南房総台風15号後レポvol⑤

2020年8月30日-館山市富崎地区-

Okamawari Yukiko
HEAD Journal
3 min readDec 1, 2020

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このレポートシリーズはHEAD研究会の学生事務局を務める、芝浦工業大学院建設工学専攻プロジェクトデザイン研究室所属の大学院生、岡廻由貴子による、南房総エリアの2019年台風災害の復興支援活動のレポートです。大学研究室による現場支援の活動の現状を記します。

久しぶりの南房総。

コロナで長いこと行けていませんでしたが3月以来久々に行ってきました。

修論に向けての調査もしつつ通りかかった住民とお話しすることができました。

復興の進度

8月後半ともう台風15号から約1年、半年間見てきて少しずつの復興だったのに対し3月から8月次の半年間は急に復興が進んだ印象がしました。

相浜地区でお会いした方の話では今年の台風に備えて急いで修理している方も多いとのこと。これは火災保険に入るには完全に修復する必要がありそれに入りたいがために急いで修復している方もいるのだとか。

ボランティアの技術

一方で布良地区では解体された住宅も多く空き地が並ぶような場所も。この地区で現在住宅の修理を行っていた方は周りでもう10件以上が解体されて多くの方が親戚のところに移るなどしたと言っていました。自分の住宅は10年前にリフォーム台風の半年前に水回りを取り替えたところだったそう。引っ越すことも考えたがお金を多くかけてきた住宅であることで結局修理を選択。

ここに住み続ける予定だったが、広島から来ていただいたボランティアの方の活動により逆に住宅がダメになってしまった方もいるそう。詳しくお話しを聞くと屋根に板を打ち付けた後に防水のシートを貼り付ける工程をしないといけないところを板を張らずシートを貼り付けてしまったため、余計に雨漏りをしてしまい解体するしかなくなったと。

「住み続けたい。」

そういう考えの方の選択の範囲を狭めてしまうことはすごく残念で、もちろんゴミ拾いや掃除など初心者でも比較的参加しやすいものもありますが、ボランティア活動をしている方の正しい知識と技術もとても重要だと痛感しました。

<富崎の夕暮れ>

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