--

ホームスクーラーへ20の質問 / 6

ホームスクーラーのリアルを伝える連載企画

第6回目は、埼玉県の ゆうさん(息子さんRくん、9歳)にお話を伺います。

①ホームスクールを知ったきっかけを教えてください。

ギフテッドという単語を調べて居て知りました。

始めて最初の頃は、ホームスクールという名前を知らなかったので、お家の学校と呼んでいました。

②考察期間について(どのくらい時間をかけて考えたか、どんな気持ちでいたか)

考察。親側は特にありませんでした。嫌なら行かなければいいかと。(一応法律は調べました)

こどもの方は、幼稚園学校のシステムは嫌だけど、お友達とは逢いたいとかで、幼稚園には行ってました。小学校は、義務教育の意味を勘違いして、強制だと思っていたらしく、頑張って通っていました。お友達とも逢いたいのは少しあったかと思います。

③ホームスクールについて

*どんな情報を探しましたか?

ホームスクールや不登校についての法律。海外でのホームスクールはどの様なものか。ホームスクールの支援団体の有無。状態。

*どのように情報収集をしましたか?

情報は主にネットで収集。

*得られて役立った情報・探しても得られなかった情報など

探してもなかなか得られなかったのは、同じ様な境遇の方と、知り合える場所や方法。

④学校や周囲とのやり取りについて

*学校に通ったことがあれば、その間のお子さんの様子など

担任がヒステリックな威圧的な方で、何を言っても話は通じなくて、親子でいじめにあいました。

こどもも毎日、吊し上げみたいに怒鳴られていて、学校では異常な状態だったと、後で知りました。

あそこまでの酷さだとは思わず、知った時には直ぐに対処しましたが、あんな場所には行く必要が全くないと思いました。

⑤学校への説明や報告の際に「ホームスクール」という言葉は使いましたか?

ホームスクールという言葉は使いました。先生方はご存じない様で、驚いた表情でした。

⑥教育委員会や民生委員、児童相談所とのやり取りはありましたか?

ないです。

⑦教育機会確保法が施行されてから、何か変化を感じることはありましたか?

当時、先生にお話してみましたが、ご存知ない様でした。しかし、お話ししてからは、学校に来られるといいね、という言葉がなくなりました。

⑧親族や周囲の反応について教えてください。

最初は否定的でした。何度も何度も、少しづつ話すことによって、理解は得られました。

今は応援してくれています。

⑨この記事を学校の先生方が読むとして、学校に対して望むこと

学校が全てではないこと。学校に行かないということが、学校や、先生方を否定する意味はないこと。

もしよければ、どんな楽しいことをしているのか、知って欲しいこと。

⑩他のホームスクーラーと繋がるきっかけになったこと

SNSやホームスクールの支援団体など。

⑪ホームスクールやオルタナティブ教育を応援・支援する団体に期待していることはありますか?

団体に期待。正しい対処をお願いしたいです。傷付いたお子さん方が更に傷付く様だったりがないことを、望みます。

⑫ホームスクールを始めてから参加してみて良かったイベントやワークショップ

ホームスクーラーの方々と逢える場所は、有り難いです。

⑬普段の過ごし方を教えてください

普段の過ごし方。最近は、こどもが取りたい資格の勉強をしてから、数学英語化学科学の教科学習をやって、その後に学習系のテレビを観ます。基本的に、資格も、教科学習も教科も、テレビも、こどもが好きなものを選べる様にしています。

*「ホームスクールらしい」という言葉を聞いて、何かイメージすることはありますか?

ホームスクールらしいでイメージ、は、特にないですね。本当にお子さんそれぞれに違ったもので、違ってなくてはならないものだと思うので、どこどこの家では、あのお子さんは、どんなホームスクールなのかな、と思うくらいです。

*お昼ご飯はどうしていますか?

