プロマネとデザイナーが元芸人!?所属していた事務所のサイトリニューアル。
Project Story :大阪に本社を置く芸能事務所、松竹芸能の公式サイト制作ストーリー。
saki:本日は私sakiがインタビュー進めて参ります。西長さん森本さん、よろしくお願いします。
西長:よろしくお願いします!
森本:よろしく!
saki:まずは今回リニューアルにあたっての制作メンバー&構成を教えてください。
西長: 制作メンバーは細かく言うと多くの人が関わってるのですがざっくり言うと以下の構成です。
Project Manager :鎌田 真樹
Direction:鎌田 真樹、西長 正輝、森本 太郎
Design,Art Direction:西長 正輝
Development:森本 太郎、藤田 善弘
Writer:saki
今回は大きめのプロジェクトということもありディレクターは3名。それぞれが役割に応じてクライアントとの窓口になって進める感じですね。
saki:なるほど。たしかに今回は多くの人が窓口となって進めていた印象がありますね。プロジェクト全体でどれくらいの人数のメンバーが関わっていたのでしょうか?
西長: 400人を越える所属タレントの画像加工、データ登録作業などもあり関わったメンバーは10人以上とかです。もっとかな?
森本: サイト制作前に勉強のために劇場にお笑いを見にいかせていただいたりとかもあったのでもっとじゃないですかね。
saki:ちなみに私も劇場に勉強させてもらいに行きましたよ!
では次にリニューアルの経緯を教えてください。
西長: プロジェクトマネージャーの鎌田と僕(西長)が、もう20年以上前になりますが松竹芸能に所属する芸人だったんです。ちなみにどうでもいいですが、鎌田と僕は別々のコンビです。
そんな松竹芸能とのつながりもあって、案件があれば少しづつ声を掛けてもらえるようになったのですが、その中で公式サイトの提案の機会をいただきご依頼いただくことになりました。
saki:元芸人さんが二人もいる会社めずらしいと思います…
昔お世話になったところと仕事で関われるっていうのはなんかうれしくて制作にも力入りますよね!
続いてリニューアルにおける課題、目的はどういったものだったのでしょうか?
西長: リニューアル前の公式サイト自体は制作してからけっこうな期間が経っていて、多くのユーザーが訪れるサイトでありながら、スマホ最適化もデバイス対応もできていない状態で、そこの対応というのがまず根本にありました。
さらに公式サイトとは別に松竹芸能の劇場のサイト、タレントスクールのサイト、イベント依頼用のサイトなど、バラバラに複数のサイトがあったのを一つにまとめるというミッションもありました。
森本: もう一つ大きくはクライアント側でのスムーズな運用・管理という課題です。タレントの宣材写真、プロフィールや劇場ライブのスケジュールからコーポレートサイトとしてのニュースリリースなど更新する情報も非常に多く、さらに松竹芸能のマネージャーの方々それぞれが誰でも更新できるようにネットリテラシーに左右されない仕組みを作る必要がありました。
西長: あとは情報の多いサイトなので、コンテンツごとの情報連動を意識してユーザーが直感的に求める情報にたどりつけるかどうかが重要でした。
具体的にはタレントプロフィールページでは、劇場出演情報、関連ニュース、メディア出演情報など、そのタレントの情報が全て閲覧でき、遷移できるといったものです。もちろん探したいタレントがすぐに検索できることも重要ですね。
西長:また、これまではサイトに訪問したユーザーが情報を得る、いわゆる受け身のサイトでしたが、「松竹Times」という芸人が参加するメディアサイトをサイト内にオープンさせ、多くのタレントを活かして情報発信できるようにし、SNSのタイムラインなどからふと松竹芸能のサイトに訪れてもらえるような導線を作りました。
松竹Timesのイメージは、タレントのファンに向けた記事を作るのではなく、まず「おもしろい記事だな」というユーザー心理があって、その後に「松竹芸能の芸人なんだな」という認知、そして松竹芸能イコール「面白い芸人がいる」となるのが理想だと考えました。
より広い層に向けた情報発信で多くのファンを獲得することにつながるかと。
サイトの目的としては先に述べた課題をクリアすることによるデジタル面のリブランドと情報発信することで松竹芸能の魅力をより広く認知してもらえるようにする。
「価値を高め心をつかみ松竹芸能を伝える」というコンセプトで提案させてもらいました。
saki:デザインのポイントを教えてください。
西長: 機能的かつ美しくを常にテーマとして考えていますので、当然ですがそこは必須で意識してます。
さらに多くの有名タレントが松竹芸能に所属しているということがユーザーに瞬時に伝わるように、全面的に所属タレントを打ち出したデザインで芸能事務所としての高い価値を印象づけれたらなと考えました。
