英語なんてやれば誰だってできるのか

Yurino Kaneko
henngeblog
Published in
9 min readJul 27, 2020

こんにちは、
昨年HENNGEに新卒として入社し、
HENNGE Oneの営業に携わらせていただいております。
金子です。

Photo by Patrick Tomasso on Unsplash

まだまだ営業として学ぶことは山積みなのですが、
大学で勉強しておりました「英語」について
先輩方とお話しさせていただく機会が多く、
今回は英語学習法や効果的な学習ツールについて
私のお話をさせていただけるとのことです。

が、勝手にテーマを少しだけ変えちゃいます。笑

他の皆さまから具体的で有効な勉強方法等
すでにご紹介がございましたので、
私はこの場をお借りして
「英語学習」それ自体を深掘りしていきたいと思います。

結論、

「英語やりたいなー」
「英語できるようになりたいわー」

って言ってるだけでは絶対何も変わりません。

のお話を、ポップにお伝えできたらと思います!

はじめに

まず、私がなぜこんなに偉そうに
英語を語っているのか。

— — — -
私のトイックの点数がこの会社の基準では
評価していただける点数だから
— — — -

たったそれだけです。
私は「英語ができる」のではないのです。

TOEIC Speaking Testにて
私は190/200点を取ることができました。
190点〜満点を獲得したのは
同じ日に受験した1,200人中16人だけらしいです(!)
帰国子女でもない私からすれば快挙中の快挙です。自慢させてください。笑

それでも、、、
急にネイティブだらけの
事前情報もゼロのビジネスミーティングに突っ込まれたら
私は何にも太刀打ちができません。

TOEICの点数を持っている=英語ができる
ではないのです。

裏を返せば、

英語ができる=TOEIC満点
ではないのです。

「英語ができるようになりたい」を考える

ここまで、

英語ができる

TOEIC点数がいい

の二項でお話を進めて参りましたが、
英語学習に立ち返り
「英語ができるようになりたい」
その発言自体を考えます。

その手法といたしまして、
「英語ができるようになりたい」
を、
「料理ができるようになりたい」
に置き換えて考えていこうと思います。

非常に突然ではございますが、
こんな感じのブログには比喩が付き物という偏見のもと、
いろいろ考えてみたのです。

「料理」と「英語」
当初の想定よりもいい比較になっているかと思います。笑
もう少しお付き合いください。

***

「料理ができるようになりたいんだよねー」

と相談を受けたとします。
なんと答えますか?

「そうなんだーがんばってー」
「へー」

たぶんそのくらいです。
私が冷たいだけですかね。笑

ざっくりと料理を教えてくれとだけ言われたら、
「え、じゃあ私は一体あなたに何をすればいいの?」

となりませんか?どうでしょうか。

「中華料理か、それならなら教えられるよ」
とか
「パンケーキ作りたいの?パンケーキミックス買いなよ。最近のやつってプロテインとかめっちゃ入ってるらしいよ。」
とか

何を作りたいのかが明確だと、
質問を受けた側もより具体的なアドバイスが出来ますよね。

さらに実際に料理に取り組む前に、理由も聞いた方がいいかもしれません。

パンケーキをなんで急に作らなきゃいけなくなったのか
これが明白だと次のアクションはさらに具体化されるはずです。

「テレビでみてたら急に食べたくなっちゃったんです」
「料理なんて普段しないけど彼氏の誕生日にお菓子作りたいなーと思って」
「弟が病気で、、、(重)」

などなど、
同じパンケーキ作りでも理由によって
取り組む温度感も随分と変わってくるはずです。

***

さて。
英語にお話を戻します。

「英語ができるようになりたいんだよねー」

この発言の薄っぺらさをご理解いただきたいのです。

どこでも聞く言葉だからこそ
この主張は厳しく聞こえるかもしれないのですが、
実際この程度の意思では
先ほどの料理がざっくりできるようになりたい人と同じなのです。

「じゃあ英語の何をやりたいのよ」<What>
「なんで英語やんなきゃいけないのよ」<Why>

この2つが自分の中で明確になって初めて、
効果的な勉強法が見えてくるはずなのです。

「彼氏のお誕生日会をやりたいから<Why>
彼氏の好きなフルーツ山盛りのパンケーキを<What>
作りたいなー」

ここまで明確であればあとはもう
スーパーでパンケーキミックスとフルーツの缶詰でも買って
彼の日程を調整できればほぼ任務完了です。
まったりとしたすてきなお誕生日が過ごせそうです。

ただの「料理したいなー」だけで終わっていたら
今頃中華鍋でも買ってきて、
でっかい魚捌こうとして指ガッツリ切ってたかもしれません。
彼もドン引きです。

大袈裟な、と思うかもしれません。

ただ、私からすれば
ざっくり「英語できるようになりたいなー」

闇雲にAmazonランキング1位の単語帳なり文法書なりを買いまくるのは
彼氏のためにパンケーキ作らなきゃいけないのに
なぜか魚捌いて指ぶった切るのと同じくらい
意味がわからないのです。

英語の「何」を「なぜ」勉強するのか

ここまで比較的ポップにお話を進めて参りましたが、
言いたかったのは
「英語学習」を考える、実行するにあたって
<What>と<Why>を必ず考えるべきだ
ということです。

