本棚を編集するという発想がありますか? 社会人として作ってはならない本棚がある
『本棚にもルールがある』という本で衝撃を受けて以来、「本棚」というのものに強い興味を持っています。本棚とは自分を表すものであり、意識して編集されるべきものであるということを、みなさんも認識すべきです。ショボい本棚を持っていると、かえってバカにされますよ。
本棚にもルールがある
本好きならこの本のタイトルを見ただけで「なになに?」と気になることでしょう?
本棚にもルールがある — -ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか | Amazon / Kindle / 楽天ブックス
この本の中身の話に入る前に、考えてみて欲しいのです。
「あなたは本棚にどんな思いを込めていますか?」
好きな本を並べている? まぁ、そうですよね。
どこにどんな本を置いてますか? 大きさで揃えたりしてますか?
本棚を更新してますか? 去年からずっと同じだったりしませんか?
本屋さんでも平積みされているベストサラーが並んでいたりしませんか?
この本には、サブタイトル的にこんなメッセージが書かれています。
「ずば抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか」
本棚にこだわってますか?
この本で衝撃を受けた1行
「サイエンス」「歴史」「経済」の入っていない本棚は、社会人として作ってはならない
少し説明します。この本の著者である成毛眞氏は本棚を8つのセルに分けて考えます。
つまり4段の本棚を2列にわけて、8個の枠=セルと考えるわけですね。
そして、各セルにジャンルを割り当てていきます。“自分の好きなジャンルでいい” と書いたあとで、
ただし最低限、①「サイエンス」②「歴史」③「経済」のセルのない本棚は、社会人として作ってはならない。
と断言しています。
セルをアップデートすることが本棚を編集すること
本棚の中身が固定ならば、編集という作業が入りません。
成毛眞氏は定期的にすべてのセルをチェックして、「入れ替わりのないセル」を見つけます。
たとえば「サイエンス」のセルがずっと同じ10冊だなぁ」なんてことに気が付くわけです。そうしたら、本屋に行って、サイエンス系の最新の本をチェックして、読みあさる。たくさん読んで「これは!」と思うものがあれば、それをサイエンスのセルに入れてやる。
つまり、自分が決めた8ジャンルについて、常に知識をアップデートし、最先端の話題をインプットしていこうという意気込みがあるわけです。
読んだ本をすべて本棚に入れるわけではありません。当然、気に入ったものだけ。そうなると1冊の本を本棚に入れるためには5冊も6冊も読まなくてはいけない。
そうやって常に本棚を更新し続けるのです。
社会人として必須の3ジャンル
そうやって知識をアップデートしていく中で、先述したサイエンス/歴史/経済の3ジャンルは、社会人として必須だ、と言い切っています。そしてわたしもそう思います。
理由なんて語る必要もないと思っていますが、本書の言葉を借りて、その理由の一部を紹介します。
サイエンス
まず①のサイエンスは、日常生活では触れることのないスケール感を実感するのに欠かせない分野である。サイエンスを通じて、何億光年とか、1ミリの何千分の1とか、文字通り桁違いの存在を知ると、今、自分がいる場所は限られた場所であることが分かってくる。それが俯瞰的な視点を持つきっかけになるのだ。
歴史
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉がある。(中略)優れた経営者はたいていが、歴史に学んでいるということだ。歴史を知らなければ、そういった人たちと一緒に仕事をする機会があっても、学べることは限られている。
経済
ビジネスマンにとってもっとも必要なことは、外部要因を予想していくことである。(中略)その見極めのアンテナを磨くのに必要なのが、最新の経済の動きを知ることなのだ。
振り返って自分の本棚を見てください
私はこれを読んだとき、「あちゃあ」と思いました。自分の本棚を思い返し、適当に並べてたなァ……、と。
つくづく反省しました。
こういう本棚を編集し更新していくという発想は、バランス良く本を読むということにも繋がり、しいては幅広い知識を蓄えるきっかけになります。
みなさんもぜひ意識してみてください。