saki:たしかに有名なタレントさんがたくさんおられますね。
これを見ると松竹芸能ってほんとに芸能事務所として魅力的だなって感じます。
西長: そうなんですよ。
サイトを見ただけで松竹芸能の良いところが全てわかるようにしたかったんですよね。多くの魅力的なタレントがいて自前の劇場があってメディアサイトでおもしろいこともやってるみたいなその空気感ですかね。
メインビジュアルに関しては、よくある告知系のスライドバナーを大きく見せるのではなく「松竹芸能を伝える」のコンセプトから、より多くの人に認知してもらえるようにブランドイメージを打ち出そうと考えました。
松竹芸能を代表するタレント、ますだおかだの岡田さんがインパクトある動きで出てきて、下部には誰もが知るタレントがオートスクロールで流れる。メインビジュアルを見ただけで松竹芸能の魅力全てが伝わればいいなと考えました。
あと他の案件でも意識してるのが、同業種のサイトってたくさんあると思うのですが、その中で一番クオリティが高いと思ってもらえるようなサイトを目指します。
自分でも他の人が見てもそう思ってもらえて、同業種の指標となるようなデザイン、クオリティにしたいですね。
まあ、比較して一番っていうのは明確な答えがあるわけではないのでむずかしいのですが常にその意識をもって制作してます。
saki:たしかに、無難なクオリティを目指すみたいな意識では、なかなか良いものはできないかもですね。高い目標を持って制作に臨むというのは大事ですね。
では次に森本さん、サイト構築に関してのポイントはどういったものだったのでしょうか?
森本: サイト構築に関しては、Wordpressのカスタム投稿をベースに登録されているタレントを角座のイベント、通常のトピックスの投稿との連携ができるようにカスタマイズをかなり行いました。
タレントの検索機能もかなり充実させています。
saki:管理画面を見ても多くの機能があるのがわかりますね。
コーディングチームも複数人で作業にあたると思うのですが、進め方はどんな感じなのでしょうか。
森本:コーディングに関しては、フロント側とバックエンド側で作業を分けて、gitでソース管理を行いながら作業を進めました。
各自ローカル環境を作成して、タスクランナーを使ってjsやcssをコンパイルしながら作業進めてます。
最近は社内のガイドラインチームで作成した社内用のフレームワークを
新規サイトのスタート時に使うようにして、効率化と記述方法が統一できるように進めてます。
saki:よくわかりました。ありがとうございます。
次に、芸人が作るメディアサイト「松竹Times」に関してですが、このコンテンツは企画の段階から参加させていただき、私自身もライターとして登場させてもらったりとホットファクトリーとしても新しい試みかと思います。
コンセプトと今後の方向性を聞かせてもらえますか。
西長:松竹Timesに関しては松竹芸能のことを、より広く伝えるという点がベースとなっているので、芸人のファンに向けてではなく、全く松竹芸能のことを知らない人がSNSなりで目にして、面白い記事だなと思って、その後に松竹芸能に所属してる芸人なのかと認知してもらうような流れを想定してます。
もちろんファンの人にも楽しんでもらえると思いますが、より広く芸人のこと、松竹芸能のことを認知してもらうためには、ファン層以外を取り込むことが重要だと考えています。
この企画はこちらから提案させていただいたのですが、今後は記事数をもっと増やしてSNSでの動きをもっと活発にしていきます。
まずは企画実現のスピード感を重視していたので、まだまだ記事数も少なく、いろいろな手を打ててないので、今後の動きに期待していただければと思います。
最終的にはイベントにつなげたり、松竹芸能全体を巻き込むコンテンツにできればと考えています。
saki:松竹Timesから売れる芸人さんが出てくるくらいにしたいですね!私も少しでも力になれるように頑張ります!
最後に今後のサイトの展開などありましたら教えてください。
西長:今後はECサイトの公開があります。
こちらもサイト構築から商品デザインまで担当させていただいてますので公式サイトや松竹Timesとの連動企画なども行えればと考えています。
また、サイトコンセプトも通常のECサイトとは異なるユニークな見せ方を考えていますので、こちらもぜひ公開後のインタビューお願いします!
saki:もちろんやりましょう!
西長:月並みですが公式サイトは公開したら終わりではなく、公開してからが始まりだと思いますので今後のIT面での拡張や展開を期待していただきたいです。
saki:今後の展開楽しみです!それでは本日はお二人ありがとうございました。
西長&森本:ありがとうございました。
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