営業ができる編集者が求められる時代

なぜ編プロ業態を選んでいるのか

香月登
HONTENTS
3 min readJan 22, 2017

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デジカルを創業するときに業態を「編プロ」としたのは、編集者時代に編プロや制作会社の社長さんから話を聞いていたことの影響が大きいですが、ネットを使った出版の最適化を実現するため、あえて取次口座取得を目指さないという、自分なりには志高く創業を目指したためでした。

計算外だったのは想定外に旧来の「編プロ」事業が回ってしまって、本来やろうと思っていたことが後手になってしまったという点ですね。その結果いろいろ失敗もあって今があるので結果オーライですが。

これからの編プロに求められていること

編集者にネットリテラシーとその解決策の提供が求められるようになって久しいですが、私はそれ以上に、編集者がその編集技術を顧客にしっかりサービスできるようになることが求められていると考えています。

また編集技術というと校正技術があるのかないのかなどの話になってきますが(そういった職人技術も不可欠ですが)、それ以上に企画構成する力や情報や知見、知識の見せ方、伝え方を考えるデザイン(設計)力が大きく問われていると思います。

そしてこれらを統合して、顧客に対して付加価値の高いサービス業として顧客の要求を満たすための営業ができるかどうかも問われるようになってきていると最近強く感じます。

何のために出版をするのか?どうしてその情報発信をしたいのか?なぜそのアイデアを広めたいのか?その根本的な課題解決まで顧客と一緒に考えなければならないと感じています。

これらの付加価値の高い営業を実践するには、従来のように版元に仕事をくださいといった下請営業では無理ですね。版元に企画提案するような仲介業態でも足りないと思います。

そこに至って課題は新たな顧客の創造という段階に至っています。

この編集・デザインチームを強化したい

HONTENTSチームでは、そういった観点からコンテンツの編集やデザインについて取り組んでいます。単に本を作って出版したり、ウェブサイトやメディアを作ったりという話ではないと思います。

また偉そうにメディアを論評したりアイデアを語るだけの仕事も違うと感じています。

顧客と一緒に問題解決のための企画を考え、その解決策としての制作物や出版、配信を手助けし、その成果物というべき出版物やメディアが読者にとって有益なものになるようにしていきたいと考えています。

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