三鷹・吉祥寺エリアの自然食品店

現地レポートVol.1

Hiroko Koike
オーガニックスーパー探訪
8 min readJul 18, 2020

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本プロジェクトの記事は、「現地レポート」と「調査編」で構成されています。今回は三鷹・吉祥寺エリアの「現地レポート」です。

調査日:2020年6月27日(土)
店舗数:4店舗(+α JA東京むさし、サニーマート、 ニッポンスタンダー ド)

レポートは以下のフォーマットでまとめた↓

1. 基本情報
-アクセス(地図)
-運営会社or店の沿革
-店舗オープン年
-コンセプト
-調達・取り扱い基準の有無

2.現地調査レポート
-店の印象
-取扱い商品
-POP、説明表示

Table of Contents

  1. こだわりや
  2. ナチュラルハウス
  3. ボンラスパイユ
  4. F&F
  5. +α:JA東京むさし、サニーマート、 ニッポンスタンダー ド
  6. 現地調査振返り
  7. 次回予告(調査編 Vol. 1)

1. こだわりや

外観

1. 基本情報

沿革

  • 1947年創業の池栄青果(東京都豊島区)が起源
  • 1987年無添加、有機栽培生産品販売”こだわりや””こだわり市場”部門を事業化。1991年㈱こだわりやとして独立
  • 現在都内に13店舗

オープン年

2015年11月

コンセプト

Our Policy
「主役は人と自然。食の選択の提案をいたします。」
「自然とオーガニックな暮らしの案内人として、みなさまへ。」

調達・取り扱い基準

「野菜・果物」「飲料」「豆」等、商品ごとの取扱い基準をHPとお店に掲載している。

2.現地調査レポート

  • ポップアップの説明が丁寧で製品への理解が深まる
  • 野菜の価格が高いため、手が出しにくいことに加え、生鮮食品の取扱いが少ない
  • 売り場面積は小さめな印象
食品ごとに取扱基準の説明書きが掲載
(左)入荷したての新鮮野菜も並んでいる、(右)野菜・果物に関しては農薬・肥料をどれだけ与えたのか情報が記されている(全店舗共通)
(左)原材料生産・加工が全て島根県でフードマイレージが低い加工品である、(右)全て原料(小麦・大豆・塩)が国内産且つ有機栽培で賄われている

2. ナチュラルハウス

外観

1. 基本情報

沿革

  • 1978年ナチュラルマートとしてオープン
  • 直営店12店舗/フランチャイズ店1店舗

オープン年

2010年

コンセプト

ストアコンセプト
Organic, 自然と調和しながら生きる。
Local, 地産地消で身近な地域をささえる。
Sustainable, 環境や資源を守りつづける。

◆商品コンセプト
WHOLE TRADE, 野菜・果物・穀物などの原材料
WHOLE DEAL, 収穫物をむだなく使った加工品
WHOLE CULTURE, 地産地消で身近な地域をささえる。
WHOLE BEAUTY, 栄養補助食品・化粧品・エコ雑貨

引用:ナチュラルハウス HP

調達・取り扱い基準

食品取扱基準とビューティー取扱基準が設けられている

2. 現地調査レポート

  • 店舗は小規模
  • 食料品の他に化粧品等の日用品の取扱いもしている
  • 自社ブランドのポップアップの説明が丁寧
(左)ナチュラルハウスのコンセプトの説明書き、(中央)「消費者に近い産地」「フレッシュなおいしさ」「高い栄養価」であることを説明している、(右)どういう環境の下、豚が育てられているか説明されている

3. ボンラスパイユ

外観

1. 基本情報

沿革

2013年、4店舗、(株)アイセ・リアリティーの食品事業

オープン年

2017年

コンセプト

誰もが気軽にナチュラルライフを楽しめる場をイメージした自然食品のセレクトショップ

【Product】

1.青果

有機JAS認定や、農薬・化学肥料不使⽤の野菜。農家さんから直送の野菜。

2.調味料

国産または有機栽培原材料使⽤や、伝統製法で作られた醤油、味噌、砂糖。⾃然の恵みたっぷりの天⽇塩や岩塩。

3.豆腐類・乳製品・肉類

国産⼜は農薬使⽤を抑えた⼤⾖からできた⾖腐・納⾖。低温殺菌⽜乳、こだわり飼育の⾁類、合成添加物不使⽤のソーセージ類。

4.菓子

できる限り国産原料を使⽤し、合成添加物不使⽤、または有機JAS認定のスナック、クッキー、煎餅、飴、ドライフルーツ・ナッツ等。

5.酒

オーガニック原料を使⽤したワインやビール、⽇本酒。伝統製法の焼酎やみりん。合成添加物不使⽤の果実酒等。

オーガニックワインや日本酒等のアルコール類が豊富

4.自然食品の店 F&F

外観

1. 基本情報

沿革

  • 19927月8日
  • 日本レストランシステム株式会社の100%子会社
  • 都内に14店舗

オープン年

2010年

コンセプト

Our Policy
「主役は人と自然。食の選択の提案をいたします。」

「自然とオーガニックな暮らしの案内人として、みなさまへ。」

(引用:自然食品の店 F&F HP

調達・取り扱い基準

「F&F安全基準(化学合成の添加物使用無し、農薬控える)」

「農家と直接契約(約200軒と契約し、産地直送で仕入れ)」

「オリジナル商品(厳選素材で加工品製造、商社を通さず有機食材を仕入れている)」

2. 現地調査レポート

  • 加工品のポップの説明は普通のスーパーと変わらない
  • GI(地域特有の伝統的な農産物)の取り扱いがあった
(左)生鮮食品は農薬・化学肥料に関する情報が掲載。緑のラベルはORGANIC・JAS有機認定。、(中央)赤のラベルは農薬・化学肥料不使用。黄色のラベルは農薬・化学肥料の使用を控えていることを示している。、(右)加工品のポップは普通のスーパーと変わらない

5.(+α)JA東京むさし、サニーマート、ニッポンスタンダード

(左)JA東京むさし外観。来客が絶えなかった、(右)JA東京むさし管内の野菜の取扱いであるため、鮮度はいい
(左)サニーマート外観、(右)サニーマートの農産物仕入れ基準
(左)ニッポンスタンダード外観(三鷹駅改札口隣)、(右)全国の特産品の加工品等が主に売られている他、三鷹・武蔵野野菜の販売コーナーが設けられている

6. 現地調査振返り

今回、初めてオーガニックスーパーに焦点を当て、巡ってみた結果、主に以下の3点の気付きを得た。

  • 日常的に通うスーパーというよりは専門店っぽい印象
  • 生鮮食品の取り扱いが少なく、高価格
  • 店ごとのPOPの表示内容に特徴が見られる

7. 次回予告(調査編 Vol. 1)

調査から得られた気づきを元に、以下のテーマで情報収集を行うことにした。

「有機農産物の流通課題を先行研究等の資料から把握」

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オーガニックスーパー探訪
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東京のオーガニックスーパーの「現地レポート」、環境負荷の少ない農産物を取巻く情報を中心に発信していきます。

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