創作活動で、初心者を越えた瞬間から意識しなければいけない3つのこと
初心者の時期と違い、中級者というのは、成長のスピードが下がったように感じられて辛いもの。その時期を以下に効率よく越えていくかが凄く重要だ。そのために大事な3つのポイントを上げた。
スポーツ・芸術・勉強、なんにでも言える3つだと思うので参考にしてほしい。
練習を絞ることが成長への近道
なにかに取り組んでいて、成長が鈍化するのを感じたことがある人は多いと思う。
スキルの向上というのは、どんな分野であれ、だいたいこうなるものなのだ。
初心者の成長は早い。一気に伸びる。ギターで言えば、
「ドレミが弾けるようになった!」
「入門書に載ってるカエルの歌が弾けるようになった!」
「Cコードが」「Gコードが」「Fコードが弾けるようになった」
と、「できるようになった」という瞬間が次から次へとやってくる。
練習するたびにうまくなる時期だ。
ところが、その初心者の域を抜けた瞬間に成長が鈍化する。それでも懲りずに練習していれば、いつかブレイクスルーがやってきて、ヒョイっと次のステージに上がることができる。
中級以降はこの繰り返しだ。
ブレイクスルーを早める方法
さて、ここで中級以降で追い求めることになるブレイクスルーに早く到達するための3つの方法を書いてみる。
このブレイクスルーへの到達に時間がかかると、飽きたり、嫌になったりしてしまうのだ。だから、小さいブレイクスルーであってもいいから、早く到達することが大切になる。
1. 上手い人を参考にする
初心者のうちはひたすら自分だけを見て練習していてもいい。
しかし中級者以降は「上手い人を参考にする」ということが確実に必要になる。楽器なら人の演奏を見て、小説を書きたいなら上手い人の作品を読む。
そこから盗むことが大切だ。
2. 毎日取り組む
中級者以降の上達というのは「何かを知ること」ではなく「何かを身につけること」だ。
楽器で言えば「えっと、次はドで、その次はミで……」というステージではない。そんなものは当たり前にできて、その先を追求しているわけだ。
また「なめらかに弾く」みたいなことも当たり前に出来いなければいけない。そのためには楽器を弾くという行為が「呼吸をするように」できなくてはいけない。
そこで「毎日弾く」ということが重要になる。
勉強でも同じ。週末に7時間取り組むのではなく。毎日1時間ずつ取り組むべきなのだ。
3. 練習項目を絞る
これが1番大切で、この記事で1番言いたいことだ。
中級者以降の練習は、初心者の頃のように「あれもこれも」ではいけないのだ。
ギターを例にするなら
「複雑なコードもキレイに弾きたい」
「ギターソロをアドリブで弾けるようになりたい」
「バッキングのグルーブ感を増したい」
と欲張ってはいけない。勉強でも同じだ。例えば歴史に取り組んでいるなら
「江戸時代のことも知りたい」
「第二次世界大戦前後のことも知りたい」
「戦国時代のことも知りたい」
とバラバラに興味のベクトルを向けていては、どれもこれもなかなか深まらない。
徹底的に絞らなくてはいけない。絞れば絞るほどブレイクスルーは早くやってくる。
ギターなら「かっこいいギターソロをアドリブで弾きたい」でもまだ広い。
「CメジャースケールのG7-Dm7-C7というコード進行でのギターソロをかっこよく弾く!」
くらいに絞らなくてはいけない。また歴史の勉強なら「第二次世界大戦のことをより深く知りたい」ではまだ広い。
「第二次世界大戦前後の軍部上層部の動きを知りたい」
という程度には絞るべきだ(もっと絞ってもいい!)。
徹底的に絞れば、成長は早い。そしてその狭めた範囲で成長を実感したら、次の目標を決めればいい。
目標の立て方がわからないという人
「うまい目標を立てられない」という人は、2つ問題が考えられる。
- うまい人を参考にしていない
- まだ中級者じゃない
特に2の可能性が高い。というのも、中級者というのは「自分の足りないところが分かる人」だと思うからだ。
とはいえ、「スランプ」というものもある。そういうときは「うまい人を参考」にして、毎日練習するしかない。
練習は楽しいものだから
実はわたし、練習が大好きだ。
成長を実感できる瞬間にカタルシスを感じる。
だからできるだけ早くブレイクスルーに到達できるように、こういうことをいつも考えているのだ。
参考になればこれ幸い。では。
Originally published at kenemic.com on May 14, 2016.