Day 6 — コーチングを受けた私に起こった3つの変化
私は人生をかけて叶えたい大きな夢や目標を持っていない人間でした。
小さい頃に「将来は何になりたいの?」という質問をされると、毎回どう答えていいか分からず困ってしまうことがほとんどでした。
大人になってからも、有難いことにやりがいを感じる仕事に恵まれたものの「この先の将来、自分はどこに向かっていくべきなんだろう?」という漠然とした不安は残ったままでした。
そんなやりたいことが特に明確でなかった私ですが、とあることをきっかけに、今年の4月から現在にかけて「コーチング」というものを受けています。
今日はコーチングとの出会いによって私に起こった3つの変化をシェアしてみたいと思います。
本題に入る前に:そもそもコーチングって何?
その前に、コーチングについてあまり知らない方もいるのではないでしょうか。実は私もコーチングを受ける前は何なのかよくわかっていませんでした。
「コーチ」というワードから連想すると、サッカーや水泳などスポーツのコーチのように技術を手取り足取り指導する、そんなイメージを持つ方も多いのではないかと思います。
コーチングとは
話し手(以下、クライアント)自身に焦点を当てて関わるコミュニケーションであり、その目的はクライアントの気づきから生まれる意識と行動の変化を促すことです。そのためにコーチは、スキルはもちろんのこと、関わる時の「あり方」にも自覚的であり、またクライアントが本当に話したいことを話せるように、お互いの関係にも意識を向けて協働的な関係を創り続けます。
意識と行動の変化が起こった結果、クライアントはその人らしさと主体性を発揮することで目の前の課題や問題を解決することはもちろんのこと、様々な状況や環境の中でも自分で自分の道を切り拓く力を手に入れることができます。それはまさに自分で自分をリードするというリーダーシップが発揮されることになります。
※引用元:コーチング|CTIジャパンhttps://www.thecoaches.co.jp/coaching/index.html
コーチという言葉のイメージからすると、何を有益なアドバイスをたくさん教えてくれそうなイメージがありますよね。
しかし、コーチングでは「こうした方がいいよ」と言ったアドバイスを言ったり、コーチ自身の意見を伝えることは一切しません。
コーチングは、その人の無意識に焦点を当てて気づきを与えることで、新しい挑戦のための後押しをしたり、主体的に人生を歩むためのサポートをする役割を持っています。
実はコーチングにも色々な種類があるのですが、今私が受けているのは1対1の個人に対するコーチングなので、今日はそのお話をしたいと思います。
(ちなみに余談ですが、私のチームマネージャーは別領域のコーチングのプロの資格を持っています。)
コーチングを受けた私に起こった3つの変化
- 自分の軸を見つけることができた
- 自分が落ち込んでいるときの対処法を見つけることができた
- 自分の今後のビジョンが明確になった
変化①:自分の軸を見つけることができた
私は初回のコーチングで「人生の木」というワークを行いました。
「人生の木」とは幹・葉・花といったパーツに対して、過去のエピソードを振り返りながら、自分のルーツ・価値観・生きがいなどを当てはめていくことで、自分の人生を振り返ることができるワークです。
このワークでの一番の気づきは、強く記憶に残っていることから忘れかけていたことまで数々のエピソードを思い出していく中で、エピソードの時系列はバラバラでも、自分が大切にしていることや価値観は共通したものが表れていることでした。
わざわざ自分で人生を振り返って、そこから自分の価値観を見つけ出そうとすることはあまりしないのではないでしょうか。
私もコーチングを受ける前は、自分の中に起こっていることには無自覚で、自分が大切にしているものはぼんやりとわかっていても、それがなんなのかははっきりと認識にしないままにしていました。
なんとなくで生きていた私ですが、コーチと一緒に「人生の木」のワークを行うことで自分の価値観を再確認することができました。
自分の価値観を再確認できたことにより、自分の軸をしっかり持つことができたと思います。
自分の軸をしっかりと持てたことによって、仕事・プライベート関わらず何か行動を起こすとき、自分の方向性がブレず、これまで以上に自信を持って臨めるようになったとも感じています。
また特にやりたいことがなかった私ですが、再確認できた自分の価値観をもとに、これから自分が向かっていきたい方向性が少しずつ明確化することもできました。
変化②:自分が落ち込んでいるときの対処法を見つけることができた
落ち込んでいた時期にコーチングを受けたことがありました。
これまでの私は落ち込むことがあったら、気持ちに蓋をして、嫌なことにはなるべく向き合わないようにするタイプでした。
良くない出来事は早く水に流そうとするタイプの私でしたが、ちょうどコーチングを受けるタイミングと重なったので、その回のコーチングでは「落ち込んでいる自分としっかり向き合ってみる」ことを主なテーマとして扱うことになりました。
「自分を嫌な気持ちにさせている要因は何か?」「この状況が継続すると自分はどうなる?」といったコーチからの問いかけによって自分の気持ちに向き合っていくと、落ち込んでいる今の自分の状況は意外と深刻で、これに対処していかないとまずいことになるぞ、ということに気がつきました。
その後のコーチングでは「落ち込んでいる状況に陥ったとき、自分はどんな状態でありたいのか?」を考えていくことで、落ち込んでいるときの自分なりの対処法を見つけることができました。
「こうすれば落ち込んでいる状態から回復できる」と「こうすれば未然に落ち込む状態を回避できる」といった具体的な方法を見つけることができたので、昔の自分に比べると強く構えて生きられるようになったと思います。
変化③:自分の今後のビジョンが明確になった
とくに大きな夢・目標がなかった私が、コーチングを受けていく中で、遂に明確な今後のビジョンを見つけることができました…!(笑)
私は現在、人事に関わる仕事をしています。その中で「人の成長を支援すること」をやっていきたいという思いが、仕事をしていく中でどんどん大きくなっていきました。
「人の成長を支援すること」に関連する専門性をより磨いていきたいとも思うようになりました。しかし、人事の中でも色々な分野に興味があったため、どの専門性を磨いていくかは中々決めれずにいました。
そこでコーチングの中で「人の成長を支援すること」についてもっと深堀していくことにしました。
そこでわかったことは、私自身が先頭に立って人を成長する方向に導きたいのではなく、自分の力で成長に向かっていくことを後押しできる存在になりたいんだということを、自覚するようになりました。
結果、私の今後のビジョンは「コーチングを通して人の成長を支援する存在になる」です。(!)
まさかコーチングを受けるだけのつもりだった自分が、後にコーチングをやる立場を目指すことになるとは当初思ってもいませんでした。
しかし、「自分の力で成長に向かっていくことを後押しできる存在」ってまさにコーチングが与えるインパクトと同じなのではないか、コーチングの意義と自分の価値観はとても合っていたんだということに気づいたのです。
まだコーチングの世界に飛び込んだばかりですが、ビジョンの実現に向けて日々勉強中です。
終わりに
そのほかにも自分に起こった変化はあるのですが、今回は特にインパクトが大きかった3つを取り上げてみました。
最後にまとめると、私はコーチングを通して、自分の人生をより主体的に歩めるようになったと強く実感しています。
なんとなく日々の生活を送っていて、これから自分はどこに向かっていけばいいのか、これからどう人生を歩んでいけばわからずに悩んでいる方がいましたら、ぜひ一度コーチングに触れてみてはいかがでしょうか。