EOS Weekend 一日目参加レポート ③パネルディスカッション

Sasakky
HashHub
Published in
4 min readNov 10, 2018

最後のパネルディスカッションでは、世界に21しかないEOSエコシステムのBlock Producersのうち、日本を拠点を置く「EOSLaomao」「JEDA」の二社から、開発者のZhao YuさんとJackyさんにそれぞれお越しいただき、BPの役割やEOS全体の将来像についてお話していただきました。内容は、@meikamiyamoto97(https://twitter.com/meikamiyamoto97)さんのまとめを参照させていただきました。

①EOSのアドバンテージとは?
Jackie(以下、J)「ハイパフォーマンスで、手数料がいらないこと。」
Zhao(以下、Z)「同意。特にメインネットになってからUXも進化している。EOSは新しいブロックチェーンであり、どのようにゴールまで達成するか模索中だが、スピードが特に特長的だ。」

②いちおしのDappsは?
Z「Bank of StakedとPictureなんとか。これは写真の売買ができ、非常にスマートである。本当にカッコイイ。」
J「BetDice。なぜならベットしてすぐに結果が欲しいゲームにおいて、ハイパフォーマンスなEOSは相性が良い。カジノの公平性も担保できる。」

③EOSの問題は?
J「やはりガバナンスの問題。」
Z「ガバナンスの問題。BPは非常に大変だし、ブラックリストがあるし、ハッキングに目を光らせないといけない。ECAFの正当性についても疑問が出てくることがある。あとはインターチェーンについても問題。EOSはハイパフォーマンスだが、やはりCPUが高いのでそこを解決しないとたくさんの人は使ってくれない。いずれにしろ垂直的・水平的に問題解決する必要ある」

④アカウントを作ることに手間がかかる問題についてはどう思うか?
Z「他のETHなどは秘密鍵の手間があるけどEOSは他人にアカウント作ってもらえるからあまり問題ではない。しかも、BlockoneはEOSウォレットを作って解決しようとしている。また他のサービスもEOSのアカウントをタダで作れるようにしてくれるし、JEDAも色々動いているところだ。」

⑤今後のEOSについて期待することは?
Z「EVMとの互換性については半年以内に実現するだろう。思うに、サードパーティソリューションあるはず。一年以内に大衆にDappsが浸透し、developerも増えることを期待している。今もアクティブユーザー多いが、より増えてほしい。」
J「TPSについては、より速くなってほしいと思う。BPはすべてのCPUパフォーマンスを監視しているが、CPUについてはあまり使い勝手が良くないと思う。」

以上、EOSの概要とエコシステムについてのイベントのまとめでした。

全体的にEOSの基礎的な部分から踏み入った話まで行われていて、様々なレベルの人にとって有益なイベントであったのではないかと思います。21のBPによって運営されているEOSは、真の意味でDecentralizedであるのか度々議論が起きますが、エコシステムの公正性を保つ上でBP同士様々な試行錯誤をかさねているようです。また、EOSユーザーとなる我々自身も、BPsを全面的にトラストするのではなく、常に監視する心持ちを持つことも重要であるように感じます。

HashHubでは、このように他にはない良質なイベントを継続的に実施していく予定ですので、興味がある方はぜひ遊びにいらしてください。

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