つい文章に入れてしまいがちな「いらない語」5選

バーッと急いで文章を書いていると、喋るときに「えー」なんて言葉で間を持たせるように、余計な言葉で文章の間を埋めてしまうことがあります。

Ken Takeshige
May 29, 2016 · 5 min read

そういう「いらない語」は、意識して減らしたほうがいいでしょう。今日は、自分のブログを読み直して「これはいらなかったなぁ」と思う語を、理由と共に挙げていきます。

追記

ちなみにこれらの語は絶対使ってはいけないのではなくて、癖のようになり乱用しがちな言葉、という意味で書いています。

そういう意味で、タイトルも「いらない語」ではなく「多用しがちな語」くらいのほうが正しい気がしますが、1度このタイトルで公開していますので、変えないでおこうと思います。

「いらない語」がもっとも悪

文章を書く上で、1番大切なことは「大事なことを書くこと」よりも、「いらない語を書かないこと」です。読んでもらえなくなってしまいますから。

わたしの過去の記事を読み返して「これはいらなかったな」と反省した言い回しや言葉を5つご紹介します。

今後は意識して減らしていきたい「いらない語」を5つご紹介します。

1. ~と思う

たとえば次の文章を見てください。

寿司に醤油をつけすぎてはいけないと思う。

なぜ素直に

寿司に醤油をつけすぎてはいけない。

と書けないのでしょうか?

それはほとんどの場合、書き手の自信のなさの現れです。そして自信のなさを補うために、あるいは文章を取りつくろうために、「思う」なんて入れてしまうんですね。

だいたい、すべてのブログがライター自身の「思う」ことなのだから、仰々しく「〜と思う」なんて書き足す必要もないのです。

こういう言葉は本当に必要なときのためにとっておきましょう。あるいは根拠のある文章と、自分の意思や嗜好が入っている部分を分ける意味で使うのならいいでしょう。でも、自信がないときほどあらゆる文章に「思う」と足したくなる傾向はみなさんあるのでは?

2. 〜という

ついつい書いてしまう語です。わたしだけでしょうか? 「絶対に悪」とまでは言わないまでも、避けられる場合は避けた方がいいでしょう。

「インドネシアという国を知っていますか?」

これは

「インドネシアを知っていますか?」とストレートに書くか、もう少し具体的に「インドネシアの食文化を知っていますか?」と書いた方が親切です。「という」という言葉の中に(笑うところですヨ)、不要な曖昧さを含ませているんですね。

「という」の進化形には、「というような」や「といったような」がありますね。

さらに曖昧さを足しているのです。

文脈や文章の調子によっては、“悪” ではないでしょうが、口癖のように出てくるとしたら問題です。

3. 主語

日本語の特徴には「漢字と平仮名が混じること」や「敬語」などがありますが、忘れがちなのが「主語を省略してもいい」という特徴です。

英語では主語を省略することができませんが、日本語では日常的に省略しています。

「座ってもいいですか?」

英語なら May I sit here? と、必ず I が入りますが、日本語で「わたしは座ってもいいですか?」なんて言いませんね。

主語がないと、文章が “間” を持つようになります。ひとつの文章だけでは判断できず、文脈から理解しなければいけないんですね。そこが日本語のおもしろいところで、上手に使いたいところです。

小説でも過剰に主語を入れてしまう人がいます。

彼は階段をのぼった。彼はひどく足が重かった。

「彼は」「彼は」とうるさいですね。これは、下のように書けばいいですね。

彼は階段をのぼった。ひどく足が重かった。

わたしは《原稿用紙1枚の物語》で400字前後の小説を書いていますが、作品によっては、全体を通して、主人公を表す主語(=“わたし” など)が1度しか出てこないものもあります。

減らそうと思えば、ずいぶん減らせるものです。

4. 接続詞

接続詞とは「だから」「しかし」「しかも」などです。

文章の論理構造を伝える重要な語ですが、構造が明らかな文章であれば、省略してもいいのです。

「もう満腹だ。だからデザートはいらない」

の「だから」はなくてもいいですね。

「もう満腹だ。デザートはいらない」

文章という文章がすべて接続詞で結ばれている文章は、なんだか堅苦しく、「絶対に読み間違いは許さないぞ」と、著者に脅されているような気になります。

5. 〜など

ついつい「など」をつけてしまうクセがあるのはわたしだけでしょうか?

下記の文章はわたしが過去に書いたものですが、この「など」も不要でしたね。

縦書きで読まれるものは、縦書きで書くことで、字面の印象などを確認することができる。

字面の印象「など」と書くくらいなら、

字面の印象を確認することができる。

と言い切るか、

字面の印象や仕上がりのイメージを確認することができる。

と「など」の中身をすべて書いてあげるべきです。

「など」を使っていいのは、下の例のように、その場で書き切れないくらいの種類があるときだけです。

川端康成や三島由紀夫など、昭和の作家は~~

自分の文章を見直してみてください

文章というのはなにも考えずに書いていても成長しません。

つねに、この言葉はいるか? この文章は本当に必要なのか? と自問し、よりよい言葉選びを意識し続けることで、成長していくのです。

みなさんもぜひ自分の文章を第三者の目で見直してみてください。

ちなみにアイキャッチ画像の文言もギャグなので笑ってやってくださいよ。


Originally published at kenemic.com on May 29, 2016.

Ken Takeshige

Written by

小説書いてます。『池内祥三文学奨励賞』受賞。世界旅を終え、作家活動中。 noteやMediumで小説を連載。ブログ『日刊ケネミック』→ http://kenemic.com | Amazon著者ページ→ http://amzn.to/1sh7d1f

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