#soar応援 に集まる温かい支援の声に励まされ、次の大きな挑戦に向けて

junyamori
JUNYAMORI
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6 min readDec 2, 2017

早いもので、「soar」をリリースしてから2年の月日が経とうとしている。

2年弱の間に、クラウドファンディングへの挑戦やNPO化、LUSHでのプロダクトの販売、「おはよう日本」への出演など、様々なことがあった。

多くの方に共感してもらうことができ、soarが掲げるビジョンが少しずつではあるものの、広がっているという手応えを感じる。

今ではメンバーも増え、理事、有給スタッフ、ボランティアスタッフ、インターンを含めると30人を超えるメンバーがsoarというプロジェクトに共感して関わってくれている。

共感はメンバーから集まっているだけではない。soarの理念に共感し、活動をサポートしてくださる会員の方々も100名を超えた。日に日に、支援してくださる方は増え続けている。

僕たちはNPO化したタイミングで、共にビジョンの実現に向けて進んでくださる支援者の方々を、年内に150人集めようと目標を立てた。あと一ヶ月を切り、スタッフが主体となってラストスパートをかけ始めている。

#soar応援 というハッシュタグでsoarを応援してくださる方々の声を可視化しようというのも、活動の一環だ。

これまで支援してくださった方の声を可視化し、きっとsoarに共感してくれるであろう人たちのところに届くようにと声を集めている。

日々投稿される1つ1つの応援のコメントに、僕たちも励まされる。代表とスタッフが日々懸命に行ってきた活動は、しっかりと人々に届いていたのだと。

スタートアップには「まずは100人のユーザーに愛されること」 をやろうというアドバイスが贈られる。soarはスタートアップとは少し違うけれど、スケールしないやり方でスタートして、100人を越えるファンの方々に支えてもらいながら3年目を迎えることができた。

次の年はさらに色々なことにチャレンジしていきたい。一つには、支援者の数を増やし、オランダの新興メディア「De Correspondent」のように、スピーディーで消費的なメディアではなく、特定のテーマを掘り下げていく「スロー・ジャーナリズム」を実践していきたい。

soarのテーマはスピーディーに扱うにはセンシティブなものが多い。じっくりと話に耳を傾け、咀嚼した上で届けることは絶対に止めることはできない。soarのビジョンを実現するためには、「スロー・ジャーナリズム」でなければならない。

加えて、最近メディアが向き合わなければならないのが、表出した分断社会をどう乗り越えるかだ。soarがより多くの人に届けたいと考えるのであれば、分断社会とは必然的に向き合わなければならない。

ドイツの新聞社ディー・ツァイトの動きからヒントをもらうことができた。同社のフィリップ・ファイグル氏は、「社会の両極化」に対処するために「D17」を立ち上げた。

地方で起きていることを現地の地方紙記者が全国の読者に向けて書いたり、完全な外部の人間が取材に訪れるのではなく地元出身の記者を取材に行かせることで現地の人に共感できるように、といった工夫を行っているという。

こうした情報発信の動きも参考になるが、一番注目したいのは「ドイッチェランド・シュプレヒト(ドイツ、語る)」という活動だ。これは互いに両極端の意見を持つ人をマッチングさせる仕組み。異なる意見を持つ人同士が、直接話すことで互いを知ることにつながっているという。

分断が起きているとき、人は互いのことをよく知らない。または、一面しか見ていないことが多い。これは『なぜ僕たちは金融街の人びとを嫌うのか?』を著したオランダ人国際ジャーナリストのヨリス氏を取材したときにも考えさせられたことだ。

メディアには分断を乗り越えていくためにできることがまだまだあるはずだ。soarが取り扱うテーマにも分断が起きやすいテーマはある。メディアとして、どう向き合っていくのかは今後考えていきたい。

メディア以外にも、情報を必要としている人にとってのインフラになれるよう、データベースの整備なども進めていきたいとメンバーとは話をしている。soarは、まだまだ挑戦したいことがたくさんある。

そのためにも、まずはビジョンに共感してくださる方々を集めていかなければならない。年内にも説明会やカンファレンスなどのイベントを開催する。もし、soarの活動を応援してくださるという方は、足を運んでみてほしい。

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JUNYAMORI

Catalyst, Mediator, Futurist, CEO of inquire Inc.