電子出版って何?

Yuriko Hiejima
HONTENTS
Published in
7 min readMay 26, 2017
出典:https://www.apple.com/jp/ibooks/

こんにちは。デジカルの比惠島と申します。

主に電子出版の企画・編集・プロモーションを担当しています。

デジカルは、2013年からボーンデジタル出版レーベル「金風舎」を運営しています。

ボーンデジタル=最初から電子書籍として発売された

という意味です。

つまり紙の出版ではなく、電子出版が先ということです。

今回は、出版する立場から見た「電子出版の基本」についてお話します。

1.そもそも電子出版って何?

2.電子書店とは?

3.電子出版のメリット・デメリット

1.そもそも電子出版って何?

電子出版(でんししゅっぱん、英語:Electronic publishing)とは、文字・画像情報をデジタルデータに編集加工し、CD-ROMなどの電子媒体やネットワークにより配布する出版活動である。(wikipedia

ということですが、

一般的に電子出版といえば、「電子書店で販売する」ことだと考えてもらって良いでしょう。

無料で配布しても出版なわけですが、現代はSNSやブログなど、たくさんの情報発信ツールがあります。

読者に買ってもらえて初めて「出版」と言えるのではないでしょうか。

◉電子書籍を読むためのツール

電子書籍の専用端末、PC、タブレット端末など色々ありますが、

一番身近なのは、やはりスマホです。

専用アプリをインストール→登録→電子書籍を購入

すれば、すぐに読むことができます。

◉衝撃だった、Amazonのセルフ出版「Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング」

Kindle ダイレクト・パブリッシングなら、電子書籍を無料でセルフ出版し、Amazon のサイトで何百万人もの読者に販売できます。(Kindle direct publishing

この説明だけだとわかりにくいかもしれませんが、

要は、

自分の原稿(文章・漫画などなど)を、自力でAmazonのサイトで販売できる

ということです。

今まで出版社の選考という狭き門を通った原稿のみが

「出版」という方法を手にできたのが

Amazonへの登録までの手順・要領さえつかめば、

自力で何百万人という人々に販売ができてしまうのです。

2.電子書店とは?

ここまで主にAmazonのサービスについて説明しましたが、

Amazonとはなんでしょうか。

Amazonは出版という点から見れば、

世界最大の電子書店です。

その他、代表的な電子書店をあげると

・iBooks(Apple運営)

・楽天kobo 電子書籍ストア

・Kinoppy(紀伊国屋書店)

・GoogleBooks

などがあります。

現在は、色々な出版社が独自の電子書店を持っている場合も多いです。

クレジットカード情報などを登録しておけば、

・検索して目当ての書籍がすぐに見つかる

・ダウンロードが完了すれば、すぐに読める

・スマホ等の端末にダウンロードしておけば、従来の紙の書籍のように持ち運び不要

・スマホ等の端末に多くの書籍を保管できる

というメリットがあります。

3.電子出版のメリット・デメリット

さて、電子出版の基本を押さえたところで、

電子出版することの「メリット」「デメリット」についてお話しします。

◉電子出版のメリット「スピード」「価格」「分量」

●スピード

1.電子出版とは?で紹介した先述のセルフ出版サービス「Amazon Kindle ダイレクト・パブリッシング」を例にあげると

登録完了から72時間以内で出版することができます。

従来の紙の出版のような

著者→出版社→印刷会社→書店取次→書店→読者

という流れが

著者(出版者)→電子書店

となるので、物理的にもフローとしてもスピードはアップするわけです。

●価格

電子書店にもよりますが、

Amazon.co.jp(=日本での販売)の例でいうと

著者(出版者)は、最小・最大希望小売価格を

以下のように設定できます。

▼35%ロイヤリティを選択した場合

¥99〜¥20,000

▼70%ロイヤリティ(KDPセレクト)を選択した場合

¥250〜¥1,250

印刷費などのコストが発生しないことから

著者(出版者)がある程度自由に設定できるのです。

ちなみに、Amazonのロイヤリティ設定は、

上記の35%と70%の2通り。

70%に設定すれば、

・高いロイヤリティが入ってくる

・読み放題サービス「Kindle Unlimited」等の対象となる=より多くの人の目にとまる

といったメリットがある反面、

Amazon以外での販売ができないというデメリットがあります。

はじめに — KDP で本を出版する方法

●分量

よく電子書店では『◯◯文学全集』など、著作権フリーになったコンテンツが

¥100など格安で販売されているケースがあります。

デジタルですので、

10ページでも1000ページでも自由な分量・自由な価格が出版ができるわけです。

紙の本では

「このジャンルだったら◯ページくらい」

「印刷するので偶数ページ(理想は16の倍数)でなければならない」

「余白をうめなければ格好がつかない=ページを無理やりうめる」

という制約がでてきますが

電子出版では、

必要な情報だけを掲載することが可能なのです。

◉電子出版のデメリット

ここまで話をすると、完璧なように見える電子出版ですが、

もちろんデメリットもあります。

●みんなが電子書籍を読めるわけでない

スマホの普及に伴い、電子書籍が読まれるようになったとはいえ、

みんなが電子書籍を利用しているわけではありません。

また、Amazonでしか販売されていない電子書籍は、

Amazonのサービスを利用しない人は読むことができません。

従来の「本屋に行けばすぐに買える」

というシンプルな行動と違い、

スマホなどの端末に電子アプリのダウンロード→ユーザー情報の登録→検索→購入

といったプロセスを踏むのは、

初めての利用者にとっては案外おっくうなものなのです。

●その場で配布・販売しづらい

経営や組織運営をしている方であれば、

「自身の知見を出版して、講演会などで配りたい」

といったニーズもあるでしょう。

紙の本であれば、

「本日の講演内容はこの本にまとめてあります。ぜひ、お買い求めください」

といったアナウンスができますが、

先述の通り、みんなが電子書籍を読めるわけではないので、

紙の本も重要なツールであることに変わりはありません。

以上、今回は出版する立場から見た「電子出版の基本」をお話ししました。

読者として「電子書籍をどう利用したらいいか」について知りたい方

こちらの電子書籍(Amazon Kindle)を読んでみて下さい。

立読みページ:http://www.kimpusha.com/?p=3069

また、現在、デジカルでは出版レーベル「金風舎」で

期間限定の電子出版キャンペーンを行っています。

興味を持たれた方は、ぜひ下記サイトからお問い合わせください!

無料相談会・申込ページ:http://www.kimpusha.com/?p=3038

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Yuriko Hiejima
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