こんにちは。デジカルの山田です。
今回は、デジカルのモットー「読まれるモノとコトをつくる」を実現する要素のひとつ、ブックデザインに迫ります。
キーポイントは、表紙のデザインと本文のデザイン。
この2つのポイントについて、プロのブックデザイナーに話を聞きに行きました。
表紙は本の「顔」
デジカルのデザイナー集団・ISSHIKIの藤塚尚子さん
「表紙をデザインするときは、その本が手に取ってもらえることを第一に考えます。
電子書籍だったら、Amazonの画面でクリックしてもらうイメージですね。」
たしかに、書店でパッと目に入った本を立ち読みして、気に入ったら買って帰るということも珍しくありませんよね。
『決めるがすべて』のデザインでは、下記の要素を反映させたデザインを3パターンほど提示して、編集者・著者と相談を重ねたそうです。
・編集者にジャンルを確認し、類書を下調べする
・タイトルを活かすビジュアルを考える
・著者のテーマカラー(経営者ならばコーポレートカラーなど)を取り入れる etc...
といった努力やテクニックを積み重ねて、目を引く表紙を作ります。
本文のデザインで読みやすさが決まる
デザイナーの川野有佐さん
「本文のページでは特に、目の流れが大切なんです。」
スムーズな流れを作るために、本文のデザインによって様々な設定項目をコントロールしているそうです。
先ほどの『決めるがすべて』の誌面は、右ページが書き込み式。
目線が自然に流れるので、「左ページを読む→右ページのクエスチョンを読む→書き込む」までスラスラと進むことができます
・見出しの大きさ と 本文の大きさのバランスをとる
・文字の大きさ、行間の数値を適切な値にする
・見出しの位置や向きを考える etc...
読みやすい誌面をデザインするためには、いくつもの要素をバランスよく整える技が必要なのですね。
「デザインを通じて、編集者や著者と対話をするんです。」
「対話から編集者の想いを汲み取り、いかに良いものを提案するか、という課題を極めていきます。」という藤塚さんの言葉からは、ブックデザインのパワーと奥深さを感じました。
また、“デザインとアートはちがうもの。特に「売れるためのデザイン」「たくさんの人に読んでもらうためのデザイン」では、売上など数字で見る成果も求められる” といった意見も聞くことができました。こうした一見シビアな、そして真摯な姿勢で仕事に取り組むデザイナーが、高品質なブックデザインを生み出しています。
ISSHIKIの本作り
今回お話を聞いたお二人は、「本作りのプロたちが集まったクリエイティブチーム」の一員としてブックデザインを手がけています。
ISSHIKIチームの仕事ぶりや実績は、ISSHIKI製作所webサイトで知ることができます。
彼らは日頃から書店で「売れる本」のリサーチをするなど、本作りに真剣に向き合っています。
本作りのプロに話を聞いてみたい!という方は、ぜひISSHIKIへご連絡ください。
「読まれる」ために
ブックデザインの他にも、「読まれる」ための秘訣はたくさんあります。
コンテンツ東京では、展示物やセミナー、面談を通じて、その秘訣をお伝えします。
(出展について:コンテンツ東京2017「第1回 グラフィックデザイン EXPO」に出展します)
※当日は、事前のお約束のある方から順番にご案内いたします。ご来場予定の方は、上記イベントページよりお知らせください。
▼コンテンツ東京 出展 に関する情報はこちらから
・コンテンツ東京2017「第1回 グラフィックデザイン EXPO」に出展します
・【イベント】ミリオンセラー書籍編集者とブックデザイナー萩原弦一郎のトークイベント&ウェブを活用した人材採用セミナー