第7回HOPR DAO実験が始まりました
第7回目のHOPRガバナンスプロポーザルが始まりました!今回は、HOPRネットワークの成長とRPChの成功を踏まえ、Web3の素晴らしい世界でしか実現できない非常に興味深いプロポーザルになります。
今回HOPRコミュニティへのプロポーザルは:
HOPRコミュニティはHOPR製品会社へ投資すべきか?
新しく設立されたスイスのHOPR Rise Holding AGは、RPChなどのHOPRの上に開発される製品の資金調達を担います。プロポーザルが可決された場合、HOPR Rise Holding AGの株式は新しいHOPRコミュニティ信託に置かれ、HOPRトークン保有者によって管理されます。この種の投資は、通常、ベンチャーキャピタルやその他の類似のプレーヤーにしか開かれていませんが、Web3の新しい世界では、これらの機会が特権を持つわずかな人々に限定されず、コミュニティ全体に開かれるべきだと私たちは考えます。
HOPRフォーラムには、プロポーザルの詳細内容(価格や割引額も含む)が記載されています。また、今回のプロポーザルに関してのHOPR協会の視点からの背景説明や、HOPRガバナンスシステムの改善に関する情報も掲載されています。
プロセスの詳細
今回はやや簡略化されたガバナンスプロセスで、1つのプロポーザルと2つのオプション(「はい」または「いいえ」)しかありません。
プロポーザルが既に有効で、投票が予定されているため、「議論」と「投票」の2つのフェーズのみとなります。
議論はフォーラムで行われ、投票はHOPR Snapshot Spaceで行われます。Staking Season 7にステークされたHOPRトークンまたはHOPR、xHOPR、wxHOPRとしてウォレットに保持されているHOPRトークンのみが投票パワーとしてカウントされます。また、投票にはQV(Quadratic Voting)方式が採用されます。
このガバナンス実験のスケジュールは以下のとおりです:
- フェーズ1:議論:5月8日~5月13日
- フェーズ2:投票:5月11日~5月13日
全てのフェーズは午後2時CESTに始まり、終了します。投票期間中でも議論が続けられます。参加者にはHOPR Boost NFTが配布されます。ブロンズ以上のランクを獲得するには、両フェーズに参加する必要があります。
次のステップは?
これはこれまでで最も興味深いガバナンスプロポーザルです。また、DAO実験シリーズ最後のプロポーザルになるかもしれません。
過去数ヶ月間、すべての目的を兼ね備えたDAOではHOPRエコシステムの異なる部分のニーズを満たすことができないという現実問題に向かいながら実施してきたDAO実験から学んだことを組み合わせ、私たちはHOPRガバナンスについての新しいアプローチに取り組んできました。
この見解については私たち以外でもWeb3弁護士Gabriel Shapiroも同じ考えを有しているようです。彼は最近、DAOと伝統的なオフチェーンのエンティティの中間に位置するスマートコントラクトベースの法的エンティティである「BORGs」の概念を紹介する素晴らしい記事を書いています。
これがHOPRにとってどういう意味があるのですか?
このプロポーザルで私たちのガバナンス実験をまとめ、次の段階に進む予定です。プロセス的には、これまでとほぼ同じで、フォーラムでプロポーザルや議論、Snapshotでの投票が引き続き行われます。今年中に、より良いツールに移行する予定ですが、それでも基本プロセスは変わりません。提案、議論、署名、そして投票です。
一方、組織的にはこれまでとは根本的に変わります。総括的なDAOでHOPRエコシステム内の全てを管理・運営しようとするのではなく、異なる方法でそのプラットフォームを利用するさまざまなエンティティが存在することになります。
これらの異なるエンティティは、異なるパラメーターや義務レベルでプラットフォームに接続します。例えば、ローンチ時に調達された資産を管理するために設立られるコミュニティ信託が設立された場合、そのエンティティはプラットフォームに接続し、すべてのHOPRトークン保有者の決定に従う義務があります。
HOPR協会は引き続きアドバイザリーの立場でガバナンスプラットフォームを使用し、すべてのトークン保有者に相談する予定ですが、その結果に従う義務はありません。
最後に、HOPRプロトコル自体も(最終的には)ガバナンスプラットフォームを利用し、その決定事項に従う義務があります。ただし、アクティブなHOPRノードにステークされたHOPRトークンのみが投票権を持ち、プロポーザルはプロトコルパラメータに関連するものに限定されます。
Gabriel Shapiroと同様に、私たちはこのような多エンティティアプローチが包括的なDAOよりも、より一貫性があり、動的で効率的で、法的にもより適合性があり、関係するすべての当事者にとってリスクが少ないという点で大幅に優れていると考えています。
Sebastian Bürgel,
HOPR Founder
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