電子書籍の制作に65万円以上の価格設定をしている理由
昨年4月に大学卒業して入社した社員が、入社1ヶ月ちょっとで執筆、編集、制作全部担当して制作しました。そこそこ売れています。
彼の先輩もその1年前に、こちらも企画から制作まで全部やっています。こちらはマニアックな評判を得ています。
優秀かつやる気のある彼らだからできていることとは思いますが、それにしても電子書籍を作るだけなら、もはや学生に毛が生えた程度でもできてしまう大した技術ではないと思っています。Epub作成なら手間賃として3万円程度がいいところではないでしょうか。
ただし電子書籍で売上を作るためには、売る仕組みや売れるようにする仕掛が不可欠です。どうやって売るのか、どうやったら売れるのかといったノウハウは教えました。
そして彼らの給料明細には販売収益の項目も設けてあって、たとえ売上数百円でもきちんと毎月振り込んでいます。もっとも、研修課題のような企画では大きな売上が望めないので、その有難味はあまり実感できていないようですが。
昨年HONTENTS事業部では、当社の出版レーベル「金風舎」に寄せられる自費制作の依頼に応えるべくKIMPというサービスを開始しました。
制作メニューは一般公開していませんが、ビジネスのPR目的で本を出版したいという方々には、これまで当社で数百冊の電子書籍を企画・制作・販売した実績を基に、以下の3点を軸に電子出版をビジネスに活かすための仕組みをご提案しています。
1.単品ではなくシリーズ展開
2.そのコンセプトとデザイン
3.ウェブページの同時作成とSNSでの効果的な宣伝
電子書籍としてのモノを作ること自体にはほとんど意味がないと考えています。電子書籍を作って販売すること、そのコトを本来求めていた出版目的に合致するように企画を提案しています。
まとめると、電子出版をするためには、制作技術(epub制作)はほとんど無価値、何を作るのか(企画・デザイン)と何のために出版するのか(販売目的)を手際よく整理して、提案するところに大きな価値があると考えています。
現在のところこれらをデジタルプランとして65万円〜の価格設定で提供しています。