Dufourパブリックリリース

数ヶ月ぶりにHOPRのアップデート（Dufour）をリリースします。9月9日（土）午後2時（CEST）より、既存のノードランナーは、SafeStakingのインフラを活用し、RPCh.のようなHOPR上で動作するアプリケーションからのトラフィックをサポートするアップグレードリリースを実行することができます。

これはこれまでで最も強力なリリースであるだけでなく、商用サービスのエコシステムをサポートするものでもあります。DufourとSafeStakingの組み合わせは、HOPRの長期的な目標である、データプライバシーを真にweb3にもたらすことができる分散型かつインセンティブ付きのプライバシーミックスネットの達成を意味します。

安定性とスケーリング

Dufourはスケーラブルなリリースであり、安定性とパフォーマンスが大幅に改善されています。多くの細かな最適化、バグ修正、設計上の決定がDufourの安定性に寄与していますが、最も顕著なものの1つは、rust-libp2pへの移行です。

libp2pのrust-libp2pへの移行は、クリプトプリミティブ、データベース、ハートビートおよびpingメカニズムなどの主要機能を含む、HOPRコードベースの他の多くのコンポーネントのRustへの移行の後に行われました。この努力は数ヶ月に及びましたが、パフォーマンスに反映される結果は、それ以上の価値があるでしょう。

SafeStaking

今週初めに発表されたように、HOPRはSafeStakingを開発しました。SafeSakingのセットアップにより、資金はSafe（以前はGnosis Safe）のツールを使って開発された、非常に安全なHOPR Safeに保管されます。

ノードがどの程度資金にアクセスできるか、どのようなアクションでセーフにアクセスできるか、どのようなアクションでセーフの他のオーナーアカウントの承認が必要かをカスタマイズできます。このアプローチにより、ノードランナーはHOPRネットワーク上で直接ステーキングすることができ、同時に侵害されたノードがすべての資金を公開することはありません。

なぜなら、複数のスマートコントラクトが相互に作用しながら、あなたの資金にフィルタリングされないアクセスを与えることは、ここ数年を通して見られたように、非常に悪用しやすい複雑なレベルを生み出すからです。

このようなリスクは非常に大きく、「ステーキング用のマルチシグを設定するのはまだかなり難しい」という理由で、Vitalik氏がETHのほとんどをステーキングするのを控えているほどです。HOPRのSafeStakingは、扱いにくいレベルの手作業による監視や中央集権型での管理を導入することなく、これらのリスクを軽減します。

ノード管理画面

以前のリリースからのノードランナーの皆さんは、私たちがプロトコルの開発に全リソースを集中し続けている間、HOPRの古いAdmin UIに慣れ親しんできたことでしょう。しかし今、Dufourのリリースに伴い、管理者インターフェースを全面的に刷新し、ノードランナーが使いやすい直感的なグラフィカルインターフェースでノードをコントロールできるようになりました。

ステーキングハブ

SafeStakingの導入により、ノードランナーはHOPRノードを作成する前にHOPR Safeを作成する必要があります。これは以前と比べて余分なプロセスですが、私たちの新しいステーキングハブを通して、このオンボーディングフロー全体を簡単に行うことができます。もしこの作業で助けが必要であれば、以下のウォークスルーに従ってください。

オンボーディングが完了したら、ステーキングダッシュボードで資金を管理し、ノードのパフォーマンスを追跡することができます。

ウェイティングリスト

Dufourの初期リリースでは、ウェイティングリストをアクティブにしています。これはこれらの新機能をすべてライブにする際にネットワークのスケール速度をコントロールするためですが、以前のリリースと比較すると、ネットワークのスケールはかなり速くなるでしょう。ステーキングシーズン8が2023年9月9日午後2時（CEST）に終了次第、Monte Rosaのほとんどのノードランナーを一斉に追加します。

もしあなたが以前のネットワークレジストリNFTで新しいウェイティングリストに参加した場合、数時間から数日以内にネットワークに参加することができます。その後、最初の数週間は1週間に30ノードのオンボーディングに減速します。

ウェイティングリストの詳細については、FAQ.をご覧ください。

ポート転送

Dufourでは、ネットワーク上のノードは、ポート転送が設定されている場合にのみ、相互に通信または対話することができます。

ほとんどのノードはネットワークアドレス変換（NAT）の後ろで動作し、ルーターのパブリックIPアドレスがトラフィックを受信し、ルーターに接続されているラップトップ、ノード、その他のデバイスの内部IPアドレスに送信されます。

NATノードの問題は、発信トラフィックは問題なく送信できるものの、トラフィックの受信に問題があることが多いことです。このため、HOPRネットワークでは、ノード間の接続を促進するためにパブリックリレーノード（PRN）に依存していました。Dufourのリリースでは、ノードランナーが互いに直接通信できる「パブリック」ノードを実行することを望んでいます。

ルーターのポートを直接ノードにマッピングすることで、ノードを実質的に「パブリック」にしてPRNを不要にすることができます。詳しくはこちらのドキュメントをご覧ください。

もうすぐ新しいバージョンがリリースされ、大幅な改善が見られることを楽しみにしています。ウェイティングリスト上で待っている方、今しばらくお待ちください： 可能な限り早くご用意いたします。

Dr Sebastian Bürgel,
HOPR Founder

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本記事はこちらの記事の日本語訳になります。