冒頭、英語力=TOEIC高得点ではない
とお伝えしたのもこれに関連しています。

<What>を明白にせずに勉強を進めようとしてもうまくいきません。
・TOEICのための勉強なのか
・ビジネスコミュニケーションのための勉強なのか
ここははっきりと定義をした上で学習を進めるべきではないでしょうか。

<Why>もご自分で突き詰めていただく必要があります。
・単に趣味で取り組んでいるのか
・会社でスコア提出が求められているのか
・はたまた急に海外転勤が決まったのか
勉強に取り組む温度感が変わってくるので
選ぶ教材、学習に割くべき時間にも大きく影響が出てくるはずです。

私は大学受験英語<What>を
大学合格のため<Why>に必死に勉強していた時期があるので
結果的に大学受験形式に近いTOEICでは高得点が取れましたが、
大学受験に関係のないビジネスシーンでは全く歯が立たないのが現実です。

IT業界や営業の場面でよく使われそうな英単語を<What>
ビジネスで使いたいから<Why>
英語勉強しなきゃなあ、が今の私です。

ここまで明確であれば、
・最新の外資製品については英語で調べよう
・Youtubeでビジネスの授業検索してみようかな
という勉強方法がパッと思いつきます。
おそらくここで急に私が英検1級の単語帳を購入し
誰も使わないような英単語の勉強を開始する意味は皆無です。

~~~

(余談)
知らない単語なんていくつあってもいいのです。
ノンネイティブとして、自分の必要な範囲だけ完璧にすれば
自分に無関係な化学用語なんてその都度ググればいいと思いませんか?

~~~

英語なんてやめちゃえばいいのです

ここまで、効率的な英語学習のためにも
<What>と<Why>を明白にすることを長ったらしく主張してまいりました。

が、

もしこの時点でこの2点を明確にできないのであれば、
私は英語なんてやめちゃえば?と思います。
頭も動いてないのにただただ参考書開いて過ごす時間は
彼氏の誕生日のために指ちょんぎるよりも残酷な時間です。

私は料理ができません。
得意料理は納豆かけご飯です。
まれにアレンジしてネギとか乗せてみたりもします。
それだけです。笑

なぜならそれは(今の時点で)私には
料理を習得することに関する<What>と<Why>がないからです。

コンビニ料理でもとっても美味しく食べられてしまうので
料理なんてする必要がないのです。

もし、英語でビジネスやろうなんて毛頭考えていなくて、
「ON」「OFF」「START」程度の単語だけわかれば十分ということであれば
もう英語なんてやめてしまいましょう。
私は納豆ご飯、とっても美味しいと思ってます。笑

それでも英語って楽しいはず

英語学習における<What>と<Why>を見つけることを
ここまで主張してまいりました。

がしかし、
私がTOEICやIELTSで海外大学院なら余裕で出願できる程度まで
がんばって勉強を続けてこられたのは、
単純に英語学習が魅力的だと考えているからです。

料理がお上手な方も、恋人の誕生日の為だけに上達したのではないはずです。
きっと私が知らない料理の魅力があるのでしょう。

私は英語の勉強が好きです。
単語を覚えたり、読解問題を解き続けるのは好きではありませんが、

英語というツールを介して
「異なる思考回路に触れることができる」という魅力に取り憑かれ、
ここまで学習を継続してきました。

英語って、
・目的語の前に動詞を置くんです。(日本語は先に目的語を言うことが多いですね)
・語順変えるだけで疑問文とか作れるんです。(日本語の語順なんて変わり放題ですよね)
・なぜか名詞の前に冠詞をつけて数を明示しなきゃいけないんです。(別に1個でも2個でもよくない?笑)

などなど、
英語は日本語話者からすると突っ込みどころ満載です。笑

ですが、この突っ込みたくなっちゃう言語をベースに生活する人々が
海を越えた先にはウジャウジャいるのです。
思考回路はただ単に食べてるご飯とか肌の色とかに影響を受けてるのではなく
思考の元になる言語が違うから発想も異なるのではなかろうかと私は考えています。

ここまでくるとオタクの粋かもしれないのですが、
言語学習によって思考回路をもうひとつ獲得できるのなら、
言語学習によって世界を2つの異なる視点で見られるのなら、
言語学習によって少しでも多くの人を理解できるのなら、
こんなに素敵なことはないと思うのです。

最後に

「英語なんて言葉なんだ、やれば誰だって、、、」
などと世間はおっしゃいます。

ですが、
<何をやるのか>、<なんでやるのか>、
それがわからなければ誰も英語なんてできるようにならないのではないでしょうか。

今ご自分で取り組まれている学習が有意義なものであるかどうか、
今一度考え直してみてください。
(与えられたものだけを深くも考えずにだらだらと続けていませんか?)

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この文章こそだらだらとした駄文ではございましたが、
より有意義な英語学習のきっかけとなりましたら嬉しいです。
読んでいただきありがとうございました。

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Yurino Kaneko
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joined HENNGE as a new grad in 2019, May. Love traveling and my instagram is full of travel pics. So don’t follow me there.