自分の手足を使うということ。
行動力の大切さ
かいちゃんへ
今日は夕方おばあちゃんとスーパーで待ち合わせをする予定になっていたね。かいちゃんの足で10分や15分ぐらいかかるところでの待ち合わせだった。
「何分ぐらい前に出たらいい?」とパパが聞いたらかいちゃんは2時間前の時間を言っていたよ。
「かいちゃんはそこで2時間も待つの!?」ってパパが聞いたら最初かいちゃんは「そうする」って言っていたね。パパはとても驚いたな。
たぶん1時間がどれぐらいの長さなのかとか、かいちゃんにとっての10分がどれぐらいの長さなのかというのをまだかいちゃん自身がわかっていなかったんだろうね。
結局タイマーを持って5分間でどこまで遠くに行けるかを調べてみたよね。
5分あれば近くの野球グラウンドのところまで行けることがわかった。
それでかいちゃんは15分あれば、待ち合わせのスーパーにいけることに気づけたんだよね。
これは学びだったな。
パパは実際に手を動かしてみること足を動かして見ることってとっても大事だと思う。
そうするとわかる事ってたくさんある。
今はインターネットを使えば大抵どんなことでも調べたりすることができるけど、それだけに頼っているとかいちゃんには本当の力はつかないと思う。
これを読んでいる頃のかいちゃんはきっと自分の足で実際に触ってみたり感じてみたりして物事を理解するようになっていてほしいな。
最近は自分で調べたことを youtube の動画などにまとめてみたりすることがあるよね。
あれは、なかなか難しい作業だと思うよ。
あの時ももちろんインターネットなんかを使って調べたりしているみたいだけど、 実際に自分がたくさん考えたり自分で文章を作り変えたりしないと発表の時に詰まったり「なんて言ったらいいの?」なんていうようにうまくできないよね。
あれはつまり本当に自分の力になっているわけじゃないから起こることなんだと思う。
人に言われてやりなさいと言われたことや自分が嫌々やっているものはもちろん、ちょっとインターネットで調べたものは「自分の」知識にはならないんだよね。
ただ単純に知った気になっているだけなんだよ。
そういうのってすごい格好悪いと思うしパパ自身もそういう人になりたくないと思っている。
100個のことを知った気になっているよりも一つのことが確実にできる方がパパはずっとかっこいいことだと思うんだなぁ。
これはパパ自身が何度も感じてきたことだけど、自分が勇気をもって何かチャレンジした時にその失敗を笑う人は絶対にいるもの、ということも知ってほしい。
それも、わりと多くの人がそう。
やったことがないものでも、知った気になって「絶対できない」とか「ほらできなかったでしょ」などという。かいはそんなとこでめげちゃいけないよ。
中国の諺にこういうのがある。
百聞は一見に如かず
百見は一考に如かず
百考は一行に如かず
百行は一果(効)に如かず
百果(効)は一幸に如かず
百幸は一皇に如かず聞くだけでなく、実際に見る。
見るだけでなく、それについて考える。
考えるだけでなく、行動する。
行動するだけでなく、成果を出す。
成果だけでなく幸せになる。
自分の幸せだけでなく、みんなの幸せを考える。
今日、かいちゃんは15分という時の長さはどのぐらいのものかを理解した。
それはパパがどんなに時計を使って言葉で説明してもわからなかったことなんじゃないかと思う。
ほとんどの人は見て聞いて満足する。でもかいりにはその先を見てほしいなぁ。行動する人に。
動いている人にしか見えない世界は絶対にあるよ。
心から期待しています。