社会的マイノリティやインクルージョンをテーマにしたメディアプロジェクト「soar(ソア)」がスタートしました
12月22日に新しく「soar(ソア)」というメディアプロジェクトを妻の瑞穂と立ち上げました。
LGBT、障がい者、難病患者など、社会的マイノリティと呼ばれる人たちが抱えている課題。その課題を解決し、より生きやすい環境にしていこうと活動する人たち。こうした方々に焦点を当てた活動です。
今年は、渋谷区を発端にした日本における「同性パートナーシップ条例」や、西海岸のテック企業が中心となってダイバーシティを推進するための多額の寄付を実施するなど、例年とくらべてもLGBTに関するニュースの多い年だったように思います。
関連記事
- 渋谷区「同性パートナーシップ証明書」11月5日に交付へ 長谷部健区長「マジョリティの意識変化を」
- Google、Amazon、Apple、Facebookら379社が同性婚に関する声明を最高裁判所に提出
- Apple、テック業界のダイバーシティを推進するために2つの財団に対して合計で5000万ドルを超える寄付を実施
- Intel、社会的マイノリティに向けた新ファンド「Intel Capital Diversity Fund」を設立
加えて、2016年4月には、「障害者差別解消法」というものが施行されました。これは、2013年6月に成立したもので、障害を理由に差別することを禁じ、障害者に合理的配慮を提供することを行政機関に義務(民間事業者は努力義務)づけるというものです。こうした法律が施行されることで、障がいを持つ人々の暮らしやすさは今後改善されていくだろうと考えています。
また、障がい者に関する活動として印象に残るものに、パーソナルモビリティの「WHILL」や、筋電義手「handiii」などがあります。デザインとテクノロジーで、障がいを持つことをマイナスではなく、プラスに転じさせてしまおうという活動をするプレイヤーの存在も、変化を予感させてくれていました。
こうしたインクルージョンに関わる活動を、一つのテーマの元にまとめ、そのテーマの下で発信していくことができたら、よりうねりが大きくなっていくのではないか。そう考えたのが「soar」の始まりでした。
ただ、僕が一人でこのテーマのメディアを立ち上げることはできませんでした。なぜなら、「共感」が弱かったからです。強くこうしたテーマに共感し、フィールドワークをする人と共に立ち上げることが、必須条件でした。
偶然、この話を瑞穂にしたときに、「まさにそういう活動がしたかった」と、とても共感してくれ、すぐに立ち上げることが決まりました。今後、「社会的マイノリティ」と呼ばれている当事者の方へのインタビューやフィールドワークを重ね、イベント等を行っていく予定です。
「soar(ソアー)」という言葉には、「鳥が空高く舞い上がり、気持ちが高揚する」という意味があるそうです。このプロジェクトを通じて、ネガティブなものをポジティブに変えていく活動を世に伝えていき、少しでも多くの人が羽ばたくための手助けができたらと思います。