人材採用・育成に戦略が求められている

人材採用に苦戦した10年

香月登
HONTENTS
3 min readJan 26, 2017

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デジカルでは編プロとしての側面の他に、デザイン制作会社としての側面があります。数年前まで前者の採用には、苦戦してきましたが、後者については困ることがありませんでした。

それは誰もが目にしたことがあるような有名な商品のデザインに携わっている「実績」が物を言っていたためですが、採用する側としては前者の編プロ事業もそれに負けず劣らず志高く採用に取り組んでいるにもかかわらず、そういった見えない部分については、いくら言葉を紡いでも上手く行きませんでした。

逆に後者については、応募者に困ることはありませんでしたが、人材採用媒体の出稿次第では応募者が殺到してしまって、その対応に追われてしまうという失敗もありました。

生産性向上の観点から採用と育成を捉える

昨今、当社のような労働集約型のサービス業の生産性の低さについて、長時間労働といった視点から問題視されるようになっていますが、この問題を根本的に解消するためには、優れたマーケティング戦略と同時に、それを支える人材採用・育成戦略が不可欠であることは言をまたないと思います。

にもかかわらず、どうしてもこれらの問題が後回しになってしまう現状があるように思いますし、実際、私自身もこの点で苦労を感じました。

そこであるとき、採用を頑張る前に目に見える実績をみて入社してきた人に、これから取り組もうとする事業に対応できるように育成してみようと考え、その取り組みを始めました。

最初は拒否反応もあり、また幹部の意識改革も伴うことなのでこれまた大変な苦労をしましたが、結果、決意してからわずか2年で着実に成果が積み上がってきました。その上で改めて新たに採用の取り組みを強化し始めました。

採用と育成の全体最適化

長らく人材は新たに採用するものとばかり考えていました。もちろん育成を蔑ろにしていたつもりもありませんが、それらを一体のものとして捉え、会社として人材についてどう考えるのか、その理念がないことに気づきました。

これらは言われてみれば極めて当たり前の結論でしかありませんが、実際に意識があったとしても実現するためには、理念の整理やそれらを対外的に発信していく中長期視点で手法、手段が問われる問題で、それを日々の短期的な収益を見ながら考えていくことは大変に困難です。

HONTENTSでは、この人材採用・育成という重要な経営課題に対して、特に小さな会社の人材採用・育成に関して、出版とウェブ、それに編集とデザインの力で解決するソリューションを提供していこうと考えています。

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