子どものやる気はどうやって引き出すの?

ホームスクール流のこどものやる気の引き出し方を紹介します。

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用語的には「ファシリテーション」とか言いますね。

「ファシリテーション」は「促進する」という意味。最近はビジネスでの人材育成だけでなく教育でも多用されるようになってきましたね。

簡単に言うと:

大人が一方的に教えるんじゃなくて、子どものやる気を引き出して「ノセる」ことで、子どもが何でも自分でやるように促す!

ことです。

さらにそれっぽく言うと

ファシリテーションとは「子どもの知的好奇心が伸びる環境を大人が設定」すること

ですね。

親にとって何が良いのか

教えようとしないからエネルギーを使わない。エコです。自学する力(推進力とも言います)が子どもにつけば、親がやるべきことはひとつ。「ポン!」と背中を押し進むための「きっかけ」を与えることです。

子どもにとって何が良いのか

「やらされている」感がないのでまなびが進みます。「自分で」やっているので達成感も高いです。興味が有ることや面白い事をしているので勉強が苦痛でなくなります。結果、当然のことながら「伸びます」よね。

大義名分はそういうことですが、ホームスクーラーは子どもとマンツーでいるので、ずっとつきっきりで教えていると疲れてしまうという現実もあります。ファシリテーションはそういったところを楽にしてくれます。あとは単純に、自分で学習できる力が育っていない子に、大人がどんなに一生懸命教えこんでも身にはつかないんですよね…。

ということで、ファシリテーションで自学力をつけて、楽しいホームスクーリングライフを楽しみましょう!

前置きが長くなりましたが、ここからは「どうやるの?」って話です。

1.子どもに合わせてアプローチを工夫する。

とーうぜん!と思うかもしれませんが、教え方にこだわりを持ってしまっている人は多いのではないでしょうか?足し算の教え方、英語の教え方、1パターンしか無いと思っていませんか?自分が学校で受けた教え方を無意識に行っていませんか?

例えば算数。

レゴが好きなら、レゴブロック取り入れてみませんか?お絵かきが好きなら、イラストでやってみませんか?劇でもいいですし、どこか外に行って体験ベースでやってみてもいいでしょう。理屈っぽい子ならあーだこーだ議論しながらでもOK。今はスマホやタブレットのアプリもあるし、教える人や環境を変えてみるというのもいいかもしれません。

何も、「授業」という形式でしかインプットできないわけじゃない。ステレオタイプを捨てましょう。もう僕らがやっているのは今までの教育と次元が違うんですから。 :b

視野を広げて、こどもたちが「え、たのしい!」と思えるように工夫すること。これってファシリテーションの基礎です。

ちなみにアプローチのアジャストメントは少人数が基本のホームスクーリングはじめオルタナティブ教育でしかできないですね。つまり学校とかの集団活動ではどうしても「教師が生徒へ教える」という式で運用せざるを得なくなります。構造上の問題さね。

2.子どもに選択肢を与える。

強制されるのって嫌ですよね。

学習習慣をつけるためには一定の先導・強制は必要だと思いますが、流石にずっと大人から「これをやりなさい!」っていわれてたらヤンなります。嫌にならないにしても、自発的な学習力は育ちませんよね。

子どもたちがお絵かきとか工作など、遊びに集中している時と勉強している時の違い、それは「活動そのものを自分で選んでいるかどうか」です。

あくまでも「ドライバー」は彼ら。「行き先」を決めるのも彼らなんです。

そうでなきゃ運転は楽しくないし、最悪途中で居眠り運転で大事故に。なんてことも実際にありますよね。

助手席でわめくのはやめましょう。

僕ら大人は車を買ってあげる。運転の仕方を教えてあげる。後は、行った方がいいおすすめの場所の写真を見せたり、「こんな素敵な景色”も”あるよ」と話して聴かせる。それだけです。

子どもたちにハンドルを握らせて、運転させてあげてください。そうしたら人生はきっと楽しい旅になる。

とまぁ、ポエムになりましたが。笑

− 学習計画を立てるのは子ども。目標や方法まで、子どもたちが設定するように先導しましょう。

具体的には;

  • テーマ学習の目標達成に必要な情報は子ども自身が集める。
  • 作文やレポートを書くための本は自分で決める。
  • 時間割、休憩時間は自分できめる。
  • どうしても気分が乗らない時の変更案やフォローアップのスケジュールも子どもが考える。
  • 自分の興味のあるテーマにひも付けて学習を進めるように方法を考える。(どうやったら楽しく進められるかを考える。)

これら上記のことを、私達親がサポートするような形で進めていきます。

ありがちなのは、「子どもが低すぎる目標を設定する」というもの。僕は、「それでイイんじゃないか?」と思います。きっと、その子が今できる事ってそこまでなんですよね。少なくともその子はそう思っている。だから、目標をクリアしたら目標を設定し達成したことを純粋にほめてあげる。そうすれば時期に自ずと高い目標を設定するようになると思います。子どもだって、「このペースではまずい。」とどこかで気づきますから。大丈夫です。

3.現実の世界とひもづける。

教科書の資料集では圧倒的に足りない情報があります。「体験」です。

ホームスクールでは時間があるので、資料集にとどまらないリアルな体験を大事にすることをおすすめします。実験とか実習、ってみんな好きですよね。

テーマや目的を決めて博物館や美術館に行ってみましょう。公園や地域の活動、ゴミ拾いでも良いんです。実際にやってみること。「現実」に触れてみて感じることは教科書に書いてあることに「意味」を付け足します。

百聞は一見にしかず、百見は一試にしかず

です。50分の授業で学ぶことも1秒でわかる事があります。

机から顔を上げて、紙ではなく世界を見られるようにしましょう。

ということでいかがでしたでしょうか。

ホームスクールって楽しいですよ!

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