ホームスクールの始め方(出会い編)
仕事の整理、学校とのやりとりなど含めて、ホームスクールを決めてから開始するまでを時系列で連載していきます。今回は初回。パート1です。
昨年(2016年)の今頃ホームスクールという教育の選択肢が妻との会話に出始めて、そこから海外の事例なんかも含めて検討を始めました。
そして約一年たった今(2017年3月)、ホームスクールを始めるに当たっての小学校との段取りが全て完了し、4月からの生活に向けて最後の調整をしている自分たちがいます。
あえて言いたいのは、
ホームスクールは日本でもできるよ
ということ。
だって実際に障壁と呼べる障壁は特になかったし、強いて言えば親族から理解を得るというところは少し疲れたけど、それも「ストレス!」ってほどでもありませんでした。
驚くほどスムーズに事が運んだと言っても過言ではないです。
ホームスクールを始めるのはとりあえず可能。
だから今後も我が家の経験をそのまま出していくので、ホームスクールを広めていくブレイクスルーみたいになればいいなと思っています。
何が起こるかわかりませんがとりあえずスタートラインには立てました。
ホームスクールを考え始めてから開始するまでを時系列で書いていきます。
ということで、連載ものとしてこれまでの軌跡を辿っていきますね。
初めての方もいらっしゃると思うので、大前提として我が家はこんな家庭です、というのをまず伝えておきます。
横浜市在住、4人家族。長男6才が4月から小学一年生。本人の希望、性格、才能、親の教育方針を鑑み、ホームスクーリングを行う決断を2016年にする。普段は保育園に通っており、特に発達障害などの検査は受けておらず、そういったものもおそらく持っていない。まぁ持ってたとしてもだからなんだと言う話。
親としては、学校とホームスクールを同等のものとして見ていて、それらを比べたときにうちの子にはホームスクーリングが合っていると思い、今に至ります。
僕→サラリーマン。妻→パート。核家族で僕の実家は車で1時間、妻の実家は福島。日常の生活面で親(祖父母世代)に何かを頼ることはほとんどありません。
この辺の仕事についても連載で書いていきますね。
では、今回は「出会い」について書いていきます。
ホームスクールとの出会い
2016年4月ごろ
長男の進学にともなって私立校を見始めました。もともと教育に関して感度が高い夫婦。妻がプレホームスクールと題して、3才くらいから家庭教育をすすめてきたことなんかもあり、モンテッソーリやシュタイナーを視野に入れながら考えはじめました。
で、そういう教育を調べれば調べるほど
「た、たけぇ」という値段との戦い。普通に月10万とか、そういうレベル。
後は、遠いし1年生からバスや電車で通学というのもなんかイメージと合いませんでした。
教育は家庭が根本
結局、我が家の核となるのはコレ。家庭無しに教育もくそもない。
家庭がベースという考えは、子どもが生まれる前からずっとあったとおもいます。
なので家族と過ごす時間は重要でした。
そんなメンタリティなので、高いお金を払って通学や残業で子どもと会えなくなるくらいなら私立は無しかなーと考えるようになりました。
リサーチをすすめながら、行き詰まっているとある疑問にたどり着く。
そういえばホームスクーリングってあるけど、日本でできるの?
最初は妻からの提案だったと思います。
もともと僕自身留学経験が長かったので、ホームスクーリングは知っていました。でも日本に帰ってきてからは正直「外国のもの」といった感覚で無意識に教育の選択肢としてはスルーしてました。
リサーチ開始
2016年6月ごろ
ということで、ホームスクールの可能性を探るべく本格的なリサーチが始まります。
今思い出すと、やったことは
- 日本での合法性をググりまくる。
- 国内外ホームスクールを実践している方々のフォロー。団体のリサーチ。
- 海外の事例の調査。
です。
1は根本的な問題。そもそも日本で違法ならできないよねということで、色々な文献を見ました。と言っても不登校は15万人規模でいる事が分かっていたので、理由の差違はあれ家庭学習が「違法」ということにはならないでしょうとたかをくくっていました。
結果、やはり大丈夫そうなことが分かりました。
実際に違法性はないですし、日本でもホームスクールの事例はいくつもありました。
ただどのサイトも積極的に情報が公開されているかというと、そういうわけではなく、なんとなくなんらかの事情で「学校に行けない不登校のための」と言った情報がふんわりある程度だった印象です。
もし詳しく書かれている方がいらっしゃったら申し訳ないのですが…。あくまでも主観として、情報の少なさに驚いた、というのが率直な感想です。
“Homeschooling in Japan”など、英語で検索をすると結構詳しく国内事情が載っているサイトなどがありましたが、いずれも年度が古くイマイチ。実際に1番参考になったのはホームスクールをされているご家庭の個人ブログでした。イマドキの生きた情報というのは、ホームスクールに限っては本当に少ない事が分かりました。
あとは、とりあえず関係してそうな団体をフォローしたり、個人でホームスクーリングについて発信されている方にTwitterやFacebookで積極的にコミュニケーションを取りに行きました。
効果的だったのは、ホームスクーリングをやりたい!ということを自分からたくさん発信したこと。これによってたくさんの『仲間』や先輩方と繋がることができました。
個人的には色々分からない中でも「発信すること」がとても大切だと思いました。マイノリティーだからこそ、ひとりひとりの感度は高く、「ホームスクーリング」というキーワードで日本中の有識者・経験者と繋がることができます。
少なくとも「他にもやっている人がいる」ということを知れたのは大きかったです。
行動が人をつないで次の行動に繋がるというのはこの一年で本当に強く感じていることです。
もしホームスクーリング、家庭的教育に興味がある方は連絡下さい。いつでも答えられることは答えますよ!
ここまでがざっと出会いの部分かとおもいます。
次回は学校とのやりとりや家計のことについて書きますね!
どうぞ引き続きよろしくお願いします。
ここまで読んでくれた方へちょっとしたお願いです。
僕としては今後もっともっと日本でホームスクーリングが広まってほしいと思っています。これは自分の子どもだけではなく日本中にいるホームスクーラーのこどもたちがより暮らしやすい日本にするための活動でもあります。
彼らが大きくなったときに「ああ、ホームスクールね。俺も!」みたいな感じで、自然な選択肢になってほしいなと思っています。道のりは遠いですが。
ぜひ色々な人に「あ、こんなひとたちいるんだ」と知って欲しい。なので、「ホームスクールなんかいいかも!おもしろいね。」と思ってくれた方は、ぜひ教育や子育てについて話す機会があるときは話題にしてみてください。勝手なお願いですが、よろしくお願いします!