HashHub入居者インタビュー Vol.6 BlockBase CEO オオキマキさん ~前編~
今回はHashHubのシードプランを利用されている BlockBase CEO のオオキマキさん(本名:真木大樹)にインタビューしてみました。BlockBaseさんは今年の9月に立ち上げた会社で、ブロックチェーン関連技術のコンサルティング業務、同関連技術を活用したプロダクトの企画・開発を事業をメインに活動されています。また年明けにブロックチェーンを使った NFT のマッチングプラットフォーム”bazaaar”のプレスリリースを出すなど、業界内でも非常に勢いのある会社です。前編・中編・後編でお送りすつ本インタビューですが、前編では会社の事業内容などをお聞きしました。
中編はこちら
後編はこちら
オオキマキさんTwitter:@ookimaki_JP
BlockBaseホームページ:https://block-base.co
bazaaarプレスリリース:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000039475.html
ーー会社についてお聞かせください
基本事業はブロックチェーンに関するコンサル事業をやっています。基本はお客さんのところを周りつつ、営業・開発などをしています。お客さんの層は絞っておらず、色々試してみたいと思いながらやっています。なので、ゲームや医療、人材系などかなり広い領域で仕事が出来ているんじゃないかなと思います。
ーー開発がメインだと思っていましたが、そうではないんですね
もちろん開発もやっていますが、それだけで終わりとなるとあまり意味がなく、開発物を通して何がしたいかというのが大事になってくると思うので、そこが会社の一番主眼としている部分かもしれません。作って終わりではなく、作る事を通してその会社が何をしたいかを整理し、それに合わせて作るものを決める。さらに作ったものをどう運用していくのかというのも考えるので、作って納品だとそれで終わりですが、コンサルティングを通して相手の会社でチームビルディングをすることによって、僕たちがいなくなった後も自走出来るレベルまで体制を作ります。実際には普通に受注して開発することもありますが、それだけで終わらせないという意味でコンサルもするというイメージですね。
ーーどんな業界、お客さんからのニーズが高いのですか?
今の所実際にお話が合って、開発も進めているのは医療系とか人材系で、プロトタイピングが多いです。お客さんがこういうのやってみたいというお話を聞いて実際に作るものを決めた後、課題が見つかったらそこを修正してという様に、短いスパンで2~3個ほど作っています。なので作りながら課題を見つけるというアプローチが多いです。
ブロックチェーンと金融を切り離す
ーー先日NFTのプラットフォーム「bazaaar」のプレスリリースを出されていましたね。そのため、こちらがメインなのかと思っていました。
外から見るとそれがメインに見えるかもしれませんがという感じです。実際は両方やっています。お客さんのと話して見つかった課題をダイレクトに解決するために自社サービスの開発を行うというのは考えていて、bazaaarはそのうちの一つかもしれません。お客さんと課題を見つけて、自社開発をしてスキルを磨いて、というのを交互に繰り返しています。
ただNFTに関しては昔からずっと集中していた課題でもあります。というのも僕らはブロックチェーンと金融を切り離すことを一つの戦略として考えています。ブロックチェーンでトークンを発行したりなどの金融的なことをやるとどうしても動きが遅くなってします。ただ僕らはブロックチェーンを使って何ができるのかというのを真剣に考えたいと思っているので制限はなければないほどいいです。
NFTは日本の金融法は受けにくい分野だと思っています。bazaaarはNFTのマッチングが出来るというのも便利なんですが、それよりも実際にやってみるとこれが出来て、これが出来ないということがしっかり整理出来ますし、お客さんにも提案できます。なので色々なNFTのあり方というのをしっかり把握していきたいといのが目的としてあります。
ただ一旦はリリース、運用、法律面の整備などをするというのが目標です。法律面は弁護士さんと相談しながらやっていく予定です。
ーープレスを出した反響はどうですか?
今回はユーザーからの反響が大きいと思っています。それはNFTに注目している人はかなり多いけど法律的な制限によって、お互いに見合っていた部分が大きかったのかなと思っています。そういう意味で必要なことだったと思います。ただ掲載するアセットはまだ正式に決まっていません。全てのアセットが掲載出来る訳ではなく、この条件を満たしていたら掲載するという様な条件を調整している段階です。
基本的には掲載したい。でも法律的な部分は運営がないとだめ
ーー掲載するかしないか、何か問題があるアセットがあった時に、それを削除するかしないかという様な運営の立ち位置というのはとても重要だと思います。これについてはどうお考えですか?
もちろんそこまで制限を強くしたいとは思っていません。なので載せられるものは基本的に載せて行きたいです。ただ法律に引っかかるモノとかはごめんなさいという感じです。
出来るだけ運営が見えない様にしたいと思っていますが、法律的な部分は運営がないとダメかなと考えています。
チェーンには縛られない。とにかく試してみる
ーーbaazarはEthereumで作られていますよね?ただbazaaarのプレスを出したすぐ前にEChainnelをリリースされていましたが,これはEOSですよね.これはチェーンを拘らずに開発を行なっているということですか?
そうですね。結局試してみないとわからないし、どのチェーンが一番いいかというのは時間が経ってみないともわからないです。僕たちはこのチェーンが好きだからやっているというよりは、好きだから全部試してみたい。今はEthereumとEOSを使っていますがNEOを使ったこともあります。なので極力ハッカソンや勉強会に参加して、作れるモノは 作る様にしています。 やはり作ってみないとわからないですし、マイナーであればマイナーであるほど面白いかなと思っています。
ただ僕たちも開発しますが、基本的にはお客さんベースで動いています。お客さんが使いたいものがあればそれを使いますし、そうでなければお客さんのニーズに合ったチェーンを提案したいと思っています。一つのチェーンでゴリ押しだとフィット出来ない場合があるので。
ブロックチェーンの本質は変わらない
ーーそれはあらゆるチェーンの知見を貯めることができ,相手に対して柔軟な提案が出来る反面,器用貧乏に終わってしまうことも考えられます.このバランスについてはどうお考えでしょうか?
ブロックチェーンはブロックチェーンであって、チェーンが違っても本質はそう大きく変わらないと思っています。プログラミング言語や公開鍵・秘密鍵の仕様が違うとかで本質の部分は同じだと思います。もちろんEthereumやEOS、NEOそれぞれの違いはありますが、それをを踏まえた上で提案できるのが大事だと思います。Ethereumで既に実装しているならEOSで試してみる。そんな風に2,3パターン試してみてるとその違いがわかると思うので、色々なパターンを試してみたい。そうすることでよりブロックチェーンの本質的部分を理解していきたいと思っています。
中編へ続く
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