HENNGED UP!

Winny
henngeblog
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8 min readJan 15, 2019

この記事は、キリストの生誕に合わせたアドベントカレンダーブログよろしく、2019/2/1 HENNGE 株式会社 生誕に合わせて、社内 25人がリレー式にブログを書いていくという企画の、9日目になります。

他の日のブログは こちら

こんにちは!HENNGEの新卒1年目、Winnyです。

昨年、2018年の8月に新卒で入社したのですが、入社して半年も経たずに社名が変わってしまいました。

しかも社名が、”HENNGE”ですから、驚きを隠せません。

社名が”HENNGE”に変わると聞いた時は、「ダサい。。なんて会社に就職してしまったんだ」と一瞬思ったものの、HENNGEに込められた思いを知るにつれ、HENNGEという名前も気に入ってきました。

日本社会の同調圧力と僻み根性は根深いのだ。会社が大きくなると必ず現れる「みんなと同じようにしないとだめだよ!」「ふつうこうだよ!」と叫ぶ人たちよ。社外の人も、社内の人も、黙らっしゃい。

(中略)

この先何十年後、僕が社長だろうと、そうでなかろうと、変化を止めませんように。失敗礼賛、変化礼賛、学習礼賛、失敗からの学びの先にしか成功は無いという考えを、社名に刻もう。それが、HENNGEです。

『2019年2月1日から、HDEの社名をHENNGEに変えることにしました。』より一部抜粋)

並々ならぬ覚悟を感じると共に、「日本だと変化・チャレンジが難しい」という部分に僕は個人的な共感を覚えます(変化・チャレンジが難しいのは、会社に限った話ではないはずです)。

僕も自分自身の経験から、日本社会では「ちゃんとしなければならない」プレッシャーが強く、それが人々の失敗の許容度を下げ、変化・チャレンジの足枷になっていると思っています。

僕がそう思っている理由は、日本と海外で英語を学んできた経験に起因します。

僕は「日本人集団の中で英語を使う経験」と「外国人集団(英語は非ネイティブ)の中で英語を使う経験」をしてきたのですが、日本人は間違うことを恐れて、英語を使いたがらない(チャレンジしたがらない)傾向があると思っています。

僕は日本生まれ・日本育ちの典型的な日本人ですが、大学は授業の大半が英語で行われる学科に入学しました(日本の都内にある大学です)。

そこで僕と同じような日本人や一部の帰国子女と一緒に、「日本人集団の中で英語を使う」経験をしたわけですが、多くの人が「間違った英語・拙い英語を他人に見られるのは恥ずかしい」と感じていたと思います。

それなりのTOEICの点数を持っている人と英語でディスカッションしても、彼ら彼女らの多くは、正しい英語にこだわる意識が強く、三単現のsの使い方を気にして、発言を言い直したりします(She don’tと言って、She doesn’tと言い直すなど)。

その後僕は、大学の交換留学で一年間海外に行き、そこで「外国人集団の中で英語を使う経験」をしました。

交換留学と言っても、留学先は非英語圏のフランスですし(それでも授業は英語)、クラスメートも世界中から集まってきた学生半分とフランス人半分なので、彼らも英語はノンネイティブです。

構図としては、日本の大学で日本人同士で英語を使っていた構図と、あまり変わりません。

外国人の非ネイティブの多くは、英語を喋る時にそんな細かいことは気にしません。”She doesn’t~”のと言うべきところを、”She don’t~”と言って平然と会話を続けます。

彼らは「一番最初から完璧に話すなど無理だ」と言う意識を当たり前に持っているのでしょう。

この日本人と外国人の「間違いを気にせず学習する」意識の違いは、フランス語を勉強している時も同じように感じましたし、語学学習に限らず、果ては、全ての変化・チャレンジに当てはまる一般的な文化の違いなのだと思っています。

