ポスターの映画が気になる…

下北沢と臨戦態勢と不思議な風

曽志﨑 寛人 / Hiroto Soshizaki
hirotososhizaki.me
Published in
2 min readFeb 21, 2017

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今日は月曜日 日曜日に仕事していたので休み

計画していた予定なんてなく ひとり当てもなく乗る電車

新宿から始発で乗る 小田急線がどこか心地よい かつて 都心を離れるようにして 通勤で使ったロマンスカー

新宿駅のポスターや広告が作り上げるイメージの中で作る箱根 心地いいのは そのイメージが醸しだす哀愁感

そんな箱根へ引き寄せられるようにして急行に 下北沢で途中下車

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あまり縁のないこの街 何年ぶりだろう

どこか清々しい 新しい街に来て 知らない空気を吸っている

この街で見る景色 この街に行き交う人 この街に佇むカフェ

天気の良い日に 知らない街に行く

なんてことのない日常

同じ気持ちで幸せを 感じる人が隣にいるわけでもない

そんな状況で 下北沢という新しい風に 気持ちの高まる自分

そんな時間がとても新鮮で そんな自分が不思議である

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ふと蘇るふたつの過去

学生時代の終わり頃 ひとり巡った海外

そして 先日出会った女性 「海外にいるときの自分は臨戦態勢」そんなことをいっていた

僕にとっての海外生活は楽しいものばかりではなかった

新しい街で 新しい寝床を探し 荷解きをして 翌日の予定を考える

街に出れば 警戒心を高め 地図を片手にバスを乗り継いで 巡る街

そんな生活を数日過ごせば 就寝時にはぐったりだ

さらに言えば 翌日移動の前の晩は辛い 苦手な荷造りが待ち受ける

アメリカもヨーロッパも横断した

タクシーチャーターして1週間 インドも駆け巡った

仕事でも数か国

僕にとっての海外はまさに「臨戦態勢」で、それらは記憶の中では とうの昔にストレスへと変わっていた

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今日は下北沢だ。決して「臨戦態勢」になるような場所ではない

それなのにこの感覚はなんだろう

どこか 6年前 一人海外を巡ったときの「臨戦態勢」下の自分を想起させるこの感覚

それが今日下北沢の駅に降り立って 狭い町並みを見上げていたとき 感じていた自分の気持ちだった

意外なのは それは警戒心のようなストレスではない

むしろ 新しい風を感じるような高揚感、どこか忘れていた気持ちをふと思い出し、その高揚感は また自分をどこか知らない街に連れていってくれる

そんな気がした月曜日の昼下がり

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