックに陥り、子どもの事を忘れてしまうケースもあります。大人は自分の事に精一杯で、恐怖心を抱える子ども達に手を差し伸べることもなく、災害で彼らが心の傷を負っていることを忘れてしまいがちです。無意識のまま、子ども達の成長と共に恐怖心もさらに成長していきます。私はこんな未来を望みません。

KIDSASTER EDUAKSIとは!?

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グッズの説明をするフェロー

私たちは、KIDSASTER EDUAKSIプロジェクトの一環としてアクションプランを作成しました。このプロジェクト目的は、災害シミュレーションや子ども達の日用品を通じて生徒たちに防災・減災指導を提供しようというものです。日用品というのは、私たちが作成した子ども達に毎日使ってもらえる必需品のカレンダーやスケジュール帳で、これらのグッズには防災情報が盛り込まれています。できる限り、子ども達に喜んでもらえるよう工夫を凝らしました。また子ども達には自分用の防災ボックスを作成してもらい、なぜ備える必要があるのかという事を子ども達に指導しています。

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フェローが作製したカレンダー(右)、時間割表(左上)、避難の際に持っていグッズリスト(左下)
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ゲームも取り入れる

地域社会における教育活動もKIDSASTER EDUAKSIの活動の一環となっています。学校活動に限定するより、防災に関するメッセージを素早く広めることができるからです。活動に関心のある大学仲間の支援を受けながら、児童向けのカポエイラや柔術クラス、そしてホームスクール・コミュニティ等を訪問しました。

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カエルを模した人型の人形を使い、救助活動の練習(ジョグジャカルタ特別州訪問時)

東ジャワ州スラバヤ市の学校を訪問した際は、ジョグジャカルタ特別州で実施したような災害シミュレーションの設備はないため、物語や遊びを通じて児童が防災に対する理解を深める手助けをしています。空のペットボトルを使って洪水時のライフジャケットを作る方法を教えたり、防災ボックスを一緒に使ったり、地震のシミュレーション・ゲームを行ったりと、子ども達には大好評です。公園で発表をしたときには、みんなが輪になって座り、様々な災害シナリオの対処方法について一緒に話し合いました。様々な質問をするなかで、子ども達は防災への理解を深めることができます。

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ペットボトルを利用したライフジャケット

地域を巻き込んだ学校訪問

大半の子ども達が喜んで参加し、保護者の方々には活動の支援をしていただきました。地域社会ぐるみで活動する利点は、家族も一緒になって子どもの手助けをしてくれるという点です。子どもだけでなく、彼らの保護者にも教育を提供することができます。とても楽しい活動で、それぞれの参加者たちとも仲良くなり、活動者・保護者・子どもの間のつながりを深めながら、相互理解を促すことが可能となっています。

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フェロー作成のグッヅをもって記念写真

こういった活動が認められ、複数の幼稚園や小学校が私たちの活動に関心を示しており、現地で情報共有をして欲しい、校内活動に導入したいとの声が寄せられています。 インドネシア国家防災庁(BNPB)東ジャワ支部も私たちの製品や活動を前向きに評価していただいており、東ジャバの災害多発地にて地元の方々に防災教育を行うため、現地で活動説明を行って欲しいとの招待も受けています。

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インドネシアの2014/2015と2015/2016のフェロー

KIDSASTER

・実施したフェロー:インドネシア2014/2015フェロー全5人。Dhiptya Wijayanti, Fauzan Abdillah, Rory Santoso, Larasati, Vina Puspita

・開催地:インドネシア共和国東ジャワ州スラバヤやジョグジャカルタ特別州の小学校、中学校

・開催期間:2015年11月~12月、2016年3月

・アウトリーチした数:約300人の子供

・活動内容:フェローが作製したカレンダーや時間割表などを使いながら子供に防災教育を実施

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左からDhiptya Wijayanti, Fauzan Abdillah, Rory Santoso, Larasati, Vina Puspita
HANDs! PROJECT

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HANDs! MAGAZINE 日本語版

HANDs! MAGAZINE 日本語版では、HANDs! PROJECTに関する情報を投稿します。主に、毎年行われるスタディツアーの様子やフェローによるアクションプラン(事後活動)などについてアップします。 HANDs! PROJECTは、国際交流基金アジアセンターが主催する人材育成プロジェクトです。アジアの国々を中心に、防災及び被災地支援について、共に学び、知識を共有、 問題解決に向け協力し合う場として立ち上がりました。

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