ホームスクールはだれのため?

ホームスクールのその後、一歩引いてみる

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脱ホームスクールをしてから

2年生の秋に脱ホームスクールで登校を開始しました。そのあとの様子については別記事で紹介しています。

登校し始めて変わったのは、本人の性格がちょっとアウトゴーイングになったことと、友達との接点が増えたことにより、語彙力や表現が上がったこと。語彙力に関してはいいほうも悪いほうも上がりました。

また、良くも悪くも喧嘩やいざこざに巻き込まれることも多くなったので、理不尽を学んだり、社会勉強している様子です。

何より親として残念に思っていること

それは何より、自学力の低下です。

自学力については、たびたび取り上げている私。ホームスクーリングでは自学力の向上が主目的と言っていいほど力を入れていた分野であります。

自学力とは、その名の通り「自分で勉強し、学び取る力」のことで、ホームスクール家庭は多かれ少なかれ意識しているところだと思います。

自分で身の回りの疑問や課題を発見し、大人のサポートを得ながら解決していく。

そういった力はすさまじく低下したなぁと思います。

結局、答えありき、教えてもらえる、という環境は自分で学び取る力を下げてしまうんだなぁと。

なので、「子どもの学習機会」について改めて考えることにしました。

学校に行きながらでもできるようにするには?

とはいいつつも、もうすでに学校には行っています。

自学力が徐々に「普通」になることが予想される今、これをどのように食い止めることができるのか。

ホームスクールでなくなったからこそ、教育に関するパパの理想は子どもたちと常に共有。子どもたちの考え方も聞きながら、「家のルール」として掲示板に張り出しています。

アフタースクーリングとしてのホームスクール

いままでホームスクーリングでやっていたことを紐解いていくと、やはり「考えるきっかけ」を多く提供していました。これには、膨大な時間が必要でした。

学校に行き始めた今、切り詰められたのはこの「時間」です。

少ない時間の中で、「考えるきっかけ」はどのように持てるのか?

それには環境設定に工夫する必要があると考えました。

学校から帰ってきてからでもできるように、アフタースクールとしてのホームスクールを実践しています。

家庭環境でできる工夫

限られた中で自学力を高めるには、アンスクーリング的なアプローチができません。なので、こちらから情報をわたし、興味を「引き出す」必要があります。

佐々木家では「しらべ学習」という位置づけで時間を決めて子どもたちが興味や課題を発見するように促しています。

アートや、理科、動物などについて新しく知った知識は作文やブログなどで発信をするように啓発しています。発信したものについては大人がほめて、自学のモチベーションを高めるように。

こちらはホームスクールジャパンユースといって、子どもたちの成果物をMediumでまとめたパブリケーションです。説明すれば使い方は一瞬で把握できますので、子どもたちが自分たちで成果物をアップロードしています。

これをきちんと「家の宿題」として認識するように習慣づけています。これによって能動的な学びに日々子どもたちが取り組むようになりました。

自学力の復活です!

興味を持ったことを深堀する「時間」を設定。週末の午前などサポートしやすい時間に。賞状はパパが独自でデザインして、成果物に応じてプレゼントしたりします。調べて、まとめて発表することのモチベーションを高めます。

ホームスクールはだれのものではない。誰でもできる

この取り組みを通してわたしが感じているのは、ホームスクールの良いところ、はまだまだ既存の教育にあてはめることができるということ。

ようは、学校に行っていても、自学力は高めることができます。

ホームスクールをしていた時に感じていたメリットを引き継ぎながら生活する方法として今、アフタースクールとしてのホームスクーリング(能動的学習)アプローチを提唱していきたいと思っています。

わが子のホームスクーリングがきっかけで始めた家庭的学習サロンルミオハナでも、「じぶんデザイン」というプログラムとして一般の小中学生に向けた能動的学習の機会を提供しています。

たくさんの生徒さんの成果はこちら↓

まだまだ日本の教育環境は好転させられる。

学校でも塾でもなく、教育の根幹は家庭にあります。家庭が忙しいのであれば、家庭的な場所があればいいなと思っています。

わが子の体験から、日本全体に居場所が広がり、子どもたちの考える力が伸びたらいいなぁと。毎日考えています。

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