お昼ご飯は、普通に作って食べます。たまには、こどもと一緒に収穫した野菜で作ったり。お昼ご飯もホームスクールの体験型授業になります。

Rくんが種から育てた小松菜と蕪の炒め物・餡かけ卵焼き

⑭お勧めのサイト・コラム・ブログ・本など

本田真美さんの タイプ別 「頭がよい子」になるヒント

という本は、視覚優位とか聴覚優位とか、こどもの学び方の違いについて書かれています。軽い診断の様なテストも出来てタイプが分かります。ホームスクールを始めるにあたって、ご自分のお子さんがどの様な学び方なのか、等は知っておくと、後々良いかと思います。

例えば、視覚優位だと分かれば、算数をやる時にはやり方から説明されるよりも、まず解き方と途中式と答えを観て、その後に説明を聞いて、それから問題を説いたほうが頭に入りやすいなど。

⑮お子さんの性格や好きなこと・自分を表現するツールがあれば教えてください。

うちのこどもは学問なら何にでも、興味は持ちます。何でも知ることが好きです。人も大好きです。

ゲームも、創作系のものは大好きです。外で遊ぶのも大好きです。生活の家事なども興味があって、色々知りたいみたいです。

自分を表現するツールとはどんなものでしょう。Twitterはやっていますが。

好きなことを好きなようにつぶやいています。私は文法や表現が不適切だったりしないかを確認するだけです。

そこで、簡単な国語の授業みたいにしています。話したいことの、話し方を学びます。

*親子の距離感はどんな感じですか?

親子の距離感は、親友でもあり、人生の先輩でもあり、親でもあり、同志でもあり、といった感じでしょうか。

私達親は、こどもの意見も真剣に聞きますし、真剣にダメ出しもします。子ども扱いはしません。判断力を育てるのにも、自分で決めて、ある程度失敗してみないと分からないこともあるかと思うので。

しかし、これは駄目と、聞き入れないことも作り、何でも言うことを聞いたりはしません。筋道は通してください。人の人権は侵害しないでください。自分の人権を守ってください。人の身体が傷付かない様にしてください。自分の身体が傷付かない様にしてください。とだけは言っています。

⑯学習について迷いやポリシー・お勧め教材などありますか?

速い思考が故に、紙に字を書くのが苦痛(頭に手が追い付かない)なので、タブレットやDSは、使えるものは使います。

視覚優位なので、DSやテレビは使います。テレビは字幕付きにします。

こどものやりたがる学問を、とことん付き合って楽しくやります。時には一緒に学びます。何をやって欲しいとかの、親のエゴは絶対に入らないように、それだけは気を付けて居ます。

⑰ホームスクールを始める前から今現在までの間で何か変わったこと

学校に行かなくて良くなったこと。

好きなことに時間をたっぷり使って、これでもかってくらいに、どっぷりと学問に浸れること。

学問にどっぷりと浸った後に、遊ぶ時間がちゃんと取れること、それは学校に行っている時には取れなかったものです。

無駄なことは一切なく、毎日が充実しています。と言っています、こどもが。

⑱ホームスクールがきっかけで出会った人々との交流の中で感じること・思うこと

話していて、楽しいこと。子育てにおいて、共感し合えるって、こんなにも素敵なんだってこと。

⑲ホームスクールに関することで、何か「あの時こうしていたら良かった」と思い返すようなことはありますか?

特にありません。やれるだけのことはして来たつもりなので。

⑳他のホームスクーラーや世間に伝えたい・知ってほしいこと

ホームスクールは楽しいです。でも、今の日本で、サポート体制が整っているとは言い難いです。

本来なら税金を払っているので公立の小学校はこどもがいれば無料で行けるようになっていますが、その分の税金が、一体どうなっているのか知りたいです。今の日本は不登校が13万人いるということです。一体それで、幾らになっているのでしょうか。

ゆうさんへの質問は以上です。

ゆうさん、ありがとうございました!またお会いできる日を楽しみにしています♪

ゆうさんTwitter https://twitter.com/yousaien

ブログ https://plaza.rakuten.co.jp/youcooking/

RくんTwitter https://twitter.com/TIeSnMVduQbHBr2

--

--

小田 恵
ホームスクールジャパン【公式】

埼玉県越谷市で、ストレスフリーな生活目指してホームスクール満喫中♪