プレスクールさがし

Junon
Happy Mom, Happy Family
3 min readOct 3, 2019

フィンランドでは,ある年に6歳になる子どもは,その年の8月よりプレスクール(義務教育)が始まります.次男は今年6歳になるため,プレスクールを探すことにしました.

探し始める前は,「義務教育=日本の公立小学校と同じように,家から一番近いプレスクールには無条件で入れるもの」と思いこんでいたのですが,認識が甘かったです.プレスクール(9~13時)はデイケア(7時~17時)の一部として組み込まれていて,それぞれ定員があるらしく,家から一番近い保育園二つは「定員オーバーで受け入れできない」「法律で,長くとも4ヶ月以内には受け入れ可能なプレスクールを提供しないといけない,と決まっているので,しばらく待つように」と言われ,「フィンランドでも待機児童とかあるの?!」「4ヶ月も待つって…」と結構,凹みました.しかし実際は,申し込み書提出の2日後には電話がかかってきて,今の住まいから徒歩10分程度のところにあるプレスクールで受け入れ可能なので連絡をとるようにと言われ,見学に行くことになりました.

ドキドキしながら見学に行ったプレスクールは,独自の園庭はないものの園の目の前が大きな公園(というか森),という素晴らしいロケーション.

プレスクール前にある森の中のプレイグラウンド

先生方もとても優しくて,色々と英語で説明してくれたのですが,私がひそかに感動したのは,英語もフィンランド語も「話せない」(people who cannot speak Finnish nor English)ではなく「話さない」(people who don't speak Finnish nor English)という言い方をしていたこと.CanとDo,ちょっとした助詞の違いかもしれませんが,「能力の問題ではなく習慣が違うだけだよ」と言われている気がして,なんだか温かい気持ちになりました.

また,公立のプレスクールでは,私達みたいな新参者でフィンランドに税金を納めていない家族でもフリー(無料)で通えます.しかも給食も鉛筆もノートも全部フリーで,園が用意してくれるため,こちらが用意するのは「全天候に対応できる洋服のみ」とのこと!(フィンランドでは雨でも雪でも外遊びがあるので)

子どもの教育にかける予算の割合が,日本とは随分と違うのだと思います.こちら(↓)はプレスクールではなく小学校~大学における公的支出の国内総生産(GDP)に占める割合に関する新聞記事ですが, フィンランドは5.4%なのに対して,日本は2.9%.OECD33カ国のうち,日本は3年連続で最下位だそう.

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO49648260Q9A910C1CR8000/

ちなみにプレスクールの時間帯は9〜13時で,それ以外の時間帯はデイケアとなり,収入に応じてお金がかかるけど,費用は国か市が補助してくれるため,家庭の負担はそこまで大きくない様子.また,開園時間は7時~17時だけれども,必要があれば6時半〜17時半まで預かり可能で,朝食も食べさせてもらうことも可能,とのこと.朝,朝食をきちんと食べさせて保育園に送るのは確かに大変だったので,デイケアで食べさせてもらえるのは,ありがたいですよね.

色々と違って,とても興味深いです.

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Junon
Happy Mom, Happy Family

2019年夏に,夫の海外転勤に同伴して家族でフィンランドにやってきた女性医師.男の子2人を子育て中.