なので、僕たち日本人は、文化レベルで変化・チャレンジに対して奥手になりがちだと思いますし、もっと言うと、自分自身の変化・チャレンジだけでなく、他人の変化・チャレンジに対しても冷たい反応をしてしまいがちだと思っています。

他人の変化・チャレンジに対して冷たい反応をしてしまう例として、印象に残っている動画があります。

2014年にサッカーのスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドが来日した際、日本人の少年が拙いながらもポルトガル語で彼に質問すると、会場から笑い声が起こるシーンがあります(リンク先の動画の2分25秒〜)。

その時ロナウドは「なんで笑うんだい?上手いじゃないか?」とフォローを入れてますが、多分彼は、会場全体が少年のチャレンジを笑っていたのが理解できなかったのだと思います。

The Japan Timesの2014年7月22日のMTG x Cristiano Ronaldo “Athletic Beauty Project” press conferenceの動画より

僕はこの動画が日本で変化・チャレンジすることの大変さを示しているように思えてなりません(この動画は5年近くも前のことですが、人々の意識はそんなに変わってないと思います)。

会場で少年のポルトガル語を笑っていた記者の人たちには、別に悪意があった訳ではないでしょう。むしろ、日本社会ではあれが通常の反応なのだと思います。

誰かが変化・チャレンジをしていると、本来拍手すべきところを、日本人には嘲笑し抑え付けてしまう傾向がある。

ではどうすれば、僕たちはチャレンジに対する嘲笑を拍手に変え、変化・チャレンジを礼賛できるようになるのでしょうか?

「変化・チャレンジを褒め称える言葉」があれば、変化・チャレンジを礼賛しやすくなるだろう、と僕は思っています。

というのも、言葉には行動を促進する機能がある、と僕は思っているからです。

日本語特有の「お疲れ様です」や「お世話になってます」といった、他人を労わり、敬う言葉の豊かさは、日本人が大切にしている勤労や礼節を支えているはずです。

それならば、変化・チャレンジを礼賛する言葉があれば、変化・チャレンジを後押しできるはず。

そして、実は英語にも、変化・チャレンジを礼賛する言葉って意外と少ない気がします。日本人が使う”Nice try”や”Nice challenge”も、HENNGEに込められた失敗礼賛、変化礼賛、学習礼賛のスピリットとはニュアンスが多少異なりますし。

ならば、変化を礼賛する言葉を勝手に作ってしまおう。

HENNGED UP!

「ヘンゲダップ」で、どうでしょう?。
せっかくHENNGEが英語の動詞みたいに聞こえるので、これを形容詞っぽくしてみました。

「発音がクールじゃない」とか「日本で英語の言葉は流行らない」とか、色々批判が聞こえてきそうですが、アントレプレナーシップとかいう難解なフランス語だって流行っているので、HENNGED UPも使えるでしょう。

「変化したね!チャレンジしたね!(例え、それが失敗だったとしても、よくチャレンジしたね)」って意味で、どんどん使ってくださいまし。

例えば、新しい髪型を試した人に対して、HENNGED UP!
英語が上達した人に対して、HENNGED UP!
新しいSaaSを導入してみた部署に対して、HENNGED UP!

僕たちが、HENNGED UP!を使って、変化・チャレンジを後押ししたら、いつかHENNGED UPも英語の辞書に乗るかもしれません。

“If you are lost, follow the strong waves of change.”

For more information about the change in our company name:https://www.hde.co.jp/en/about-us/trade-name-changed.html

弊社のSlack絵文字用のHENNGED UPのGIF

おまけ) HENNGED UPは、アメリカの人気ドラマSUITSで出てくる有名なLITT UP!というフレーズにインスピレーションを受けて閃めいたものです。

SUITSへの尊敬を込めて、勝手にこんなシールを作ってMacに貼ってます(シールはあくまで、個人的に作った非公式なものです)。

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Winny
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新卒のWinnyです。のびのびと働いてます。