新時代の紙出版!? Amazonのプリント・オン・デマンドサービスとは
こんにちは。デジカルの比惠島です。
デジカルは、2013年からボーンデジタル出版レーベル「金風舎」を運営しています。ボーンデジタル=最初から電子書籍として発売されたという意味。つまり紙の出版ではなく、電子出版が先ということです。
今まで上の記事で電子出版について紹介してきましたが
今回は電子出版ではなく金風舎の「紙の出版」サービスについてお話します。
金風舎で扱っている紙の出版方法は2つです。
①印刷会社を利用
②Amazon POD(プリント・オン・デマンド)を利用
①印刷会社を利用 は一般的な書籍の印刷方法なので、ご想像がつくのではないでしょうか。
一方、②Amazon POD(プリント・オン・デマンド)は聞きなれないワードかと思います。これは新時代の印刷サービスと言えるものなので、詳しくご説明します!
1. Amazon POD(プリント・オン・デマンド)って何?
2. AmazonPODのメリット
3. AmazonPODのデメリット
4. 印刷はどちらが良い?「印刷会社」「Amazon POD」比較表
1. Amazon POD(プリント・オン・デマンド)って何?
オンデマンド印刷技術により、お客様の注文に応じて1冊からでも迅速に印刷し、出荷いたします。(Amazon.co.jpプレスリリース)
Amazon PODサービスは、Amazon.co.jp(アマゾンジャパン)が、2011年から開始。画期的なのは、商品として販売サイトで売られているにも関わらず、購読者が注文してから印刷が始まるという点です!
まさにon demand=需要に応じてという言葉にぴったりのサービス。
2. AmazonPODのメリット
●在庫がいらない
紙の出版を手がける会社、紙の出版を希望する著者にとって、リスクは何でしょうか?
それは…
「在庫」です。
そう、Amazon PODのメリットの一つめは
「在庫を持たなくて良い」
ということなのです。
極端な例ですが、印刷会社で1,000冊刷って1冊も売れなかったら、印刷物の山が残るわけです。Amazon PODではその心配はありません。
●印刷費用がいらない
そして、メリットの二つめは
「出版社・著者に印刷費用の負担がない」
ことです。
在庫を持たない=印刷した書籍が手元にない、のだから、当然印刷費も発生しません。
ただ、出版社・著者であっても、自分が手がけたAmazonPODが欲しい場合は、イチ購読者として購入する必要があります。
3. Amazon PODのデメリット
●単価が高い
これはどの商品でも当てはまることですが、1個つくるのと、1000個つくるのでは、後者の方が単価は安くなります。Amazon PODもしかり。
ちなみにAmazon PODは白黒・カラー印刷どちらも対応していますが、当然カラーにすると価格は上がります。
●ペーパーバックしか印刷できない
ペーパーバックとは、カバーがない書籍のこと。洋書では多いですが、日本の書籍の多くはカバーが付いています。
Amazon PODではペーパーバックしか印刷対応していないので、カバー付きに慣れている日本人は、物足りなさを感じてしまうかも。
また、上記で述べたように単価が高いので「ペーパーバックなのにこんな値段がするの!?」と感じる購読者もいるかもしれません。
●Amazon以外の書店で販売できない
Amazon PODには一般書店に流通させるためのISBNコード・バーコードをつけることができず、Amazon以外の書店では販売できません。
活用方としては著者が自分で購入して、自身の講演会などで配布するという方法があります。
4. 印刷はどちらが良い?「印刷会社」「Amazon POD」比較表
Amazon PODのメリットとデメリットを紹介したところで、
これから紙の出版をしたい人は「印刷会社」と「Amazon POD」の印刷、どちらを選べば良いのか。
それぞれ一長一短ありますので「自分はどういう本がほしいのか」、こちらの表を参考に考えてみて下さい。
電子出版・紙の出版をお考えの方は、ぜひ金風舎にご連絡ください。我々は、社会で活躍する現役世代にとって面白く役立つコンテンツを募集しています。